A.P.239/1/22/10:00
マトイ : ……やっぱり、戦いが起きてる。
コトシロさんはこれを予見してたんだ。
: ダーカーの反応もある……
やっぱりこれ、わたしたちにも
関係のある戦い……!
白の民 : ああ、ああ、神子さま!
神子さま、我ら白の民をお助けください!
白の民 : 黒の民がかつてない規模で河越えを!
なんと下劣! なんて愚か!
神子さま、どうか神罰を……!
マトイ : いや、えっと
わたしたちは神子じゃなくて……
白の民 : 神子さま!
白の民 : 神子さま!
マトイ : ……ああもう、なんでもいいから
コトシロさんはどこへ行ったのか
誰か知らない? 誰か教えて!
白の民 : 守人コトシロ?
守人など必要ありませんよ神子さま。
神子さまがいらっしゃれば……
白の民 : そう、神子さまがおりさえすれば
何も問題はないはずです。
白の民 : ささ、神子さま!
我らに示して下さい!
白の民 : そうです神子さま!
愚かなりし黒の民どもに、神罰を!
マトイ : そういう、みんなで
誰か一人を持ち上げてるの
……わたし、嫌い。
: ……答えて。
コトシロさんはどこ?
白の民 : こ、コトシロは、ええと……
白の民 : たしか、灰の社へ
向かったのを見たが……
マトイ : どっち!
白の民 : あ、あっちです!
マトイ : ○○!
行こう!
A.P.239/1/22/10:30
マトイ : ……はぁ。
さっき、どうしてあんなに
いらいらしたんだろ、わたし。
>急に怒ってびっくりした
マトイ : そうだよね、そう見えるよね。
うう……あんなことだめだよね。
アークス失格だよね……
>気持ちはわかる
マトイ : ……ありがとう。
あなたにそう言ってもらえると
気が楽になるよ、ふふっ。
マトイ : なんて言ったらいいんだろう。
本当に感覚だけだったけど
なんだか……嫌、だったの。
: その、この星の神子さまは
持て囃されて、やりたくないことを
やらされてるんじゃないか、って……
: 無理してるんじゃないかな、って
そんなことを考えちゃったら
なんだか、抑えきれなくて……
: ……ははっ、わたし、神子さまでも
何でもないのに、勝手すぎるね。
反省、反省。
: うん、反省したからもうおしまい。
コトシロさんを、探そう。
: 黒の民、っていうのだけじゃない。
ダーカーも出てるんだ。
わたしたちが、助けてあげないと。
A.P.239/1/22/11:00
マトイ : コトシロさん、無事ですかっ!
コトシロ : ……何故、来た。
あなた方には
関係のないことのはずだ。
>無関係じゃない
マトイ : ○○の
言うとおり。
わたしたちも無関係じゃない。
>放っておけるわけない
マトイ : ○○の
言うとおり。
放ってなんかおけない。
マトイ : だって、あそこにいるのは……
【双子・男】 : へぇ、この星の神子を
釣ろうとおもってたのに
これはこれは。
【双子・女】 : これはこれは、思わぬ大物が
ひっかかっちゃったね。
マトイ : ……ダークファルス。
【双子・男】 : そんなに睨まないでよ
おっかないなあ。
【双子・女】 : 怖い、怖い、おっかない。
アークスは本当におっかないねえ。
【双子・男】 : ああ、もういいや。もう面倒くさい。
神子を喰らえば手っ取り早かったけど
出てこない臆病者に用はないね。
【双子・女】 : そうだね、臆病者の神子なんて
誰も彼も、いらないよね。
【双子・男】 : ……だから、みんな。
【双子・女】 : 全部まとめて、壊しちゃってね。
マトイ : ダークファルスに操られてる……!?
そんな、こんなに早く侵食が
進むはずないのに……!
コトシロ : あの黒き童が、それだけの力を
持つということだろう。
: ……だが、そのようなこと
もはや関係ない。
: 神子の社へ踏み入るだけでなく
神子さまを侮辱したその罪
……万死に値する!
A.P.239/1/22/11:30
【双子・男】 : わー、すごいすごい。
あんなにおっきいのに
やっつけられちゃったね。
【双子・女】 : みんな、やられちゃったね。
思ったより頑張るんだね。
すごいね、すごいすごい。
【双子・男】 : それじゃあ、もっともーっと
すごいところ、見せてほしいな。
【双子・女】 : そうじゃないと、つまらないよね?
マトイ : まだ来るの……!
コトシロさん、ここは逃げた方が……
コトシロ : ……神子の社を守ること。
それは、守人の役目だ。
あなた方だけでも、逃げるといい。
マトイ : うう、そんなこと言われちゃったら
……ねえ?
【双子・男】 : さあさああそれじゃあ
【双子・女】 : 続きを始めよう……
……ってんん? あれっ?
コトシロ : これは、灰の風……!
スクナヒメ : ……やれやれ、うるさくて
おちおち昼寝もしれいられんわ。
: 白も黒も、よくもまあ飽きもせずに
そう何度も何度も争っていられるのう。
呆れを通り越して、褒めたくなるぞ?
: ふああ……
なんじゃ、揃いも揃っておるのう。
ここで宴会でもやるつもりか?
: だがあいにく、わらわは今
そういう気分ではないんじゃ。
日を改めよ。
マトイ : あの大軍を、消しちゃったの?
ダークファルスも、何もかも……
スクナヒメ : かか、消したわけではないぞ。
あるべき場所に帰しただけじゃ。
ま、今頃は黒ノ領域じゃろうな。
: コトシロ、おおコトシロ。
この阿呆が、なぜ逃げぬ?
: その身だけならまだしも
客人まで巻き込むとは
まっこと愚かよのう。
コトシロ : ……返す言葉もありません。
スクナヒメ : ……かーっ、つまらんやつ。
少しぐらい反論してみせよ。
コトシロ : では、反論させていただきますが
神子さまがお帰りになったさい
社がなかったら、どうされます?
スクナヒメ : かか、決まっておろう?
コトシロ、そなたを殴る。
コトシロ : ゆえに、守り通したのです。
スクナヒメ : わらわの拳骨が怖いと?
コトシロ : 星を砕くほどであれば、当然かと。
スクナヒメ : 冗談を言うでない。
わらわは、この星が好きなのじゃ。
好きなものを砕くわけがなかろ?
: だがまあ、社を守ったことは
褒めてつかわす、コトシロよ。
: おっとそうじゃ、そうじゃった。
客人には礼を述べねばならんな。
: ありがとう、感謝するぞ。
○○。
そして、マトイ。
マトイ : あれ、どうして
わたしたちの名前を……?
スクナヒメ : かか、そのぐらいならわかる。
なにせわらわは、神子じゃからな。
: 改めて、客人に厚く感謝を述べる。
: わらわは、スクナヒメ。
灰の神子と呼ばれておる。
よろしくのう。
マトイ : 灰の神子、スクナヒメさま……
こ、こちらこそ
よろしくお願いします。
スクナヒメ : かかっ。堅苦しいのはなしじゃ。
そなたらは恩人だからのう。
であろう、コトシロ?
コトシロ : ……私からも、協力感謝する。
あなた方のおかげで
この地を守り通せた。
スクナヒメ : さて、それじゃわらわは
そなたらが守ってくれた社で
もう一眠りするとするかの。
コトシロ : お待ち下さい、スクナヒメさま。
ハルコタン各地で諍いが……
スクナヒメ : 嫌じゃ待たぬ。
わらわは眠いんじゃ。
だから今すぐ寝るんじゃ。
コトシロ : ……失礼。
見苦しいところを。
マトイ : あ、う、ううん。
>……大変そうだね
コトシロ : ……理解が早くて、助かる。
>あれが『神子さま』?
コトシロ : 言いたいことはわかる。
が、のみ込んでほしい。
私は……神子の守人なのだ。
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