憑依華 - 鈴仙&ドレミー 狂気の兎 STAGE... 1 2 3 4
STAGE1 夢は現実化する
鈴仙:……波長が良くないな。今夜の月は一段と狂気の光を放っている。
こんな日は悪い事が起こるんだよねぇ。
霊夢:やっぱりあんたね? 竹林で狂気の兎が暴れているって聞いたけど。
鈴仙:げー、予感的中の予感。
霊夢:狂気って言ったらあんただもん。
鈴仙:はいはい、暴れていたつもりはないけど。
霊夢:あれー? あんた、なんかいつもと違う?
鈴仙:ほほう。流石は巫女、よく判ったねぇ。
私は夢の世界の鈴仙・優曇華院・イナバ。
貴方の知っている鈴仙とは異なる、もう一人の鈴仙だ!
霊夢:そのつまらない冗談……いつもの鈴仙かもしれない。
鈴仙:冗談かどうか、勝負してみる?
鈴仙:夢の支配者とコンビを組んでいるなんて、どうして……。
ドレミー:ここにいる鈴仙は貴方の知っている鈴仙ではありません。
本当に夢の世界から出てきた鈴仙なのです。
霊夢:ふーん、全然意味がわからないけど。あんたが出てきたって事は満更でもないのか。
ドレミー:完全憑依には副作用がある、と言う事です。貴方も気に留めておいて。
鈴仙:ふっふっふ、初めての現の世界よ。何が待ち受けているのか楽しみね。
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STAGE2 全て本音です
鈴仙:出ておいでー!
白蓮:あら、月の兎ね。あれから都市伝説異変の事も調べて調査結果が出たわ。
異変を起こした張本人らしき人を見かけたという噂を聞いたの。それは確かに月の民でしたね。
永遠亭と都市伝説異変の関わりが明らかになって来たのですが、それについてどう思っています?
鈴仙:そんな話はどうでも良いわ。
白蓮:はい?
鈴仙:潜在意識で私は貴方にイラついているらしい。このイラつきは戦わないと晴れないわ。
白蓮:どうしたの? 完全憑依戦をしたいの?
鈴仙:完全憑依。それには感謝しているよ。
それがなければ私が現の世界に出てこられなかったからね。
白蓮:会話が成り立たない。どうも別の世界の人と会話しているような。
ドレミー:ご名答。ここにいるのは夢の世界の鈴仙。貴方の知っている鈴仙ではないわ。
白蓮:あら、完全憑依してたのね。貴方は誰かしら?
ドレミー:私はドレミースイート。夢の世界の支配者です。以後お見知りおきを。
鈴仙:さあ、もう良いわね。折角の現の世界、普段は言えない事を言わせて貰うよ!
偽善珍走坊主め! 後から出てきた癖に上から見やがって! いつも冷静なその顔を狂気に歪めてやる!
鈴仙:よし、スッキリした。楽しかったわー。
白蓮:なんかモヤモヤするわー。戦う前に変な事言われたような。
ドレミー:夢の世界の住人は感受性が豊かです。
普段思っている事が何倍にも増幅して表現される事があります。
白蓮:普段思っているのね。
鈴仙:よーし、次はあいつだね!
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STAGE3 本音をさらけ出せ!
神子:ほほう、正々堂々と勝負を挑みに来る者を邪険に扱えん。
鈴仙:その上から目線がいけ好かないのよね。威張っている割には何にも活躍してないし。
神子:な、なんだと。言うようになったな。気弱な月の兎よ。
鈴仙:事実を言ってるだけよ。
神子:オドオドしているだけだと思っていたが一皮剥けたようだな。
では私も事実を言おう。調査の結果、都市伝説異変の首謀者が判明した。
幻想郷が月の都の下らない騒乱に巻き込まれたんだな。
しかし、今は都市伝説異変を悪用した完全憑依異変の方が脅威である。
話題になるのは遠くの戦争より身近な痴話げんかさ。月の兎のお前には悔しい話かもしれんが。
鈴仙:そんな話はどうでも良いよ!
私はただ、貴方をコテンパンにしたいだけよ。イライラの解消のためにね!
ドレミー:真に受けないで下さいね。
神子:ん? お前は誰だ?
ドレミー:私はドレミースイート。夢の世界の支配者です。以後お見知りおきを。
ここにいる鈴仙は夢の世界の鈴仙なのです。
神子:夢の世界の鈴仙だと? 何を言っておる。
ドレミー:夢の世界の住人は感情豊かで素直なんですよ。
鈴仙:ゴチャゴチャうるさい。口から生まれた邪仙よ。さっさと戦うよ!
この幻想郷はお前が消えれば喜ぶような奴らばかりだよ。私は正義のヒーローさ!
神子:人心を惑わす者に取り憑かれているようだな。宜しい、目を覚まさせてやろう!
鈴仙:あー、すっきりした。これで目覚めはバッチリね。
神子:夢の世界の鈴仙という話は本当なのか?
鈴仙:そうよ。現の世界はやりたい放題で気持ちいいわー。
神子:こちらは完全憑依の真相を追うのに忙しいんだ。お前の戯言には付き合ってられん。
ドレミー:その完全憑依なのですが……それが、夢の世界に影響を与えているのです。
神子:ほほう、話せ。
ドレミー:完全憑依されている間、パートナーは夢の世界に潜みます。
その影響で夢の住人が住居を追い出されてしまうのです。目の前の鈴仙はその一人ですよ。
神子:なんと、夢の世界にも影響が及ぶとは……。
それが本当なら一刻も早く完全憑依異変を解決させないとな。
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STAGE4 夢の時間はすぐ終わる
ドレミー:タイムリミット。夢の世界に戻る時間です。
鈴仙:えー、まだ暴れ足りないわ。
ドレミー:暴走を防ぐために現で発散する事も大切ですが、現の世界の滞在が長くなり過ぎてもバランスを失います。
鈴仙:あと一戦だけいいでしょう? 折角の現なんだから。
ドレミー:うーん、危険は危険だけど……貴方を見ていると苦労しているようだし……
判りました。次を最後の一戦とします。
鈴仙:やったあ! 話がわかるー。
妹紅:見つけたぞ。お前が噂の変な鈴仙だな。
鈴仙:丁度良い。最後の相手は貴方、不死人で決まりよ! さあ、勝負だ!
妹紅:嬉しいな。鈴仙ちゃんの方から勝負を挑んでくるなんて。
鈴仙:ふふふ、前々から不満が溜まっていたのよ。貴方の様な不穏分子を竹林に放置している事が!
妹紅:思えば、霊夢と入れ替わり、お前と戦ったのが完全憑依異変の始まりだった。
その時とは見違えるように成長したな。
私は完全憑依を使いこなし、あれから何倍も強くなったが、お前はどうだ?
威勢の良さは口だけではないか。実際に見せてみよ!
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