A.P.238/2/21
テオドール : ひ、ひいっ! ……あ。
な、なんだ、アークスの人か……
: ……はぁ、よかったぁ。
エネミーかと思いましたよ。
: いや、ぼく、あんまり戦うのは
好きじゃなくって、ですね……
: アークスになったのも
たまたま適性があったのと
人気があったからそうしただけで……
: ……正直、怖い事はしたくないんです。
なんとかなりませんかね……
ならないですよね……はぁ……
: ヘンな話をしてすみませんでした。
それじゃ、ぼくは行きますね……
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A.P.238/2/24
テオドール : あ、こ、こんにちは……
お元気そう……ですね。
: あの……すみません
質問なんですけど、どうやったら
エネミーと戦わずにすむと思います?
: アークスをやめる……っていうのは
確かにそうなんですけど
でも、ぼくにはこれしかなくて……
: 他には何も出来なかったけど
なぜかアークスになれる適性だけは
あったみたいで……
: ……ほんとうに、他のことは
何も出来ないんで、アークスのままで
なんとかエネミーと戦わずに……
: ……わかってます。
そんなの無理、ですよね……
すみませんでした、失礼します。
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A.P.238/3/1
テオドール : あ、あの……こんにちは。
よく、お会いしますね。
: あの、貴方はどうしてアークスに……?
ああいえっ、文句とかではなくて
ただ単純に興味があるだけで……
: ……ぼくの知り合い、アークスに
なれなかったんです。
その……適性がないそうで。
: いっつもアークスになるって
言っていたんですけど……
……才能がない、って。
: ぼくがアークスになっちゃって
彼女がなれない、って……
理不尽ですよ。
: 可能なら、ぼくの適性をあげたい……
けど、そんなことできないし……
: ……なんで、ぼくなんでしょう。
ぼくじゃなくて、彼女のほうが
よっぽどアークスに向いているのに……
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テオドール : はぁ……あ、こ、こんにちは。
すみません、いきなりため息吐いてて。
ちょっと、怒られちゃいまして……
: もっと真面目に戦え、だそうです。
そんなこと言われても
最初からやる気なんてないのに……
: アークスは遮二無二戦うものって
一体誰が決めたんでしょう。
どうして、ぼくたちは戦うのでしょう。
: 戦う力があるから戦うというのは
あまりにも論理が乱暴な気がします……
: ……すみません、完全に愚痴ですね。
まあ、怒られない程度に頑張ります。
それじゃ……
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A.P.238/3/13
テオドール : あ、こんにちは。
ふふっ、今日はちょっと元気ですよ。
余力が残っている感じです。
: なにぶん、戦っているふりをするのが
上手くなってきましたから……
: 必要最低限といいますか
求められたこと以外はしないように
するだけで、楽になってきました。
: こんなこと、真面目にやっている人に
言うとすごく怒られそうですけどね……
でも、ぼくはそういう性格ですから。
: アークス以外のことが出来ない以上
アークスの中でできる最低限を
粛々とこなしていく……
: 楽しいとかそういうの?
微塵もないですよ。
これは、任務ですから。
: ふふ……彼女にこんなこと言ったら
めちゃくちゃ怒られそうですけどね。
もっと真面目にやれー!って。
: ……まあ、そんなこと言われても
才能以上に、性格の向き不向きが
あるんだから、仕方ないですよ……
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A.P.238/3/16
テオドール : …………。
……あ、す、すみません。
ちょっとボーッとしてました。
: いえ、ケガとかじゃないんです。
ちょっと考え事をしていただけで……
: ……知り合いに、アークスの仕事を
さぼっていたり、手を抜いているのが
ばれてしまいまして。
: 怒られるかなーって、思ったんですよ。
でも彼女は、なんだか妙に優しくて……
「無理しないで」って。
: ああ、許してくれた、と思ったけど
なんか、すごくその言葉が
ぐさりときて、ですね……
: 彼女はなりたくてもなれない。
だからぼくが、かわりに
頑張らないといけないのに……
: ……なんだか、悔しいですね。
ぼくの怠惰を、彼女が彼女のせいだと
感じているのが、とても歯がゆい。
: ……そんなこと、ないのに。
悪いのは、ぼくなのに……
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テオドール : こ、こんにちは。
ぼく、元気そうに見えます?
そうですか? そうなのかなぁ。
: まあ、理由は自分でもわかってます。
知り合いが久々に笑っていたので
それにつられて、ですね。
: ずいぶん迂回しちゃったけど
やっと追いついた、とは彼女の弁です。
いろいろからかわれたりもしました。
: でも……そのときの彼女は
なんだか無理していない、昔のような
感じがして、ほっとして……
: ……ああ、いや、違う。
そうか、無理をしていたのは、ぼくか。
彼女になろうとして、ずっと……
: だから彼女も、無理をするなって……
ああ、なんだ、そういうことか。
: あ、すみません。
なんだか一人で納得してしまって。
: つまりですね
ぼくがバカだったってことなんです。
: でも、これからは大丈夫だと思います。
ぼくがバカでも、彼女がいれば
たぶんいさめてくれますから……
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A.P.238/4/7
テオドール : ……どうも。
: アークスの催し物……ああ、さっき
モニターから聞こえてたやつですか。
ぼくは興味ないですよ。
: ぼくの興味はただひとつ……
どうやったら、もっと強くなって
ダーカーを消せるか、だけです。
: ……ダークファルスだって
歯牙にもかけないほどの力があれば
ぼくにそれだけの力があれば……
: ……彼女は、死なずに済んだんだ。
: ……教えてください。
どうして、彼女が死ななければ
ならなかったんですか。
: どうして、彼女だったんですか……
彼女は、才能はないけど努力して
必死に頑張ってきていたのに……
: ようやく夢を叶えようとしていた
それなのに……
: ……すみません。
意味のない質問でした。
: 何も考えず、すべてのダーカーを
消せば、それで終わりですよね。
: うん、わかっていました。
それがぼくに出来る唯一のことで
無二のことのはずですから。
: では、ぼくは行きますね。
皆さんが催し物に参加しているうちに
もっとたくさん消してこないと……
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A.P.238/4/8
テオドール : ……あ、どうも、こんにちは。
何か用でしょうか?
: 何も用がないのであれば
ぼくは行きますね……
感覚を忘れたくないですから。
: やっとコツが掴めてきたんです。
ダーカーの消し方っていうのが。
: ……そう、ぼくのこの力は
より多くのダーカーを消すために
与えられたものですからね。
: 邪魔をするものも、目障りなものも
全て消し飛ばしてしまえばいい。
そう、そうだったんだ……
: なんでこんな簡単なことに
ぼくは気付かなかったんだ……
: ぼくが気付かなかったから
彼女は……彼女、は…………
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