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Radical   Discovery 




滄海の底に、震える
THE DARKNESS BEYOND THE HAZE
A GRASP BEYOND THE HAZE




 滄海の底に、震える  
   >エコーに連絡を入れる
 エコー : あっ、○○
       調査、行けそう?
     : ちょうどよかった。
       あたしも今ウォパルに来てるの。
     : 準備ができたら合流しましょう。
       それじゃ、待ってるから。

     >THE DARKNESS BEYOND THE HAZE 霞の先に映る闇

   >サラに連絡を入れる
 サラ : ○○ね。
    : この前お願いした調査協力
      受けてもらえるってことかしら?
    : ……ねえ、あなた、そんな簡単に
      あたしを信用してしまっていいの?
    : あたし、アークスじゃないのよ。
      そりゃ、あなたに信用してもらうために
      いろいろしたけどさ。
    : それも、大きな裏切りのための
      布石って、考えたりしないの?
    : ……ああ、もう。
      あたしは何を言ってるんだ。
    : とにかく、まだ引き返せる。
      だから来る来ないは任せるわ。
    : 来てくれると楽だし、嬉しいけど……
      それはあたしが決めることじゃない。

     >A GRASP BEYOND THE HAZE 霞の先で掴むもの


 THE DARKNESS BEYOND THE HAZE  
 A.P.238/6/28/11:30
 エコー : あっ、来た来た。
       こっちだよー。
     : 海の下にはまた大地……
       ほんと、わけのわからない惑星よねぇ。
       何でこんなことになっちゃったんだか。
     : だからこそ調べがいがあるんだ!
       とか、ゼノなら言いそうだし
       それを真似てみようと思います!
 カブラカン : 誰かと思ったらあんたか。
         久しぶりやな、元気しとったか?
       : なんやねーちゃんもまた来たんか?
         たいした実力もないのに
         ご苦労なことやなー。
 エコー : ふーん……
       あたし、たいした実力ないから
       あんたを全力で殴ってみていいよね?
 カブラカン : さくっと死ぬわ!
         相変わらず冗談の通じん
         ねーちゃんやな。
 エコー : 冗談に聞こえないのよ
       あんたのは。
     : それにね、実力が足りなくても
       その場でやれることをやるのが
       アークスの仕事なんだからね。
 カブラカン : 今度は誰の受け売りなん?
 エコー : う、うるさいっ!
     : ほら、あんたは危ないから
       さっさと帰りなさいよ。
       エネミーに食べられちゃうわよ。
     : あたしたちは、この奥にあるっていう
       施設の調査に来たんだから。
 カブラカン : 施設って、あのデカブツか?
 エコー : 知ってるの?
 カブラカン : ああ。少なくともねーちゃんが
         向かおうとしてる方向と逆やな。
 エコー : こ、これは準備運動よ!
 カブラカン : はー……見てられんわ。
         ええからほら、オレについて来てみ。
         きちんと案内したる。
       : ねーちゃんほっとくほうが
         危なっかしくて寝覚めが悪いわ。

 A.P.238/6/28/12:00
 エコー : 随分ヘンテコな施設ねえ……
       これ、一体なんなのかしら。
 カブラカン : オレも知らんわ。
         こっちのほうはおっかないから
         ロクに入ったことないしな。
       : ていうか、それを調べるために
         あんたらが来てるんやろ?
 エコー : そりゃそうだけど……
       あんた、なんか知らないの?
       生まれた星の施設でしょ?
 カブラカン : 少なくともオレは知らんなあ。
 エコー : 自分の生まれた星なのに
       ずいぶん無責任ね。
 カブラカン : んなこと言われても
         ホンマにオレらがこの星で生まれたか
         どうかなんて、わからんやん。
       : 生まれたときのことなんて
         誰も覚えとらんのやからなあ。
         なんや、ねーちゃん覚えてるんか?
 エコー : いや、まあ、覚えてないけどさ……
 カブラカン : だったらねーちゃんも同じや。
       : 覚えてないうちに
         何かされてるかもしれんで?
 エコー : 怖いこと言うわね。
       ……否定は、できないけど。
 カブラカン : オレらが会話できるのも
         実は生まれた星が同じだから、って
         可能性も考えられるんちゃうか?
 エコー : それは勘弁っ!
 カブラカン : うわ!
         即否定とかめっちゃ失礼やな!
         ほんま冗談通じんねーちゃんや。

 A.P.238/6/28/12:30
 エコー : うーん……この辺りにある装置
       どれもこれも動いていない感じね。
     : なーんか、アークスのものっぽいけど
       調べようにも壊れてるんじゃね……
 カブラカン : そういうのやったら
         こっちのほうにまともなのが
         あるんとちゃうか?
 エコー : ……あっ、バカ!
       そっちはまだ安全確認してない!
 カブラカン : 平気や平気、なんやかんや言うても
         オレはこの星の原住民やで。
 エコー : 下にはあんまり来たことないんでしょ。
       ほら、いいから下がってなさいって!
 カブラカン : ねーちゃんえらい心配性やな。
         大丈夫大丈夫、オレはそんなに
         ヤワじゃないんやで。
       : ほら、こっちやこっち。
         なーんか奥で光るものが……
 エコー : ……危ない!
       ○○!
       フォローお願いっ!
 カブラカン : な、なんやアレ!
         あんなん見たことないで!
 エコー : 言わんこっちゃない!
       ほら、下がってなさい!

 A.P.238/6/28/13:00
 エコー : こいつっ……!
       まだ倒し切れてない?

 ルーサー : なかなかの威力だね。
        どうかな、テオドール君。
        身体の調子は。
 テオドール : ……問題ないですよ。
         まだまだ、物足りないぐらいです。
 ルーサー : それならば重畳。
      : しかし、君の試運転の相手にすら
        ならないなんて、とんだ失敗作だよ。
        昔の自分に幻滅だ。
 テオドール : ○○さん。
         お久しぶりです。
 エコー : ……きみの知り合いってことは
       アークス、なのよね?
     : でも、今の力は……
 テオドール : ふふ、素晴らしい力でしょう?
         この力があれば、どんなヤツが
         相手でも、負けません。
       : ぼくは、ぼくに立ちはだかる敵を
         殺して、殺して、全部殺して……
         彼女に捧げるんだ。
 ルーサー : ……また、君か。
        本当によく会うね、私と君は。
      : これでは、さながら運命だ。
        仕組まれているようにすら思えるよ。
      : シオンもシオンだよ。
        もう体勢は決したというのに
        それでも泥臭く動こうとするんだね。
      : そんなのは彼女らしくない。
        彼女に相応しくないことだ……
      : そこで出来損ないを後生大事そうに
        守っているお嬢さんもアークスかな?
      : ……大したポテンシャルは感じないが
        だからこそ、改造しがいもあるか……
      : どうかな? 君が望むようであれば
        この、テオドール君のような力を
        与えてあげようか?
      : 何に怯えることもなく
        自分の守りたいものを守りきるだけの
        圧倒的な力を、ね。
 エコー : ……守りたいものを守る、力。
 ルーサー : 喪失や絶望による内在感情の激変は
        著しいフォトンの進化を促す。
        君にも、その資格はあるだろう?
 エコー : ……っ!
     : ……こっちの事情を
       知ってて言ってるんだとしたら
       あなた、最低の人間ね。
     : お生憎様、そんなの願い下げよ。
       そんなことしたら、ゼノの一生
       軽蔑されちゃうからね!
 ルーサー : ま、こちらとしてはテオドール君に
        クラリスクレイスと材料には
        困ってない。好きにするといいさ。
      : それではね。
        ○○。
 エコー : ……なんなのよ、あいつ。
       初対面で失礼しちゃうわね。
     : ん? どうしたのよ?
       さっきの戦闘で腰でも抜けちゃった?
 カブラカン : わからん……!
         わからんのやけど、怖い!
         身体が勝手に震えてしまう!
 エコー : ああ、テオドール君、だっけ?
       そりゃすごい力だったけど
       怯えるって程じゃ……
 カブラカン : そうやない!
         あの後ろにいた
         不気味なやつのことや!
       : なんや……あいつのこと
         知ってるけど、思い出せん……
         ただ、怖いってことはわかるんや!
 エコー : ……こいつがこの調子じゃ
       これ以上の調査はきびしそうね。
     : 一旦帰還しましょ。
       奥に強力なエネミーが確認できた
       だけでも十分な収穫だしさ。


 A GRASP BEYOND THE HAZE  
 A.P.238/6/28/9:30
 サラ : あそこまで言われて
      それでもきちんと来てくれるって……
    : あなた、本当にお人好しね。
    : もうあたしから言うことはないわよ。
      ここまできたら一蓮托生。
      一緒に頑張りましょう。
    : 今回の目的はただ一つ。
      この惑星でのルーサーの所業を調べる。
    : 恐らく、奥地に研究用に使った
      施設やら機材が残っているはずよ。
    : 痕跡が残ってる内に
      いろいろ調べてしまわないと。

 A.P.238/6/28/10:00
 サラ : うーん……
      ずかずか歩いて来ちゃったけど
      こっちで道あってるのかしら。
    : あのばかシャオ。
      連絡取れないならあらかじめ
      地図ぐらい用意しておきなさいよ。
 カブラカン : ん? おっ、あんたか!
         こんなところでなにしとるんや?
       : 今日は今日で、別のねーちゃん
         連れとるんか。隅に置けんなぁ。
       : なんや、奥への道か?
         そんなん、あっちにずーっと
         進んだほうやで。
       : オレはこっちにろくに来てないけど
         道はなーんとなくわかるんや。
         ここ生まれの特徴かな?
       : んじゃ、オレはこれで。
 サラ : ……なに、あれ?
      この星の原生民……?
      なんで言葉が通じてるの?
    : ……最初から、話せた?
      未開のはずの惑星で、翻訳なしで
      アークスと意思疎通可能な生物がいる。
    : それは、なんらかの……ううん
      アークスの人為的な介入で
      作られたものでしか、ありえない。
    : そして、アークス内で
      そんなことができるのは……
      アイツしかいない。
    : シャオに確認しなくてもわかる。
      ……やっぱり、この惑星で
      何かしていたのね。ルーサーは。

 A.P.238/6/28/10:30
 サラ : このあたり、もともとあった施設が
      ルーサーに改造されているみたい。
    : さながら、ルーサーの実験場ね。
      一人で好き勝手にいじくって
      やり尽くしたから放置、って所かしら。
    : 反吐が出るけど、その移り気の
      おかげで調査が進むんだから
      ……何とも言えないわね。
    : ごめん、ちょっと待ってて。
      シャオにデータを送ってるから。
    : あいつが直接ここに来られれば
      良かったんだけど、無理らしくてね。
    : 理由は聞かないで。あたしも知らない。
      あいつ、時々超然としたことを
      言い始めるから困るのよ。
    : まあ、それでもシオンよりはまし、とは
      シャオの言葉だけどね。
    : あっちは、そんなに簡単に
      意味が通じちゃっても困るから
      仕方がないんだろうけど。
    : この前、シャオも言ってたけど
      シオンの意思疎通が下手なのは
      他者に理解させないために、そうしてる。
    : ルーサーが解析しようとしてるから
      それに理解できないかたちで
      伝えるしかないんだと思う。
    : いわば、盗聴されてる状態で
      なんとか助けを求めているようなもの。
      迂遠な表現かくあるべし、ね。
    : あとは……今のシオンの縁者が特別
      コミュニケーション下手なのかもね。
    : ……ま、あたしには関係ないけど。

 A.P.238/6/28/11:00
 サラ : ……ここだけは、完全に異質ね。
      研究していたことを隠す気もない。
    : あそこで……何かを作ってた?
      あるいは、くっつけてたのかな。
    : 悪趣味なルーサーの
      やりそうなことね。
    : よし、完全とは言えないけど
      データが残ってるわ。
    : ちょちょいのちょい、っと……
    : ダーカーと原生種の混合記録……
      ……やっぱり、混ぜてるのか。
      道理で反応があるはずよ。
    : でも、これだけじゃないはず……
    : ……何、コレ。
    : 水の組成分解、星との合成……
      ……惑星自体をいじくってる?
    : ちょっと、アイツ
      ……何を考えてるの。
    : あ、ああ……ごめん。
      あたしにも、わけがわからないの。
    : ただ、ルーサーのやろうとしてることは
      あたしの考えている以上にやばい。
      それだけは、わかった。
    : ……戻りましょう。
      今のデータ、シャオが見れば
      もっと細かいことがわかるはず。

    : 新手のエネミー!?
      くっ、倒すしかない……!

 A.P.238/6/28/11:30
 サラ : ど、どうしたのよ、急に。
      あのエネミーはもう動けないはず……

 ルーサー : ふむ……ここでも倒されてるね。
        どうやら、僕たちより前に
        誰かがやってきていたみたいだ。
      : すまないね、テオドール君。
        君の性能調査にうってつけだと
        思っていたんだが。
 テオドール : ……別にいいですよ。
         それより、ここもやるんですか?
 ルーサー : ああ、頼むよ。
      : お見事。
        まあ、これだけやっておけば
        大したデータもとれないだろう。
 テオドール : ……お望みでしたら
         全部吹き飛ばすこともできますけど?
 ルーサー : ふふ、そこまでしなくてもいいよ。
        もっと言ってしまえば
        ここを破壊する必要だってなかったさ。
      : 何を調査しようが
        何が判明しようが
        アークスに出来ることは、何もない。
      : ただ、僕の手のひらの上で
        踊るだけ。
      : でも、踊ることすら
        出来なくさせてしまうのは
        無粋が過ぎるだろう?
      : すでに全てのデータは揃っている。
        もう何もかもが手遅れだというのに
        抗うその姿が、滑稽で面白い。
 テオドール : ぼくにはよく、わかりません……
 ルーサー : そのうち、わかるようになるよ。
        では、行こうか。

 サラ : タッチの差だった、ってことね……
    : お生憎様、あんたの手のひらの上で
      踊ってるだけではすませないわ。
      ……笑ってるうちに、仕留める。
    : でも、一つ気になることがある。
      ルーサーの連れていたアークス……
      クラリスクレイスじゃない、あれは誰?
    : いずれ彼が敵として立ちはだかる。
      それも問題だけど、それよりも……
    : 利用するだけ利用されて
      必要がなくなれば捨てられる……
      そんなことを、繰り返させちゃいけない。
    : あたしたちみたいなのは、もう十分……
    : ……あ、ごめん、なんでもない。
    : なんとかして彼を、ルーサーの手から
      救う方法はないものかしら。






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