A.P.239/1/26
マリア : おや、アンタか。
久しぶりだね。
: サラなら別行動だよ。
あの子がいると調べにくいこともある。
ここウォパルなら、なおさらだ。
カスラ : ……なので、今回は私が
マリアさんの付き人というわけです。
いい迷惑ですよ、まったく。
マリア : うるさいよカスラ。
口より手を動かしな。
: それで、サラについて
何か聞きたかったんじゃないのかい?
>サラの過去について聞いてみる
マリア : サラの過去……
あの子とシャオが出会うまで、かい。
あまり面白い話じゃないよ。
>サラとマトイの関係について聞いてみる
マリア : サラとマトイの関係?
そんなのアタシは知らないよ。
本人に聞きな、本人に。
: アタシに話せるのは
あの子とシャオが出会うまでに
何があったのか、ぐらいだよ。
マリア : 一言で言ってしまえば
あの子も、ルーサーの被害者さ。
: ルーサーはあの子の身体を使って
様々な実験やデータを取っていた。
……いわゆる、人体実験だ。
: なんでサラが選ばれたのかは
アタシは知らないよ。
: 研究内容にあまりにもムカムカして
あの子を助け出すときに
全部ぶっ壊してしまったからね。
カスラ : サラさんが目を付けられた理由……
それは、クラリッサを持ったからです。
マリア : ……なんだいカスラ。
アンタも関わってたのかい?
カスラ : いやいや私は関わってませんよ。
ですから、そんな剣呑な気を
こっちに向けないでください。
: ちょうど今、見つかったんです。
マリアさんがぶっ壊してしまった
研究のデータ、その一部がね。
: サラさんの詳細情報欄には
十年前に、白錫クラリッサを
一時譲渡された検体、とあります。
: つまり、ルーサーは
クラリッサのデータを求めて
彼女を利用したのでしょうね。
: そこから、白錫クラリッサは模倣され
灰錫クラリッサIIが作られた。
そして、それを持つに相応しい体も……
: マリアさん……
貴重な設備を壊さないでもらえます?
マリア : いや悪い悪い。
手が滑った。
カスラ : どう滑らせたら
武器が飛んでくるんですか。
まったく……
: 貴方たち師弟は、口とは裏腹に
過保護すぎると思いますよ。
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