メルフォンシーナ : ○○様……
あの……お久しぶりです。
: あ……私、ですか? おかげさまで
以前よりは、調子も戻りました。
: ここに来ると、あの時のことを
思い出して、胸がきゅっと
苦しくなります、けど……
: 乗り越えないと……
先に進めませんから。
: ただ、一つ気がかりなのは
あの時、何処かに行ってしまった
クラリッサの行方、です。
: あれは……危ないです。
回収しようと、探しているのですが
どこにもなくて……
: 私は、あれを使ってはいません。
ただ持っていただけです。
それでも、わかりました。
: ああ、これは私のような者が
使ってはならないんだ、って。
: 持っていただけで、心がずたずたに
引き裂かれていくような
そんな気がして……
: 自分が何をしているのか
わからなくなるような……
深淵に、引きずり込まれるような……
: あれの本来の持ち主は
どうやってあんなものを
扱っていたのか……
: でも、あれはきっと……
その正しい持ち主に返さないとダメ。
そんな気がします。
: ……すみません。
ちょっと、気分が優れないので
失礼させてもらいます。
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