一日目
正邪「くそう、舐めやがって!
雑魚のくせに
: ま、こんな弾幕、ちょちょいと
躱してまた潜伏するか」
八橋「あはは
天邪鬼(はんぎゃくしゃ)を捕まえたら褒美が出るってさ!」
正邪「……舐めるなよ
お前ら道具如きに捕まる筈が無いだろうが」
八橋「ふっふっふ、反逆者には
どんな手を使っても良いんだってさ
: いっちょやってみるわー!
避けてみな、不可能弾幕(インポッシブルスペルカード)!」
正邪「なんだこりゃ!
: そっちが反則でくるなら
こっちにも策があるぞ」
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三日目
影狼「見つけたわよ!
お尋ね者の天邪鬼」
正邪「げ、こんなところまで
広まってるのか」
影狼「本腰入れて不可能弾幕でやっつけろって
お触れが出てるわ」
正邪「誰なんだ?
そんなお触れを出した奴……
: しょうがない、悔しいが
とっておきの不思議道具も使っちゃうか」
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五日目
雷鼓「往生際が悪いね
大人しく捕まったら?」
正邪「あー?
なんだ、付喪神か
: 大体、お前らがこうして自由を
得ているのも
: 元をただせば私が小槌の魔力を
解放したからだろう?
: 恩を着るこそすれ
邪魔するなど以ての外じゃ無いか?」
雷鼓「逆だねぇ
: 小槌の魔力を知ってるからこそ
貴方を捕まえるのよ
: そんな乱暴な使われ方をされては
道具が泣いている」
正邪「……道具の分際で偉そうに」
雷鼓「不可能弾幕でも変に道具を
使われるだけだから
: 純粋に弾幕パワーで押し切ってやるよ!
: 小細工無しで避けてみよ!」
正邪(馬鹿馬鹿しいな
: 残りは使いにくいアイテムばかりだが……
確かこういう時に丁度良いアイテムがあったな)
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六日目
正邪「まだ終わらないのか」
マミゾウ「おい、そこの天邪鬼や
もう観念した方がええぞ」
正邪「誰だか知らんが
まっぴらごめんだね」
マミゾウ「既に天狗達(ブンヤ)も動き出している
: 新聞が出ればそろそろ
腰の重い連中も動き始めるぞい
: ……ま
儂には関係無い事じゃがのう
: ただアイテムの力を十分に
引き出せていないのが気になってな……」
正邪「どういう意味だ?」
マミゾウ「もう片方の手が遊んでるじゃないか
両手に装備すれば……あるいは」
正邪(両手に……
だと?)
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八日目
針妙丸「こら正邪や
: そろそろ返してくれないかい?
残りの小槌の魔力を」
正邪「え? 何を言っているんですか?
これからですよ、本当の下克上は」
針妙丸「うーん
残念だけど……
: もう下克上は無理だよ
我々は闘いに敗れたんだ」
正邪「そんな弱音を吐いて……
: 大丈夫ですよ
これだけの反則的な魔力があれば
: いつだって幻想郷中の妖怪を
支配下に置けますよ」
針妙丸「いいんだいいんだ、もう
: 一緒に降伏しよう
幻想郷の妖怪達は敵対したりしない」
正邪「お言葉ですが……
: やなこった!
誰が降伏なんかするもんか」
針妙丸「ま、あんたならそう言うと思ったけどね
: ならば、その魔力返して貰おうか!
: ちなみに反対するならば〜
: 本気で捕らえるように
みんなに伝えておいたよ
: 命あっての物種
じゃないかねぇ」
正邪「どんな奴に命を狙われようとも
こんな素晴らしい力返す理由が無いな
: 我が名は正邪
生まれ持ってのアマノジャクだ!」
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