A.P.238/3/4
ゲッテムハルト : あァ? オマエか……
今オマエに用はねェんだよ。
あの仮面野郎は何処だ、アイツを出せ。
: といっても、オマエは何も
知らないんだったっけなァ?
: 因縁つけられた相手の事を知らねェ
因縁つけられる理由も知らねェとか
オモシロすぎんだろ、あァ?
メルフォンシーナ : ……○○様
何か、隠していませんか?
無意味な黙秘は身を滅ぼしますよ。
ゲッテムハルト : やめろやめろ! 無駄だシーナ!
ソイツを喰うには、まだ早ェ!
メルフォンシーナ : ……しかし、先日の状況を鑑みるに
とうてい無関係とは思えません。
尋問して吐かせたほうが……
ゲッテムハルト : んん? なんだシーナ?
テメェ、俺に逆らうのか?
メルフォンシーナ : い、いえ!
…………申し訳ありません。
差し出がましい言葉でした。
ゲッテムハルト : オマエは好きなように踊っとけ。
美味しくなったら、食べてやるよ。
メルフォンシーナ : ……それでは
○○様。
失礼いたします。
|
ゲッテムハルト : んん……? あァ、オマエか。
まだオマエに用はねェよ
喰ってもつまらんしな。
: せいぜい、オレの邪魔にならないよう
どこぞにひっこんでろ。
さもなくば、まとめて吹っ飛ばすぜ?
メルフォンシーナ : ○○様
唐突な無礼をお詫びします。
: しかし、今日のゲッテムハルト様は
若干機嫌がいいようですね。
わざわざ警告するなんて……
: ……それでは、失礼します。
|
ゲッテムハルト : ……ちッ、オマエか。
今オマエに用はねェんだよ!
それよりもダーカーだ!
: 無尽蔵に湧いて来やがるくせに
逃げ足だけはむやみやたらに速い……
ああ……不愉快だ、うざってェ……!
: 声でも発するなら
嬲り殺しがいもあるってのに
ますますもって気にくわねェ……
: ……オマエもわかってるな。
ダーカーは見つけ次第殺せ。
出来る限り、苦しめて、だ。
メルフォンシーナ : ……貴方様は、ゲッテムハルト様を
残虐だと思いますか?
思うかもしれませんね。
: しかし、ダーカーの処遇については
私もまったくの同意見です。
: 殺しますよ。
私でも、容赦なく殺します。
あれは絶対的な敵ですから。
: ……それでは、失礼します。
|
ゲッテムハルト : よぉう○○
見させてもらったぜ、オマエの戦い。
: ゼノなんかとつるんでるだけあって
甘々で貧弱で、目も当てられねェな。
だが、それだけじゃねェ。
: オマエには、絶対的な意志が
足りてねェんだよ。
相手をブチ殺す!っていう、意志がな。
: だから相手はビビらねェし
余計な手間もかかる。
: 対峙した相手は殺す、その意志なしで
戦場に立つのは、ただの大馬鹿だ。
: ……そういうヤツはな、肝心な時に
どうしようもないポカをかますんだよ。
: 常に殺意を持て、それだけできっと
オマエはもっと美味くなるはずだぜ?
メルフォンシーナ : ……今のはきっと
助言というやつですね。
: ゲッテムハルト様が他人を気遣うなんて
めったにないことです。
……ちょっと、うらやましいです。
ゲッテムハルト : シーナぁ!
何ごちゃごちゃ話してやがる!
さっさと来い!
メルフォンシーナ : ……余計な話でした。
忘れてください。では、失礼します。
|
ゲッテムハルト : よォ、育ってるか?
……んん、順調だな、イイ感じだ。
その調子で美味く育てよ。
: 弱いヤツに価値はねェ
居る意味もねェ、唾棄すべき存在だ。
それを無闇に守ろうとするヤツもな。
: よく覚えておけよ。
この時勢、この状況において
頼りになるのは己の力のみだぜ?
: 甘ちゃんなごっこ遊びに
かぶれてるんじゃねェぞ?
: ……行くぞ、シーナ。
メルフォンシーナ : ……はい、ゲッテムハルト様。
: それでは
○○様
失礼いたします。
|
A.P.238/3/22
メルフォンシーナ : ……その足音は
○○様
ですか?
: あ……きちんと挨拶出来ず
申し訳ありません。
: 少し、怪我をしただけです……
放っておいてください。
……優しく、しないでください。
: 私に、そんな資格はないんです。
十年前のあのときに……
全部、なくなってしまった。
: ゲッテムハルト様が
笑ってくれるまで……
: いえ……あのひとが、もう一度
誰かを信じられるようになるまで……
私は……
ゲッテムハルト : シーナぁ!
てめぇ、何くだらねェことを
ベラベラと喋ってやがる!
メルフォンシーナ : あ……ゲッテムハルト様……
ゲッテムハルト : 口を動かす余裕があるなら
さっさとその身体を動かせ!
: てめェも余計な詮索するんじゃねェぞ?
未熟なままで喰われたくなかったらな。
メルフォンシーナ : ……
○○様。
申し訳、ありませんでした。
|
ゲッテムハルト : よォ、オマエか……
……くふふっ、そう警戒するな。
いきなり襲いかかったりはしねェよ。
: シーナも怪我でいねェしな
おかげで一人自由に動き回れる……
あぁ、たまらなく気分がいい。
: 所詮、他人なんてモンは全て駒だ。
利用するだけ利用して、価値がなければ
すぐに捨てる、そういうモンだろう?
: 否定するか? 否定したいか?
まぁ、好きにするといい。
: だがな、忘れるなよ。
アークス自体ただの駒と同じなんだぜ?
いくらでも代わりはいるんだからな!
: くふ……くふふっ、ふははははっ!
|
ゲッテムハルト : よォ、○○
見れば見るほど無難な戦い方だなァ!
死の気配がこれっぽっちもねェ!
: そんなんで楽しいのか?
満たされるのか? なァ、どうなんだ?
: 足りねェんだよ、圧倒的に!
危機感ってヤツがな、全然足りねェ!
ひりつくような死の予感がな!
: オレたちがやってるのは生存競争だぜ?
殺し殺されの無慈悲な戦いだ。
そしてそこにこそ、充足がある!
: むせ返るような殺意が渦巻く中にこそ
オレたちの存在価値があるんだよ!
: それを、誰も彼も
ちっともわかっちゃいねェ!
認めようとしやがらねェ!
: 忘れるなよ
○○
: オレたちは
殺し殺されるためだけの存在!
それ以外の価値はねェ!
: わからねェか?
死ぬために戦っているんだよ
オレも、オマエも、誰も彼もな!
: だからこそ死を愉しめよ!
じゃなきゃあ、こんなクソみたいな世界
なーんも楽しくないぜ?
メルフォンシーナ : ……少し、うらやましいですね。
ゲッテムハルト様が、あれだけ感情を
あらわにするのは、めったにありません。
: 私の知る限りでは、貴方様にだけ……
そう、私にだって、あんなには……
: ……失礼します。
|
ゲッテムハルト : ……あァ? ちッ、オマエか。
とっとと失せろ、用はねェ。
メルフォンシーナ : はっ……はっ……!
ゲッテムハルト様、遅くなりました!
ゲッテムハルト : ……ふん、それだけ走れるなら
もっと早く追いつけるだろうが!
とろとろしてんじゃねえ! 行くぞ!
メルフォンシーナ : は……はい!
○○様
それでは失礼します。
|
ゲッテムハルト : あァ、オマエか……
んん、ん? オマエでもいいか?
……いや、まだ早いな。
: おい、ゼノは何処だ。
一緒じゃないのか。
アイツとなら、楽しい闘いが出来る。
: ……ちッ、こういうときに
しゃしゃり出てこなくてどうする。
つまらねェヤツだ。
: 肝心な時に役にたたねぇとは
変わらねェなぁ……くふ、くふふっ!
: あまりにも変わらなさすぎて
可笑しくて腹がよじれそうだ。
: オマエはどうなるんだろうなあ?
ゼノみたいになるのか、オレみたいに
なっちまうのか……楽しみだぜ。
: 行くぞ、シーナ!
メルフォンシーナ : ……私に聞かれても無駄ですよ。
ゲッテムハルト様とゼノ様の間に
何があったのか、興味ありませんから。
: それでは
○○様
失礼します。
|
ゲッテムハルト : よォ……そろそろ死んどくか?
くふ、くふふっ、冗談だよ。
そう怯えるな。
: だがホント、オマエはゼノに似てるな。
オレの気にくわない事ばかりしやがる。
そっくりすぎて、殺したくなるぜ……
: ……いや、違うか?
アイツのは上っ面だけ……
だが、オマエはそうじゃねえ気がする。
: 根っからのイイ子ちゃんだとしたら
救いようがねえな。
悪ぶってるとしても限界があるぜ?
: 一度、境を超えてしまえば
あとは楽だってのに……
わからねぇ、わからねェなァ。
: ああ、意味わからん、理解不能だ……
だからつい、殺したくなってくる。
……チッ、行くぞ、シーナ。
メルフォンシーナ : はい、ゲッテムハルト様。
それでは、失礼します。
|
A.P.238/3/30
ゲッテムハルト : よォ
○○……
どうだ、てめェも感じねェか?
: わからねェとは言わせねえよ。
今わからなくても、いずれわかるぜ。
: にしてもよォ……くふ、くふふっ!
これを遺跡とは、よく言ったモンだぜ。
: アークスお得意の優しい嘘ってヤツか?
反吐が出るほどめでたい話だ。
: んァ? シーナは何処か、だと?
見りゃわかんだろ、ここには居ねェよ。
: しかし、この状況で
他人様の心配たァ、ずいぶん余裕だな?
: ……くふ、くふふっ、ふはははっ!
オマエ、ずいぶんと美味そうに
なってきたじゃねェか。
: いや、いやいや、まだ、まだだな。
急いちゃいけねぇ
ちったァ我慢もしねェとなァ。
: なにせ、これからは
もっと楽しいことが起こるんだしな。
: 何が起こるか? そんなの気にすんな。
テメェはテメェ自身が美味くなるように
動いてりゃいいんだよ。
: くふ、くふふっ!
楽しくなってきやがったなァ……!
|
ゲッテムハルト : おい、オマエ。
質問がある、一言で答えろ。
あの仮面野郎は何処だ?
: ……ちッ、その様子。
未だ正体不明ってことか。
スカしやがって、つまらねェな。
: いいか○○
さっさとヤツを誘き寄せろ、捕捉しろ!
そしてオレに捧げてみせろ!
: わかるか? わからねェのか?
アイツはな、久々に見つけた
とっても美味そうなヤツなんだよ。
: ……だがまあ、こうして焦らされるのも
悪かない、悪かないな……くふっ!
溜めた分だけ結末が気持ちよさそうだ。
: まあ、あの仮面野郎じゃなくて
オマエがさっさと熟れちまうのでも
オレは一向に構わないんだぜ?
|