クラリスクレイス : ふん、他愛のない。
私と対峙したいのなら、少なくとも
今の十倍は連れてくるのだな。
: ……きまった。
勝ち名乗りとは、こういう感じか。
なるほど、気持ちの良いものだな。
: ……っ!
な、なんだ貴様は!
いつからそこにいたのだ!
: え、ええい! そこをどけ貴様!
私は帰る、帰るのだ!
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クラリスクレイス : うう……ここ、どこだ……?
どっちから来たんだ私は……?
: ……ん? おおっ、貴様!
: いいところに居たな貴様!
貴様だ、貴様! こっちむけっ!
: おい貴様、どっちに行くつもりだ?
いや、どっちから来た? ここどこだ?
いいから教えろ、さあ早く!
: うむ、よしよし、よくやった貴様。
非常にわかりやすい座標指示だった。
褒めてつかわすぞ、貴様!
: 道に迷っていた? 誰が? 私が!?
ばっ、馬鹿なことを言うな貴様!
この私がそんなこと……!
: 私が迷子などと、世迷い言を!
道を聞いたのは貴様の認識を
確かめるため、それだけのためだぞ!
: ふ、ふん、不愉快だ!
私は帰らせてもらう!
: おい、貴様。
……どっちが帰り道だ?
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クラリスクレイス : おい貴様! 貴様だ貴様!
私が貴様と言ったら貴様だろ!
質問があるぞ、貴様!
: 貴様たちはどうしてそんなに
たくさん出撃をするんだ?
そんなにいっぱい敵がいるのか?
: 自己研鑽のため? 努力のため?
それはつまり、能力を高めるために
戦いに赴いているということか?
: わからないぞ、貴様?
どうしてそんなことをするんだ?
能力とは天賦のものだろう?
: 後天的に伸びる能力など
たかが知れているではないか貴様。
現に私は努力などしていないぞ?
: ……いやしかし、あの人も努力が云々と
言っていたような……?
じゃあ、無駄でもないのか?
: しかし、ならばなおのこと解せん。
研鑽での能力増強を認めるのならば
なぜ私の出撃が不許可だったのか……
: 自己研鑽の効果が証明されてるのなら
私を止める理由だってないはず……
: ……んんんー!
わっかんないなぁ!
: なんだかいらいらしてきた!
とりあえず目に付くもの
全部爆破して、帰る!
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クラリスクレイス : おい貴様、そこの貴様だ、貴様。
名を調べるのが面倒だから
とりあえず貴様と呼ばせてもらう。
: ときに貴様。
何か困っていることはないか?
今なら特別に私が助けてやる。
: ……なに? 特に何も困ってない?
そんなわけはない、何かあるだろう。
: いつもあの人は言っていたぞ。
人は皆、常に何かに困っている、と。
: ほら貴様、今まさに
困ったような顔をしてるじゃないか。
何かに困っているのだろう?
: ……まあ、いい。
無理に聞き出すのは美しくない。
黙りたいのなら、好きにしろ。
: 誰も困っていることを
言おうとしない。どうなっている。
私はあの人に担がれたのか……?
: しかし、皆一様に
困り顔をしてはいた……
: ……ううん、わからない。
まったく……すっきりしないぞ。
: ああ、すっきりしないなあ……
くそ、少し吹き飛ばしてから
帰るとしよう!
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クラリスクレイス : ふふん、やはり外気は素晴らしい!
フォトンの鮮度が研究室とは段違いだ!
清々しいとは、きっとこのことだな!
: ……ん、んん? 貴様は?
: ふむ、敵だはないようだな、貴様。
なら、好きなように振る舞うといい!
: 今の私は万事に寛容だ!
なにせ、ようやく得られた
自由活動許可の遂行中だからな!
: 許可を得るまでは長かったんだぞ!
出ようとしても『危ないから駄目』の
一点張りだったから!
: この私を前にして、一体何がどうして
危ないというのか、理解に苦しむ!
: だが、念願かなっての自由活動許可に
これほどの開放感があるのなら……
我慢したかいがあるというものだな!
: さて、そろそろ動くとするかな!
好き放題爆破してくるとしよう!
: 自由活動許可ってことは
一切合切何もかも全て爆破しちゃって
いいってことだからな! ふふっ!
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クラリスクレイス : おい貴様!
貴様だ貴様、そこの貴様!
貴様、ひまだから私の話し相手になれ!
: ……む、会ったことがあるような?
ふうん、まあよく覚えてないから
別にどうでもいいことなんだろう。
: ん? この辺りにいた敵?
そんなものは全部爆破した!
敵はぜーんぶ、爆破だ!
: こんなせまい範囲だけではないぞ!
私とクラリッサの前に敵などいない!
ぜんぶぜーんぶ、吹っ飛ばす!
: あんまりやりすぎると
疲れて眠くなっちゃうから
ほどほどの爆破に抑えてるけど!
: あの人がいうには、私の力の見せ所は
もう少し先らしいからな!
それまでは、慣らしだ慣らし!
: ……しかし、楽しみだなぁ!
私の全力とは、どのぐらいなのだろう?
どのぐらい爆破できるのだろう?
: ん? 自分でわからないのかって?
貴様、そんなの当たり前だろう!
私は全力なんて出したことないぞ!
: 貴様は全力出したことあるのか?
全力とは、全力だぞ?
『全ての力』と書いて全力だぞ?
: ……ふむ、それを出したというのなら
なぜ貴様は今、存命しているのだ?
私をおちょくっているのか、貴様?
: まあいい! 話はここまで!
そろそろ戦いたくなってきたからな!
一分の力で、全部を爆破だ!
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クラリスクレイス : ん? なんだ貴様、私に何か用か?
: ……その顔、見覚えがある気もするが
まあ、私には関係あるまい。
: しかし、貴様たちは何なんだまったく。
私を見れば、皆一様に驚きの表情を
浮かべてみせる。理解できないな。
: 私が一人で動いていることが
それほどまでに不思議なのか?
: だが、私から言わせれば逆だぞ、貴様。
: 何故、一人でなんとでもなるのに
徒党など組まねばならないんだ?
すべて爆破すれば事足りるだろう?
: あの人からも、配慮が必要だとか
時々言われるが……理解できない。
何を配慮せよというのか……
: 他人に配慮すれば、敵が滅びるのか?
徒党を組めば、全て滅びるのか?
だったらやるが、そうではないだろう?
: あーもう、めんどくさくなってきた!
要するに、私は一人で動いた方が強い!
だからいいの! 一人でいいの!
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クラリスクレイス : むむー、むむむむ……
どこだ、どこにいるんだ?
: あっ、おい、貴様! そこの貴様!
おい貴様、このへんであの噂の
アレを見なかったか、アレを!
: ほら、アレというのは……アレだ!
今話題のアレ……えっと、その……
わかるだろ! アレだアレ!
: 私は六芒均衡の一人として
自主的に警らをしているのだ!
: アレはすごくでかくておっきくて
とっても強いのだろう?
: さらに、空間を割るとも聞いた!
あの人以外で、そんなこと
できるやつがいるのだな!
: くーっ……すばらしいな!
私は是非とも戦ってみたいぞ!
: だから、見つけたら報告するように!
: 報告手段? 知るか。
大声で呼べば聞こえるだろ。
それじゃあな!
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クラリスクレイス : あっ、貴様! 許さないぞ!
: 何がって、とぼけるんじゃない!
アレがいろんな場所で見つかったのに
私に報告しなかっただろう!
: ……報告手段がなかった?
大声で呼んでも聞こえるわけがない?
: そ、そんなことはないはずだ!
だってあの人は、助けを呼ぶ声に
応じていつも何処かに行くぞ!?
: んん? でも、声とは波だから
惑星からの叫び声なんて
聞こえるわけないはず……?
: でも、ついていくといつも
助けを求めている人がいるし……
……どうなっているんだ?
: んんん……わっかんない!
: もういいや! とにかく貴様が
報告しないのが悪いことにする!
次からはきちんとやれよ、貴様!
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クラリスクレイス : あっ、おい貴様! きーさーまー!
貴様、この前出現したらしい
ダークファルスと戦ったか?
: どうだった? どんなんだった?
事細かに私に教えろ貴様!
: 私は戦えなかったのか、だと?
よくぞ聞いたな貴様! その通りだ!
戦いたかったのに戦えなかったのだ!
: なんで?
なんでってそれはもちろん……
……寝てたから。
: し、仕方ないだろ急にすっごく
眠くなっちゃったんだから!
: クラリッサも起こしてくれなかった……
まるでみんな私とダークファルスを
戦わせたくないみたいだった。
: えいくそ! 私が出ていれば
あんな無駄なデカブツ
ぎったんぎったんにしてやったのに!
: 欲求不満だ! よーっきゅーふまーん!
かくなるうえは、今度の催しで……
: ふふ、ふふふっ!
決めた、決めたぞ今決めたーっと!
さっそく話をしてこよう!
: 貴様! 貴様も今度の催しには
参加するんだろう?
楽しみにしているといいぞ!
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