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Radical   Discovery 




COULD I SAVE YOU




 COULD I SAVE YOU  
 A.P.239/3/21/11:00
 マトイ : コトシロさんは……
       まだ来てない、か。
       でも、大丈夫だよね、きっと。
     : ……スクナヒメ、待っててね。
       わたしたちも、すぐ行くから。

 コトシロ : 白の王よ! 白の民よ! 聞け!
      : 神子さまが黒の城へと向かわれた!
        いよいよ、此度の戦にも決着がつこう!
      : だが、その結末が白の民にとって
        望ましいものとなる可能性は低い!
      : 相手は、黒の民を喰らうほどの軍勢!
        それに対し、こちらは神子さま一人!
        多勢に無勢と腑抜けでもわかるはず!
      : それでも、神子さまは向かわれた!
        『禍津』を抑え、消耗されていてなお
        一人であっても、向かわれたのだ!
      : わかるか白の王! 白の民よ!
        貴様たちを、守るためだ!
      : 守られて当たり前? 何故だ!
        守られて当然? 何故だ!
        愛想を尽かされて当然だろう!
      : それでも……神子さまはずっと
        星を見守ってきて、今もまた
        星を守るために、向かわれたのだ!
      : 王よ! 白き王よ! 私は問う!
        我々白の民は、伝承に何を学んだ!
      : 神子さまの……ひとりぼっちの
        灰の子の涙に、何を学んだのだ!
      : 神と人は互いに助けあわねばならぬ。
        ゆえに、守人がいるのだ。
        ……何故、それを忘れてしまった。

 A.P.239/3/21/11:30
 スクナヒメ : かかっ……黒い軍勢如き
         わらわの敵ではないと思っていたが
         なかなかどうして、骨がある。
       : しかも、こちらの嫌なことを
         的確についてくる……
         まっこと、腹が立つ相手よ。
       : 本物でないとわかってはおるが
         やはり、星の子たちと考えると
         やりにくいの……
       : 否、やりにくさ、ではないか……
         この懐かしき寂しさは
         わらわが死に、生まれたあの時だ。
       : 全ての黒の民と、白の民に恨まれ
         父上や母上にも拒まれた、あの時。
         ……懐かしいのう。
       : ……ま、いかなる状況になろうとも
         あの時よりは、マシじゃ。
         すべてが敵となった、あの時よりは。

 スクナヒメ : ○○……!
         それに、マトイ!
         阿呆どもが、何しに来た!
 マトイ : 阿呆はこっちの台詞だよ!
       友達を助けに来たに決まってるでしょ!
 スクナヒメ : この……阿呆が!
         そなたらの身体は限界が近い!
         これ以上の負担は……!

   >それもこっちの台詞だ
 マトイ : ○○の
       言うとおり。スクナヒメの消耗だって
       人のこと言えないレベルでしょ。
   >限界が近いのはどっちだ
 マトイ : ○○の
       言うとおり。スクナヒメの消耗だって
       人のこと言えないレベルでしょ。

 マトイ : 来るの、結構遅くなっちゃったのに
       まだ、こんなところでまごまご
       しているぐらいだもんね?
 スクナヒメ : ……ちょっと見ぬ間に
         言うようになったではないか、マトイ。
       : な……!
         灰の転移……だと!
 コトシロ : ……何とか、間に合ったか。
 スクナヒメ : コトシロ……
         そなた、どうしてここに……
 コトシロ : 白の王、秘伝の術です。
        仰るとおり、臆病ではあるものの
        術の腕は確かなようですね。
 スクナヒメ : わらわがやつに伝授したんじゃ
         そんなことは知っておる!
         なぜ来たのか、と問うておるのだ!
 コトシロ : 義母上を、助けに来たのです。
 スクナヒメ : っ……! こ、こやつ……!
         この時この場所で、その呼び方を……!
 コトシロ : 義母上、白の王より伝言があります。
        「我ら白の民、微力ながらも
        神子様と共に在り」と。
 スクナヒメ : ……あの、馬鹿王めが。
         なるほど、先程から外に現れた
         反応は、白の民の阿呆どもか。
 コトシロ : はい。次々と送り込まれております。
        戦線は、これで保たれるかと。
 マトイ : じゃあ、あとは最奥にいる
       【双子】を倒せば、終わりだね。
     : コトシロさん。
       スクナヒメを連れて、下がってて。
 スクナヒメ : な、何を言うかマトイ!
         わらわも行くぞ!
 マトイ : そんな消耗状態でついてこられても
       正直邪魔だよ?
 スクナヒメ : ぐう……辛辣……!
         さては置いていかれたことを
         怒っておるな、そなたら……!
 マトイ : それもあるけど
       それだけじゃないよ。
     : 【双子】は、アークスが……
       ○○と
       わたしが倒さなきゃいけないから。
 スクナヒメ : ……ええい、もう、好きにせよ!
         ただし、死ぬことは許さん!
         二人とも、必ず生還せよ! よいな!
 マトイ : 行こう○○。
       【双子】を倒すのは
       わたしたち、アークスの役目だよ。

 A.P.239/3/21/12:00
 【双子・男】 : 来たね、アークス。
 【双子・女】 : 来たね、バケモノ。
 【双子・男】 : まさか、脱出してくるとは
          思いもしなかったよ。
 【双子・女】 : うん。おかげでお腹の中
          ぐっちゃぐちゃだよ。
          気持ち悪くて、げーげーしそう。
 【双子・男】 : あんなに苦しいのは、はじめて。
 【双子・女】 : こんなに悔しいのも、はじめて。
        : ……どうしたの?
          なんだか静かだね。
 【双子・男】 : そうだね、静かだね。
          怯えさせちゃったのかな?
 【双子・女】 : 戦意喪失しちゃったのかな?
          戦う気が、なくなっちゃったのかな?
 マトイ : なんでだろう……
       わたし、こういう状況を
       知っているような気がする。
     : こういうときになんて言ったか
       覚えてる気がする……不思議だな。
     : わたしに戦う気はない。
       ……わたしはあなたを
       殺しに来たの。
 【双子・女】 : うん。おもしろいね。
          その言葉、とっても面白い。
 【双子・男】 : そうだね、待っててよかったね。
          生まれてからここまでで
          一番面白い言葉が聞けたよ。
 【双子・女】 : それじゃあ。
 【双子・男】 : そろそろ。
 【双子】 : どっちが勝っても恨みっこなし!
        バケモノ同士の殺し合い!
        はじめようか、ねえっ!

 A.P.239/3/21/13:00
 【双子】 : ふふ……はは……あははは……!
        なんだ、なんだなんだ
        そういうことなんだ……!
 マトイ : ……何が、おかしいの。
 【双子】 : これが、笑わずにいられるものか。
        だって、きみたちは
        アークスのつもりなんだろう?
      : アークスに……ははっ
        ただのアークスなんかに……
        そこまでの闇が抱え込めるものか。
 マトイ : うるさい……
 【双子】 : 戦ってみて、やっとわかった。
        【巨躯】の力や【敗者】の力が
        吸われていたのも、本当なんだね。
      : だから……あいつら喰べても
        【深遠なる闇】に、至ることが
        できなかったんだ。
      : 納得納得、すごく納得だ。
        それじゃ、ぼくからもごほうび。
      : ……ぼくを、あげよう。

 マトイ : ○○ッ!?
 【双子】 : ……そっちが、来るんだ?
        まあ、どっちでもいいけどね。
      : そう、どっちでもよかったんだ。
        きみたちが死のうが
        ぼくたちが死のうが、結果は同じ。
      : なんにせよ、これで完成。
        これで、出来上がり……
        ふふ、ふふふ、ふふふふふ……
      : おめでとう、おめでとう。
        おかえりなさい……
      : 【深遠なる闇】

 マトイ : ○○!
       シャオくんの言ってた限界……!?
     : だめ、だめだよ!
       ○○!
       それは、あなたの役目じゃない!
     : それは……そういうのは……
       わたしが引き受けるもの!
       だから……!
     : ……白錫クラリッサ!
       わたしに力を貸して!
     : わたしの……一番大切で……
       大好きなひとを、守るために!
     : ○○……
     : もう大丈夫、大丈夫だよ。
       疲れたでしょ、ゆっくり休んで。
     : ……ごめんなさい。

 サラ : ○○!
      マトイ!
 マトイ : ああ、サラ……
       ○○を
       よろしくお願い、できるかな?
 サラ : マトイ……!
 マトイ : ごめん……
       シャオくんの言うとおりだった。
       シャオくんが、正しかったよ。
     : わたし、もうダメだと思う。
       どうしようも、ないと思う。
     : ……でも、いいんだ。
       やりたいこと、やりたかったこと
       たくさんいっぱい、できたから。
 サラ : あなた、記憶が……戻って……
    : ……おねえちゃん!
 マトイ : ……! ああ、なあんだ。
       サラ、あの時の女の子なんだね。
     : ふふ、よかった……
       ちゃんと、きれいになってて……
       あなたのこと、心残りだったんだよ?
 サラ : そんなのどうでもいいでしょ!
      それより、おねえちゃんを
      助けないと……!
    : そのために、あたしはずっと
      頑張ってきたのに……
      二度も、こんなことに……!
 マトイ : ……そうだね。
       二回目っていうのも
       辛いけど、大丈夫。
     : お姉ちゃんは、あなたたちを
       守るためにいるんだから。
     : ○○。
       ありがとう。
     : ○○からは
       いろいろたくさんいっぱい
       大切なもの、もらったよね。
     : わたしはもう十分。
       十分だから……
     : さようなら。

 A.P.239/3/23/10:00
 シャオ : ○○……

   >……マトイはどこに
     (セリフなし)
   >……どうなったんだ
     (セリフなし)






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