憑依華 - 天子&針妙丸 天から来た傍若無人 STAGE... 1 2 3 4 5
STAGE1 雲上の人と雲
天子:こいつは誰?
針妙丸:お寺の修行僧だよ。入道と仲良しの妖怪僧侶。
天子:入道? ああ、あの雲虫の事か。
針妙丸:雲虫?
天子:天界では入道なんて虫ケラ扱いよ。
一輪:あ、貴方はどっかで……。
天子:ん? 会ったことあったっけ?
一輪:聖様と戦っているのを見ました。天人様ですよね。
天子:いかにも! あんたらなんて足下にも及ばない高貴な人間よ!
一輪:聖様も神子様も言ってましたよ。あの不良天人は出来損ないだって。
天子:あー?
一輪:本物の天人は思いやりがあって戦闘にも長けていると。
天子:ほほう、言うねぇ。地面に這い蹲っているだけのやろうどもが。
丁度良い。その天人の戦闘を見せてやろう!
天子:ふん、入道と河童の組み合わせなんかに、勝って当然だわ。
針妙丸:だいぶ慣れてきたねー。うちらが最強コンビで間違いないね!
天子:ふっふっふ、小人と言えば、元を辿れば高貴で知力に長けた種族。
私に相応しい良いパートナーに出会えて嬉しいよ。
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STAGE2 天人と夢の住人
天子:こいつは?
針妙丸:お面の妖怪。私もよく判らないけど付喪神の一種よ。
天子:付喪神か。これまた下賤な奴だな。
こころ:誰?
ドレミー:彼女は、天人です。最近下らない理由で天界を謹慎、追放されました。
天子:な? 何故そんなことを知っている?
ドレミー:夢の世界の貴方が愚痴ってましたよ。
天子:夢の世界だと? お前は一体……。
ドレミー:私はドレミースイート。夢の支配者です。そしてこちらが夢の世界の秦こころ。
こころ:この人、醜い感情だらけです。とても天上の人とは思えません。
この様な感情が醜い者の存在は受け付けません! さっさと消えうせよ!
天子:夢の世界の連中だって? 弱い奴ほどよく吠える。
針妙丸:こいつ初めて見たー。夢の支配者って、本当?
ドレミー:ええ、勿論です。
針妙丸:じゃあ、さっき言ってた天界を追放されたってのは本当?
ドレミー:本人がいるのですから、聞いてみたら如何です?
天子:まあ、追放は本当だよ。といっても理不尽な理由でさー。
私は生粋の天人で、生まれながら偉いからなんも仕事しなくても良いんだけどさー。
暇だから美味しくもない催事用の丹をつまみ食いしただけなのに、みんな大騒ぎで。
催事の準備の邪魔だって、暫く地上に放り出されたの。理不尽じゃない?
針妙丸:あ、うん。り、理不尽、なのかな?
こころ:理不尽だと思う理由が判らない。
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STAGE3 天人と小人
天子:えー、だって私は偉いんだよ? 私に怒るなんて信じられない。
針妙丸:えーっと、まあ、不良天人と呼ばれている理由は判った。
天子:あれ? 見てよ、アレは?
針妙丸:最強の二人を目指すよー!
菫子:念願の小人を捕まえたわー。このコンビで一世風靡しちゃいましょー。
針妙丸:ふっふっふ、外来人との相性がこんなに良いと思わなかったー!
針妙丸:なんだと? 誰だお前!
針妙丸:えっ? お前こそ誰だ!
天子:小人がもう一人!?
菫子:あれ? 小人が二人……。もしかしてドッペルゲンガー?
針妙丸:偽物が現れたぞー。やっつけろ!
針妙丸:偽物はそっちだー! 負けるもんか。
針妙丸:よし勝った! 自分こそが少名針妙丸だ!
針妙丸:おかしい、こんな筈では……。
天子:なんで針妙丸が二人……。
菫子:どっちかがドッペルゲンガーか、夢の世界の針妙丸か。
私も同じ目に遭ったからよく判るわ。本人でも混乱するの。
針妙丸:自分は本物よー。
針妙丸:偽物が何を言う。自分が本物よ!
天子:ま、どっちでも良いか。続けるよ! 相棒!
針妙丸:あいあいさー!
針妙丸:アレー? その役、さっきまで自分がやっていたような……。
針妙丸:えっへっへ、そんな訳ないねぇ、偽物さんよ。
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STAGE4 天人と仙人
華扇:貴方が噂の天人様ですか。
天子:そうよ! ひれ伏すが良い。
針妙丸:こいつは、山に住む仙人よ。寂しいのか神社によくいるの。
天子:仙人か、日々精進しているかね。
華扇:ええ、言われなくてもしております。
マミゾウ:なんじゃ、これが天人なのか? ちっちゃそうな奴がちっちゃい奴と組んでいるな。
華扇:こんなんでも一応天人なんですよね。
いずれ、私がその座を奪う事になると思いますが。
天子:ふん、何が日々精進しているんだか。全身から奢りが溢れ出ているよ。
天人として忠告してやろう! その光を和げ、塵に同ぜよ!
華扇:あっはっは、これ程響かない天人の忠告もないわ!
その言葉、貴方にそっくり返すわ! 天の光を捨てて芥に還れ!
天子:弱い! 弱すぎる! そんなんで天に昇れると思うなよ!
華扇:腐っても天人……か。私の精進が足りなかったのは本当ね。
針妙丸:えっへっへ、上手くいきやしたね。
この仙人と化け狸は幻想郷でも指折りの実力者。
もう、我々が最強と言っても過言では無いですな。
天子:なんかお前……出会った頃と口調変わってない?
針妙丸:うい? そんなことはー、無いと思いますがねぇ。
天子:ま、いっか。でも地上で最強になるなんて当然だからなぁ。
よーし、天界に帰れるまでに地上を支配するか!
針妙丸:良いっすねぇ。さすが天人様。考える事のスケールが違いますねぇ。
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STAGE5 地上の天敵
紫:スレイブには慣れたかしら?
霊夢:まあ何とかね。
紫:貧乏疫病コンビ攻略作戦の命運は貴方の練習量にかかっているの。ただ……。
霊夢:ただ?
紫:あともう一つ。完全にする為には何かが足りない気がして。
天子:ん? こいつはあの時の妖怪!
紫:あら? なんで貴方が地上に?
天子:そういえば地上にはこいつが残ってたな。こいつを倒さなければ地上は支配できない!
紫:なんでこんなタイミングに現れるのかしら。貴方には興味ないからさっさと去れ。
針妙丸:こいつは、反則技のオンパレードで有名な妖怪だ。気を抜くなよー。
紫:あれ? そこの小人は……いつもの小人じゃないわね。
針妙丸:うへへー、よく判ったねぇ。そうさ、自分は夢の世界の針妙丸さ!
ドサクサに紛れて強制的に取り憑いてやったよ。
天子:なんだって? あんたは針妙丸じゃないの?
針妙丸:針妙丸は針妙丸だけど夢の世界の針妙丸だ。
こっちの方が面白そうだったから、さっきの戦いの時に入れ替わってやったのさ。
天子:へえー、そんなこと出来るんだ! まあ私としては強ければどっちでもいいや。
紫:戦いの途中でスレイブを入れ替えただって? それは疫病神の能力と同じ……。
なる程、そういうことか! 疫病神(あいつ)の能力の仕組みが見えた!
天子:ぶつくさ言ってないで、さっさと戦うよ! 幻想郷の支配者は私がやる!
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