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Radical   Discovery 




意思が導く未知の道
HIS WILL INHERITED
HER WILL NOT INHERITED




 意思が導く未知の道  
 A.P.238/5/10/13:00
 エコー : あっ、○○
       きみもこれから出撃?
     : あたしもこれから。
       何度目かわからない
       こいつのお仲間探し。
 カブラカン : 別にオレは一度もねーちゃんに
         付き合ってくれなんて
         言った覚えないんやけどな……
 エコー : さーて、今日はどこを探そうか。
 カブラカン : 聞こえんフリすんなや!
         はぁ……まぁええけどな。
       : せっかくやし、あんたも
         一緒についてきてくれへんか?
       : このねーちゃん一人だけやと
         正直おっかなくてかなわん。
 エコー : し、失礼なっ!
 カブラカン : なんやねーちゃん?
         口止めされとったオレらの珍道中
         全部話してええんか?
 エコー : ……○○!
       こいつもこう言ってることだし
       一緒について来てくれないかな!

    >エコーたちと一緒に行く
 カブラカン : おう、あんたなら大歓迎やで!
         ねーちゃん置いてってもいいぐらいや!
 エコー : ……あんたいつか覚えてなさいよ。

     >HIS WILL INHERITED 受け継がれる意志

    >少し気になることがある
 エコー : そっか、それじゃ仕方ないね。
 カブラカン : ほんまか……ほんまにあかんのか……?
         あかん……オレそろそろもたんで……
 エコー : ……さー、ほらほら邪魔よ邪魔邪魔ー!
       あなたはあたしと二人で行きましょ!
 カブラカン : だからついてこんでも……はぁ……

 A.P.238/5/10/14:00
 テオドール : ああ、どうもこんにちは。
         貴方は感じませんか、ダーカーの気配。
       : 今日は特に強い感じですよ……
         でも、あまり数は見あたらない。
       : おかしいな、おかしいなあ。
         ここからは、こんなにも濃い
         気配を感じるのになぁ……
       : もっと奥かな? それとも下かな?
         どこかの内側に入り込んでる?
       : まあいいか、気配のするもの
         全部殺してしまえばいいんだし……
       : ……よかったら
         貴方も一緒にどうですか。
         ダーカーの鏖殺って、楽しいですよ?

     >HER WILL NOT INHERITED 受け継がれぬ遺志



 HIS WILL INHERITED  
 A.P.238/5/10/14:00
 エコー : そういえば、聞くタイミングが
       無かったから聞いてなかったけど
       探している子って、どんな子?
 カブラカン : カマロッツのことか?
         そりゃもうオレによく似た
         べっぴんさんでな……
 エコー : のろけは良いから。
     : ……どうして貴方は
       そこであたしを見るの?
 カブラカン : カマロッツはな、オレのつがいや。
       : 出かけてなかなか帰ってけーへんから
         なんや仕方ないなと思って
         オレが探しに出てみたんやな。
       : そんならエネミーに襲われるわ
         見知らんやつらがさんざん
         うろついとるわ……
       : よくわからんねーちゃんに
         襲われるわキモがられるわ
         ホンマ、さんざんやで!
 エコー : う……あのときは動転してて
       ごめんとしか……
     : でも、人探しも手伝ってるんだし
       チャラよ、チャラ!
 カブラカン : ……自分から強引に
         手伝ってきたんやろ。
       : なあねーちゃんよ。
         自分勝手とかよく言われへんか?
 エコー : 言わせないわよ!
 カブラカン : 開き直ってすらいない!

 A.P.238/5/10/15:00
 カブラカン : おーい、カマロッツ
         カマロッツー!
       : ……んー、ここにもおらんなあ。
         よっしゃ、次行こか。
 エコー : そのカマロッツって子と
       ずいぶん長い間会えてないけど
       その……大丈夫なの?
 カブラカン : ん? ああ、カマロッツが
         くたばってないか、ってことか?
       : そんなん、ねーちゃんが
         気を使うようなことでもない。
         誰だって死ぬ時は死ぬもんや。
 エコー : そ、そりゃそうだけど……
 カブラカン : でもオレは、あいつが元気で
         ぴんぴんしとると思っとるし
         そのうち見つかると、そう確信しとる。
       : それはカマロッツもきっと同じ。
         オレのことを信じてるし
         待ってるはずや。
       : だったらあとは
         オレらにできることを
         やるだけやろ?
 エコー : ……そうね、そういうもんね。
       よーっし、頑張って探すわよー!
 カブラカン : いや、ねーちゃんはあんまり
         頑張らんでほしいんやけど!
 エコー : なんでよ!
 カブラカン : 経験則や! わかるやろ!

 A.P.238/5/10/16:00
 カブラカン : 相変わらずおらんなあ……
 エコー : あれ、この奥調べないの?
 カブラカン : その先はおっかないエネミーの住処や
         探しに行って巻き込まれたら
         元も子もないやろ?
 エコー : 大丈夫よ、今はあたしと
       ○○が
       いるし、大抵の事はなんとかなるわよ。
 カブラカン : 大抵の事はねーちゃんじゃなくて
         こっちのひとが
         何とかするってことやろ、それ。
 エコー : う、うるさいわねっ!
     : ん? な、なにこの振動!?
 カブラカン : で、出てきよった!
         なんでや、大して騒いどらんやろ!
 エコー : あっ、ほら、あそこ見なさい!
 カブラカン : ああ……! カマロッツや!
         なんであんなところに!
 エコー : 迷い込んじゃったとか
       そのへんでしょう。
       それより、助け出さないと。
     : あのエネミーはあたしたちが
       引きつけるから、その間に
       あの子を助けなさい!
 カブラカン : ちょっ、ねーちゃん!?
         そない危ないこと任せられんって!
 エコー : 危なくてもなんでもね
       やらなきゃならないときはあるの!

 A.P.238/5/10/17:00
 エコー : はぁっ……はぁっ……
       な、なんとかなったぁ……
 カブラカン : ……ホンマになんとかしてまうとは
         たいしたもんやな、あんたらは。
 エコー : こっちの労いはいいから
       そっちは……って
       無事だったみたいね。
 カブラカン : ああ、オレもカマロッツも
         この通り、ぴんぴんしとる。
 エコー : ああ、救難信号の謎もとけたわ。
       迷っているうちに、発信装置を
       押しちゃったみたいね。
     : なんでここにアークスの装置が
       あるのか、ってのは不明だけど……
       誰かの落とし物かな?
 カブラカン : ……ねーちゃん、本当に感謝な。
 エコー : えっ?
       あ、いや、そんな……
       あたし、大したこと出来てないよ?
 カブラカン : そんなことないで、ねーちゃん。
       : 実力は足らんかもしれん。
         自分勝手やしおっちょこちょいで
         正直目も当てられん勢いやった。
 エコー : ……余計なお世話よ。
 カブラカン : でもな、オレは知ってる。
         ねーちゃんが必死で探してくれた。
         見つけてくれたってことをな。
       : だから、胸張って
         感謝うけてええんやって。
 エコー : あなた……
 カブラカン : ああでも、自信は持たんといてな。
         被害者はオレらだけでとめとかんと
         大変やろうし。
       : ってうわっ、危っ! 危なっ!
         なにしとるんじゃボケ!
 エコー : あらごめんなさい。
       エネミーがすぐそこにいたから。
 カブラカン : おたくの目に映ってるの
         思いっきりオレやん!
 エコー : うるさい、さっさと行け!
       せっかく見つけ出したんだから
       仲睦まじく去りなさい!
 カブラカン : 言われんでもそうするわ!
         感謝して損した!
         ありがとな!
 エコー : ふん!
       どういたしまして!

 エコー : はー、疲れた。
       それじゃ、あたしたちも帰還しよう。


 HER WILL NOT INHERITED  
 A.P.238/5/10/18:00
 テオドール : そういえば、貴方は
         彼女と面識があったんですよね。
       : 彼女、いつも元気で明るくて
         ぼくのことを励ましたり
         叱ったりしてくれて……
       : いや、違うかな。
         いつも叱られてばっかりだった。
         そう、怒られてばっかりいたはず。
       : 彼女の声、彼女の顔
         ……懐かしいなぁ。
       : どうして、もう会えないんだろう。
       : ……ああ、そうだ。
         あいつらのせいだった。
         あいつらのせいだったなあ。

 A.P.238/5/10/19:00
 テオドール : ……こうして誰かと一緒に
         戦うのは久しぶりです。
         やはり、楽ですね。
       : 以前は指導したがりの先輩方と
         行動を共にしていたんですけどね。
       : 彼らは、ぼくが単独で出撃して
         戦果を上げるようになってからは
         何も言ってこなくなりました。
       : それどころか、ついていけないと
         どんどん離れていきましたよ。
         ……ほんと、勝手な人たちです。
       : ダーカーを殺し尽くすのが
         ぼくたちアークスの使命だって
         先輩たちが教えてくれたのに。
       : ぼくを心配してくれるんですか?
       : ……心配は無用ですよ。
         ぼくは、ダーカーを全て
         殺し尽くすまで、死にません。
       : そう、ダーカーがアークスシップに
         攻め入ってきたりしなければ……
       : 後方支援だったはずの彼女の元に
         現れたりしなければ……
       : いや、そうじゃない。
       : その前に、ぼくが
         ぼくが全てのダーカーを
         殺し尽くしていれば……
       : こんなことには
         ならなかったんだッ!
       : ……どうしたんです? 行きましょう。
         この先、ダーカーの気配を感じますよ。
         早く、全部、殺さないと……

 A.P.238/5/10/20:00
 ルーサー : 大したものだ。素晴らしい。
        あいつらを歯牙にも
        かけないとはね。
      : おや、君はあの場所にいた……
        ここに来たのもシオンの差し金かい?
      : 彼女が何を考えているのかは
        僕にもわからないけど、もう遅いよ。
      : ……まあ、いいか。
        今用があるのは君じゃなくて
        そっちの少年だからね。
 テオドール : ……何ですか、あなたは。
         ぼくには悠長に話している
         ヒマなんてないんです。
       : ぼくはもっとダーカーを
         殺し尽くさないといけないんだから。
 ルーサー : いや素晴らしい。
        まっことアークスの鑑のような
        行動原理じゃないか。
      : ダーカーが邪魔なのは僕も同じ。
        だから、そのための手助けをさせて
        もらいたい、という申し出だよ。
      : 君の力は素晴らしい。
        が、それはあくまで一個人の
        才能としてのものにすぎない。
      : さらなる力の増強……
        そう、例えば六芒均衡を
        超えるほどの力、欲しくはないかい?
      : 君の殺したいもの全てを
        殺し尽くせるような、力を。
 テオドール : 全てを……
         殺し尽くせるほどの力……
 ルーサー : 迷っているのを待つほど
        僕は暇な人でもないんだ。
      : 君に声をかけたのも、たまたま。
        即断できないようなら
        僕は行かせてもらうよ。
 テオドール : ……待ってください。
       : 勝手に迷ってるなんて
         判断されては困ります。
 ルーサー : ふうん?
 テオドール : ……心配は無用ですよ。
         だって、強くなることが
         アークスの本分なんでしょう。
       : 強くなる。
         誰よりも強くなって彼女の死に報いる。
       : そう決めたんです。
         彼女が許してくれるぐらい
         強くなって、強くなって……
       : ……きっとその先で
         彼女は笑ってくれるはずだから。
 ルーサー : そう睨まないでほしいな。
        これは彼の決断なんだぞ?
      : こういう重大な決断を
        尊重してあげるのが、人の言う
        友というものじゃないのかな?
      : ふふ……それではね。






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