ライト : あ……お久しぶりです
○○さん。
: ……見ての通り、僕は一人です。
アキ先生と一緒ではありませんよ。
: ……総長は、言いました。
先生のことは、もう、いいって。
もう、価値は無い、って……
: ……僕はそうは思いません。
けど、上の判断は、絶対ですから……
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ライト : あ……こんにちは。
○○さん。
先生は元気でやっていますか?
: 気になるなら会いに行けばいいって?
……そうはいきませんよ。
もう、一緒にいる理由がありません。
: ……僕は虚空機関の者なんです。
アキ先生が肩書きを捨て
去っていったあの場所の、ね。
: どういうことかわかりますか?
僕は、スパイなんです。
: アキ先生の研究が、問題のある
ものかどうかを判断するために
遣わされた、回し者。
: でも、その結論はすでに出ました。
……彼女の研究に、価値はないって。
: ……ああ、このことを先生に
言ってもらっても構いませんよ。
先生もおそらく、気づいてるはずです。
: 僕は、お役御免です。
もう、先生に会うこともありません。
: ……ええ、ええ。
せいせいしてますよ、これでもう
面倒を見なくてもいいんですから。
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ライト : あ……! ああ、なんだ
○○さん。
こんなところで奇遇ですね……。
: ええっと、その……
最近、先生に会っていますか?
: 先生の予定にあった次の調査
かなり危険な場所のはずなので
気になるというか……なんというか……
: ……はい、ごめんなさい。
気になるんです、本当は。
: ……総長はたしかに先生の研究を
価値がないものと判断しましたけど
僕にはそうは思えなくて……
: 虚空機関のスパイだったとはいえ
先生とずっと一緒にいさせてもらって
目指すものを一緒に見てきたから……
: 情が移った……なんて、偉そうですけど
先生の目指す先が、気になるんです。
: 僕はどうすればいいんでしょう……
: ……先生ならきっと
悩む暇なんてあったら調べろって
仰るでしょうね。
: ……そう。
先生なら、きっと。
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ライト : ……あ、どうも。
○○さん。
: ……少し調べてみたんです
先生の教えの通りに……
気になったことを。機関のことを。
: より磐石なアークスのために
様々な生命の進化を研究している。
それが、虚空機関の表向きの目的。
: 研究成果はアークスへと反映され
さらなる研究の礎とする。
虚空へ……全知へと、至るため。
: ただし、そのためになら
一切の手段を選ばない。
……人道とは真逆にある組織です。
: デューマンだけじゃない
他の種族の組成も、先日の暴走龍も
犠牲を顧みない研究あってこそ……
: 先生は、だから僕にずっと
生きている命の大切さを
謳っていたんでしょう。
: 僕がスパイということを承知の上で
やっていることの正邪を
自分で判断できるように……
: 本当に不器用な人ですよね。
はっきりと言わず、行動で
示そうとしてくる。
: ただ一言、機関なんて抜けて
ついてこいって言ってくれれば
僕はいつでもついていったのに……
: ははっ、今話したこと
全部機密の情報です。
: 調べたことがばれたら
僕もただではすみませんね。
きっと先生も、同じだったんでしょう。
: ……聞いてくださって
ありがとうございました。
ちょっと、すっきりしました。
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