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Radical   Discovery 




砂塵の奥
SANDS, MACHINES, AND...
THE TYRANT IN DUNES




 砂塵の奥  
 A.P.238/3/12
 フーリエ : ○○さん
        今回もよろしくお願いします!
      : よし、よおっし!
        今度こそ、あの子達にお礼しますよー!
      : 策? そんなものありません!
        当たって砕けろ、というやつです!
      : 私、あんまり頭もよくないですし
        考えていてもだめだと思うんですよね!
      : とにかく、思うがままに
        やるだけやってみてから、考える!
      : たはは……
        これはこれで、キャストっぽくない
        考え方ですけど……それが私かな、と。
      : さあ、行きましょう!
        今日はどこから探していきますか?

 フーリエ : あっ! そういえば、そういえば!
        私、任務記録つけるの忘れてました!
      : わわっ、あわわっ!
        えっと、ええっとぉ……
        これ書いて、あれ書いて……
      : す、すみません
        ○○さん
        今って何時ですか?

     >11:00
       SANDS, MACHINES, AND...

     >8:00
       THE TYRANT IN DUNES


 SANDS, MACHINES, AND...  
 フーリエ : そうそう、11:00でした!
        ふう、ありがとうございます。
      : おさわがせしました。
        さあ、張り切って行きましょう!

 A.P.238/3/12/11:30
 フーリエ : ○○さん
        どうされたんですか?
      : ん、んん?
        あれは、もしかして……
      : これは……何か引きずった跡、かな?
        小さな足跡も見えるし、あの子たちの
        痕跡みたいですね。
      : でも、慌てて逃げたような
        痕跡にも見えるですね、これ……
        何もしてないはずなのに。
      : ……もう、このあたりには
        居なかったりするのかなあ……
        出てきて、くれないのかなあ……
      : ……ううん、弱気はだめでした!
        諦めないって決めたんです!
      : ○○さん
        ごめんなさい、もう少しだけ
        付き合ってください!

 A.P.238/3/12/12:00
 フーリエ : ……すごい、残骸だらけ。
        誰がやったんでしょうね、これ。
      : ……あ! いた! いましたよ!
        ほら、あそこです!
      : あ、あのっ、すみません!
        私、あなたたちにお礼がしたくて……
      : あっ、ま、待ってください!
        話を聞いて……話を……!
      : ……だめです。
        小さな穴に入られちゃいました。
      : え……今の子、震えてました?
        ほんとに、震えていたんですか?
      : たしかに、何かに怯えてるような
        感じはしていましたけど
        ……怖くて、逃げたんですね。
      : 私、怖がらせるつもりなんてないのに
        どうしてだろう……
        どうすれば、いいんだろう……
      : ……ううん。
        いえいえ、すみません。
        へこんでいる場合じゃありませんね。
      : 探索は、いったん終わりです。
        帰りましょう
        ○○さん。
      : ……だいじょうぶです。
        私はまだまだ諦めませんから!


 THE TYRANT IN DUNES  
 フーリエ : そうそう、8:00でした!
        データ入力、っと。
      : ……それにしても
        今日はずいぶん早い出発ですね。
        ○○さん。
      : まだ誰も来てないみたいですし
        こういう早い時刻からの任務ってのも
        なんだかいいですね。

 A.P.238/3/12/9:00
 フーリエ : あっ!
        ○○さん
        あそこ、見てください!
      : これ……戦闘の痕跡ですか?
        機甲種の残骸も、目も当てられない
        ぐらいにぼろぼろ……
      : こんな戦い方をするひとが
        アークスにいるのかと思うと
        ……なんだか、怖いですね。
      : あっ、いえいえ、すみません。
        あの子たちの事を、ちょっと考えて……
      : リリーパって、機甲種とダーカー以外
        ほとんどいないじゃないですか?
      : だからきっと、あの子たちにとって
        周りは全部敵だったんだろうなって。
      : そして、それは
        私たちアークスも例外じゃない……
      : こんなに暴れ回ってたら、怖がられて
        逃げられてもしょうがないですよね……
      : ……っと、とぉ!
        ごめんなさい、へこんでいる場合じゃ
        ありませんでしたね。
      : 私たちは敵じゃないんだよ、って
        あの子たちに、教えてあげないと
        交流もなにも、できませんね。
      : せっかく会えたのに
        仲良く出来ないなんて
        悲しすぎますもんね……

 A.P.238/3/12/10:00
 フーリエ : ……なんでしょうか、この音。
        剣戟の音……? これって、戦闘音?
 ゲッテムハルト : おらおらどうしたァ!
            機械の身体はもっと丈夫なハズだろ?
            つまんねェぞ、もっと気張れよ!
 フーリエ : ……ひどい。
 ゲッテムハルト : なんだァ、オマエら。
            悪ィが、ここは俺の遊び場だ。
            譲ってやる気はねェぞ?
          : んん? ちょっと待て……
            そっちのキャストの女はともかく、
            オマエは見た事あるよなァ?
 メルフォンシーナ : ○○様です、ゲッテムハルト様。
 ゲッテムハルト : ……ああ、あのときのヤツか。
            いけねェいけねェ、
            獲物の名前ぐらい覚えておかないとな。
          : それで、オマエがここに来たってコトは
            あのふざけた仮面野郎も来てるのか?
          : ……それとも、今回はオマエが
            俺を楽しませてくれンのか?
          : ……なんだよ、女。
            テメェに用はねェぞ?
 フーリエ : こ、この付近で大暴れしている
        アークスは貴方ですね!
 ゲッテムハルト : 大暴れ? 何言ってやがるんだテメェは。
            これがアークスとしての本分だろう。
          : 惑星に降り立ち、敵を排除する。
            俺たちがやってるのは
            そういうことだぞ?
 フーリエ : 違います!
        わたしたちアークスは
        原生の住民との交流も含めた……
 ゲッテムハルト : だーかーらーよォ!
            それが詭弁だッつってんだよ!
          : 言葉も通じず、ダーカーの影響を
            受けてるかもしんねぇ奴らと
            交流なんて出来ると思ってんのか?
          : なァ、○○よ!
            オマエもそう思うだろ?

     >頷く
 ゲッテムハルト : そうだろう、そうだろう!
            なんてったって、オマエからは
            俺と同じ臭いがプンプンするからな。
 フーリエ : ○○さんはそんな人じゃありません!
      : 貴方とは違う、他人の痛みがわかる人です!
 ゲッテムハルト : フン!
     >首を振る
 ゲッテムハルト : ちっ、いい子ちゃんが!
          : まぁいい、どれだけ隠そうとしても
            オマエから感じる臭いは隠せねぇ。

 ゲッテムハルト : ……あァ? なんだこのちっちェーのは。
            じっと見てきやがって、気味悪ィな。
          : まァいいや、どうせダーカーに
            影響されて俺たちを狙ってるんだろ?
          : なら、ここで始末しておいてやらないと
            あとから来るアークスにも
            迷惑がかかっちまうなァ!
 フーリエ : ……だめ!
 ゲッテムハルト : 何?
 フーリエ : ……大丈夫?
        今のうちに、早く逃げて……
 ゲッテムハルト : テメェの敵を身を挺してかばうとか
            馬鹿を通り越して言葉もねェぞ?
 フーリエ : 敵じゃ……ありません!
        あの子たちは、私を助けてくれた……
        だから今度は私が……
 ゲッテムハルト : ○○……オマエもそっち側か?
          : わかっちゃいねェ……
            オマエらは、何もわかっちゃいねェぞ!
          : そんな奴らでも、
            いずれはダーカーに侵食され、狂う。
          : なら、そうなる前に殺してやるのが
            生殺与奪を握る側の
            優しさってモンだろうが?

 ゲッテムハルト : キャストのくせに、
            そんな目で俺を見るな。
          : ちっ!
            一気に冷めた、帰るぞシーナ!
 メルフォンシーナ : ……はい。
             それでは、○○様、失礼します。
 ゲッテムハルト : シーナ!
            とろとろしてんじゃねえ!

 フーリエ : ……大丈夫です、傷は深くありません。
        私、頑丈なのがとりえですからね。
      : わかってます。
        あの人の言うことにも一理はあるんです。
      : ダーカーの影響を受けて、狂ってしまう。
        狂ってしまったら、倒すしかない……
        それは、本当の事ですから……
      : 私のやっていることも、恩返しという名を借りた
        ただの偽善……問題の先送りにすぎない。
      : それでも……
        それでも私は、信じたいんです。

 フーリエ : ありがとう……心配してくれるの?
        うん、大丈夫、大丈夫だから……
      : たはは……まだ怖いみたいですね。
        でも大丈夫、きっと大丈夫です。
      : 時間はかかりそうですけど……
        私、諦めませんから。






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