A.P.239/1/7/10:00
マトイ : ○○!
ひさしぶりだね!
: あなたもずっと忙しそうだったし
わたしもアークス特例許可のため
あちこち動いてたから……
: ……言うほどでもないのかも
しれないけど、うん、嬉しいな。
: ○○?
もしかして、わたしのこと
忘れちゃったりしてないよね?
: わたし、マトイだよ?
マ・ト・イ。わかるよね?
覚えてるよね?
>大丈夫だよ、マトイ
マトイ : ふふっ、こうして名前を
呼んでもらうのも、ひさびさ。
>服、変えたんだね
マトイ : あ、うん。
気分転換というか
意思表明というか……
マトイ : わたし、ついにアークスになれるの。
ずーっとシャオくんにお願いしてた
特例許可がようやく下りるって!
: これであなたの隣に立って
お手伝いができる……!
これからはわたしも頑張るからね!
: 今日はそのための呼び出し!
そうだよね、シャオくん!
: アークスの管理者として
わたしに許可をくれるんだよね!
シャオ : 気合十分のところ申し訳ないけど
特例許可をあげる前に
最後の座学があるよ。マトイ。
マトイ : えっ、座学?
……わたし、座学嫌い。
シャオ : まあまあ、そう言わずに
○○も
一緒に聞いてくれるからさ。
マトイ : じゃあ聞く。
シャオ : ……ほんとわかりやすいね、君。
: さて、座学といっても
そんなにきちんとしたものじゃない。
: 現在のアークスを取り巻く状況を
かいつまんで説明するだけだ。
: 細かい歴史や経緯は省いていくよ。
そういうのに興味があったら
別途ぼくに聞いてほしい。
マトイ : はーい。
シャオ : ……不安になる応答だね。
ええっと、まずはアークスについて。
: ……アークスは、ルーサーの
傀儡だった状態からは脱却した。
: そのかわり、シオンという存在を
失ってはしまったけど……
過ぎたことを気にしても仕方がない。
: そんなシオンの消失から、半年。
アークスの立て直しに全力を注いで
ようやく軌道に乗ったってところだ。
: 半年前「今後はぼくが管理管制を
行っていくから」って話をした時なんか
それこそ大騒ぎだったのにさ。
: 今じゃみーんな、ぼくがいるのが
当たり前みたいに振る舞うからね。
……何事も慣れだよ、本当に。
マトイ : ……慣れといえば
このあたりの様子も少し
見慣れない感じになったよね。
シャオ : ああ、全部ウルクのしわざだよ。
「アークスを変える気なら
まずは見た目から!」ってね。
: 「ゲートエリアも変えてみたよ!」とか
意気揚々と語ってたし
あとで、回ってみるといいよ。
: 次はアークスの敵である……
ダーカーの情勢について。
: まあ、正直芳しくはないね。
: アークス内部に浸透していた
【敗者】を撃破できたのは大きい。
: けど、封印されていた【巨躯】は復活し
【若人】も頻繁に襲撃してきている。
そして、もう一つ……
: 二人とも、この映像を見て欲しい。
マトイ : 何、これ。
惑星が、こんな簡単に
壊されちゃうなんて……
シャオ : 自らが喰らった惑星のコピーを生み
思いっきり、ぶつけてみせたのさ。
……まるで、オモチャのように。
: 【巨躯】のように戦いを楽しむでもなく
【若人】のように何かを
探しているわけでもない。
: ただ、純粋無垢、享楽的に破壊を楽しむ
最悪最後のダークファルス……
【双子】が、動き出したんだ。
マトイ : ……【双子】。
シャオ : そして【双子】は
また別の惑星をターゲットに
定めたみたいだ。
: 惑星ハルコタン。
先日発見された、文明のある惑星。
ここに【双子】が向かった。
マトイ : ……じゃあ、わたしたちも
早くそこに行かないと!
シャオ : そうだね。
そこで最後の確認だよ。
アークスの目的について。
: アークスの目的は……
マトイ : 全宇宙にはびこるダーカーも
ダークファルスも、全部倒して
みんなを守る、でしょ。
シャオ : ……そこだけは
はっきり覚えてるんだね、君は。
: あ、○○。
ちょっといいかい。
: ……マトイから
目を離さないように。
なるべく一緒にいてあげて。
: 十年前にもあったように
いつ【仮面】が襲ってくるかも
わからない。それに……
>……言われるまでもない
シャオ : 心強い言葉だね……
だけど、忘れちゃダメだよ
○○。
>いざというときのために?
シャオ : ……そう。いざというときは
すぐに対処しなければならない。
知った者の責務として。
シャオ : 彼女は、十年前に
【深遠なる闇】に、なりかけた。
それはまぎれもない事実だ。
: 今は大丈夫みたいだけど……
何があるかは、わからない。
ぼくにも、君にも、彼女にも。
マトイ : ○○?
どうしたの、早く行こうよ。
シャオ : ……○○。
彼女のこと、頼んだよ。
: サラ、わかってるね。
二人に何かあったら
すぐにぼくへ連絡を。
サラ : ……あんた、今度は
何をたくらんでるのよ。
シャオ : 何もないことを
願っているだけだよ。
|
A.P.239/1/8
シャオ : いやはや
大変だったね、二人とも。
マトイ : ……シャオくん。
こうなるのわかってて
わたしたちを行かせたでしょ。
シャオ : 実地でデータを集めた方が
翻訳は早く進むんだよ。
: ちょっとずつ翻訳はしてたんだけど
今回の二人のおかげで
翻訳に十分なデータが集まった。
: 幸い、言語は成立してるみたいだし
次からは、聞いたり喋ったりした言葉を
自動翻訳するようにしておくよ。
マトイ : わたしたちが崇められているようだった
理由とかは、わからないのかな?
シャオ : そっちは不明だね。
惑星ハルコタンの文化が関係していると
思うから、調査してみないとね。
マトイ : ……うう、調査ってことは
また囲まれて、崇められるんだよね。
今度は何言ってるのか、わかる状態で。
シャオ : 嫌われるよりいいんじゃない?
ま、それもアークスの仕事なんだよ。
特例許可のアークスさん。
マトイ : もう!
|
A.P.239/1/23
シャオ : ハルコタンは、灰の神子スクナヒメが
出てきたおかげで、落ち着いたね。
: まあ、彼女は眠っちゃって
特になにもしていないようだから
膠着状態だけど……
: 今のうちに、こっちはこっちで
出来ることをやっておこう。
マトイ : 出来ること?
シャオ : 最近になって現れた
惑星ウォパルの新しい地域
そこの調査さ。
: 徹底的に調査して
ルーサーの研究データや記録を
サルベージしてくるんだ。
: 使えるものは、何でも使わないと。
【双子】についてのデータが
あるかもしれないしね。
マトイ : わかった、任せて。
サラ : 待ちなさい、マトイ。
マトイ : ……な、なにかな、サラ?
サラ : ……マトイ、貴方
検査サボってるでしょ。
マトイ : ぎくっ。
サラ : やっぱり。
最近情報更新されてなかったし
何かヘンだと思ったのよ。
マトイ : な、なんでサラが
そんなのチェックしてるの?
サラ : ……なんででもいいでしょ。
ほら、さっさとフィリアの所に
行って、検査受けてきなさい。
: あと、クラリッサのメンテナンスも
忘れずにやっておきなさいよ。
マトイ : わ、わたしもクラリッサも
大丈夫だよ! まだまだ行ける……
サラ : …………
マトイ : うう……はい、ごめんなさい。
わかりました、行ってきます。
サラ : ……まったく。
もうちょっと、自分の武器も身体も
大事にしてもらいたいものよ。
シャオ : マトイにはやけに過保護だね、サラ?
いつもなら「あたしには関係ない」とか
言いそうなものなのに……
サラ : 常にマトイの状態をモニターしてる
あんたには言われたくないわよ。
: ……それに、関係ないなんて
言えるわけないでしょ。
|
A.P.239/1/28
シャオ : 十年前に白錫クラリッサを
一時譲渡された、って……?
それってつまり……サラは……
: ……でも、そんな記憶
サラの中にはなかったのに……
サラ : そりゃそうよ。
わたし、忘れてたんだもん。
シャオ : サラ!
サラ : 思い出したきっかけは、半年前
おねえちゃん……じゃなくて
マトイに会ってから。
: そこから、ちょっとずつ
少しずつ、思い出していったのよ。
……本当に少し、だけどね。
: 十年前、あたしは二代目から借りた
クラリッサを、貴方に託した。
あたしが覚えてるのはそこまで。
: 次に思い出せる記憶は
マリアをシャオに助けられた後。
どこから助け出されたかも覚えてない。
: ……ま、忘れたくなるぐらいに
辛いことがあったんじゃないかしら。
: 髪の毛だって真っ白になっちゃったし
テクニックも使えなくなったしね。
: でもね、あれがあったからこそ
今のあたしがあるのよ。
: 戦う力も得られたし、仲間もいる。
だから、あたしは何も後悔してない。
そこんとこ、勘違いしないでよね。
: 特に、シャオ。
あたしとあんたは繋がってるんだから
何考えてるかもだいたい筒抜けよ。
: 贖罪とか、懺悔とか
もし口に出して言ってみなさい。
……ぶっとばしてやるから。
シャオ : ……やれやれ。
あの師にして、あの弟子あり、だね。
|
シャオ : 新しいマターボードの準備が出来たよ。
これを受け取って欲しい。
: いつも君頼りで申し訳ないけど
よろしく頼むね。
|
シャオ : ○○。
待ってたよ。
: データ整理も一通り終わった。
この前のハルコタンでの出来事について
ちょっと整理してみよう。
: あのとき、降下してきたダークファルス
あれは、十年前の【若人】だ。
取得していたデータと一致してる。
マトイ : あれが、十年前の【若人】?
そのダークファルスって
十年前にいなくなったんじゃないの?
シャオ : ……本当に、覚えてないんだね。
マトイ : ?
シャオ : ……ごめん、何でもない。
正しく言えば、あの【若人】は
【双子】の作り出したコピーだろう。
: あの【双子】というダークファルスに
他のものをコピーする性質があるのは
レギアスたちの報告で聞いている。
: ……でも、それはあくまで
『喰った者』に限定されるはずなんだ。
: しかし、【若人】は喰われてなくて
頻繁にリリーパに姿を見せている。
……何かが、おかしい。
: 順当に考えれば、ハルコタンに現れた
十年前の【若人】が偽者だけど……
マトイ : ……わたしは、そうは思わなかった。
すごい力だったのもあるけど
それ以上に……本物と感じたから。
シャオ : ……マトイがそう感じたのなら
なおさら無視はできない。
調べてみた方がよさそうだね。
|
A.P.239/2/25
シャオ : ……○○。
きみの言いたいことはわかってるよ。
: もう一度、十年前に行ってみて
何があったのか見てくればいいって
そう思ってるんだろう?
: ぼくもそれを考えたんだけど……
ちょっと無理っぽいんだよね。
: 二代目が消えた後のあの時代は
介入が拒絶されている。
おそらくは、シオンの仕業だ。
: 忘れさせたけど、変えさせないって
ほんと、わがままな話さ。
やることが極端だよ、まったく。
: とはいえ、記憶を残してる人も
いるみたいだし、話を聞いていけば
何かつかめるかもしれないね。
|
A.P.239/3/1
シャオ : ……なるほど、ね。
十年前に現れたダークファルスは
『子供の姿をしていた』か。
: 一人だけなら
記憶違いの可能性もあるけど
複数が言うなら、ほぼ確定だろう。
: 十年前に現れたダークファルスは
【若人】だけじゃなかったんだ。
: 二代目と戦い、敗れた【若人】。
そして、その後に
……【双子】が、現れた。
: シオンにとって重大だったのは
二代目の喪失。【若人】との戦い。
: だから【若人】のことは消されていて
【双子】のことは消しきれていない。
……そういうことか。
: でも、そうなると【双子】が
コピーしていた【若人】は本物……?
: じゃあ……採掘基地周辺に現れる
今代の【若人】は、何だろう?
マトイ : あ、やっぱり、ここにいた。
○○。
ロジオさん、話があるみたい。
ロジオ : ○○さん。
今から採掘基地へ、行けますか?
>どうして?
ロジオ : おそらくですが……
数時間以内に、【若人】が
姿を見せると思います。
>何か掴んだのか
ロジオ : はい。確定ではありませんが
おそらく数時間以内に、
【若人】が現れます。
シャオ : ロジオ、その分析データ
こっちにも回してもらえるかな?
: ……そうか。
大気だけじゃなく、砂の成分にも
情報を求めて……なるほど。
ロジオ : リリーパには、長く居ましたから
もしかしたらと思って……
シャオ : ははっ、やっぱり演算はしょせん演算。
体験には敵わないね。
: ○○。
ロジオの予測はぼくが保証する。
行ってくれるかい?
マトイ : じゃあ、わたしも!
シャオ : おっとマトイ。
きみは検査があるから、お留守番。
マトイ : ええっ、またあ!?
そんな、わたしも一緒に……
シャオ : フィリア呼ぼっかなー?
マトイ : ……○○。
気をつけてね。
わたし、応援してるから。
シャオ : マトイと【若人】を会わせるのは
得策じゃない気がするんだ。
……悪いけど、お願い。
|
A.P.239/3/7
シャオ : ダークファルス【双子】。
喰った相手のコピーを生み出す
ダークファルス、か。
: 最後の最後に、一番厄介なのが
残っちゃったね。
: あいつは【若人】と【敗者】の力を
すでに喰っている。そしておそらく
【巨躯】の力も、手にしているはずだ。
マトイ : ……また
ハルコタンに現れるのかな?
シャオ : 遊び場として気に入ってたから
おそらくはね。
可能なら、そこで決着をつけたい。
: ハルコタンのことは
ハルコタンの神様に聞くのが、一番だ。
二人とも、行ってくれるかな?
マトイ : うん、まかせて!
検査も終わったし、体調万全!
今ならなんだって出来ちゃうよ!
シャオ : ○○。
君も、身体は大丈夫かい?
: いや、大丈夫ならいいんだ。
少し気になっただけ。
: 常に最前線に立って戦う君の姿が
少し、十年前の彼女と重なってね。
: ……無理だけはしないように。
【双子・男】 : ……ふう、やれやれ。
戻ってくるのに手間取っちゃったね。
【双子・女】 : まったく、まったく。
【巨躯】もやってくれるよね。
まあ、もういないから、いいけど。
【双子・男】 : そうだね、もういないやつのことを
考えても仕方ないもんね。
【双子・女】 : ……それにしても、いつもいつも現れる
あのアークス。いい加減、邪魔だね。
【双子・男】 : ……いい加減、うっとうしいよね。
そろそろ、喰べちゃいたいね。
【双子・女】 : うん。
そろそろ、やっちゃおうか。
|
A.P.239/3/17
シャオ : 悪いね○○
わざわざ来てもらって。
: この前のことも含めて
ちょっと話でも、って思ってさ。
ま、ゆっくり話そう。
: ……【双子】に喰われたあと
その中でルーサーに出会い
脱出の協力をしてくれた、か。
: にわかには信じがたいけど
……脱出したのは事実だから
すべて、本当なんだろうね。
: ところで……
○○。
身体の調子は、どうだい?
>特に問題はない
シャオ : ……そうだろうね。
マトイも同じ事を言ってたよ。
: むしろ上り調子のはず。
身体が、そっちに傾いているからね。
>調子がいいぐらい
シャオ : ……そうだろうね。
マトイも同じ事を言ってたよ。
: むしろ上り調子のはず。
身体が、そっちに傾いているからね。
シャオ : ……君はこれまで、ダーカーや
ダーカーの影響を受けたエネミーを
どれだけ倒してきたか、覚えてる?
: 答えはね
……○○体。
この数字は、尋常じゃないんだよ。
: 君と、マトイは
……戦いすぎている。
: アークス以外がダーカーと
戦ってはならない理由。
君も知っているだろう?
: ダーカーを倒しても、残滓が残り
それが体内に蓄積されて
やがて侵食されてしまう。
: ナベリウスの原生生物も
アムドゥスキアの龍族も
そうだった。
: ハルコタンには神子の加護があり
侵食されにくいみたいだけど
万能ではなさそうだ。
: だけどアークスなら大丈夫。
アークスの体内にあるフォトンが
ダーカー因子を中和するから。
: けど、それにしたって
限度はあるんだよ。
: 数多のダーカーを撃破し
侵食された原生生物を浄化し
ダークファルスすらも撃退する。
: さらに、ダークファルスに喰われつつ
その内を砕くほどの力を発揮し、脱出。
……その影響は、計り知れない。
: ……ごめん。
脅すような口調になっちゃったね。
: 無理をするな、というのが
ぼくとフィリア、共通の見解だよ。
: 普通に戦ってる程度なら
問題はないと思う。
すぐに何かがあるわけじゃない。
: ……忘れないで。
アークスは、君だけじゃない。
でも、君は一人しかいないんだ。
|
A.P.239/3/21
シャオ : ○○。
それに、マトイ。
マトイ : ……シャオくん。
わたしたち、ちょっと急いでて……
シャオ : 知ってるよ。
スクナヒメを手伝うために
ハルコタンに向かうんだろう?
: だけど、それはダメだ。
アークスの管理者として
君たちには、待機を命じる。
マトイ : え……ど、どうして!
シャオ : 言っただろう、君たちは
戦いすぎているんだよ。
: ダーカーだけじゃなく、【巨躯】や
【若人】【敗者】をも打倒し……
【双子】の内的宇宙すら喰い破った。
: その過程において
君たちの体内に蓄積した闇は
いつ爆発しても、おかしくないんだ。
マトイ : でも!
シャオ : でも、じゃない!
本当にわかってるのか!?
: 死ぬかもしれないんだぞ!?
>だから、見捨てるのか?
シャオ : ……その言い方は、卑怯だ。
>他の人なら、死んでもいいのか?
シャオ : ……その言い方は、卑怯だ。
マトイ : ……シャオくん。
心配してくれて、ありがとう。
: でもごめん、わたしたち、行くよ。
スクナヒメを助けて……
【双子】を止めないと。
シャオ : ○○!
マトイ!
ぼくは、アークスの管理者だ!
: いざというとき、容赦はできない。
……それだけは覚えておいて。
: ……どうか、無事で。
|
A.P.239/3/24
シャオ : マトイは……姿を消した。
目下、捜索中だよ。
: でも、見つかったとしても
君にできることは、なにもない。
: ……ゆっくりと、休んでくれ。
君にできるのは、それだけだ。
: ああもう、人間に近すぎると
こういうとき辛いなあ……
|
A.P.239/3/25
シャオ : ……おっかない顔が二つに増えたね。
サラに○○
二人とも、少しは笑ったらどう?
サラ : ……シャオ、聞かせて
どうして、情報を公開して
マトイを探しているの?
: ううん、そうじゃない……
あんたは、マトイを見つけた後
どうするつもりなの?
シャオ : 殺すよ。
: ……シオンなら、そうする。
なんとしてでも、殺す。
封印した絶対令を使ってでもね。
: ぼくが演算してみても、最適解は
「マトイの即時抹殺」だった。
: まだ間に合うから
今のうちに見つけて
すぐに殺そう、ってね。
サラ : シャオ、あんた……!
シャオ : ……ぼくは、シオンに作られた
彼女のバックアップだ。
劣化コピーといってもいい。
: あらゆる性能において
彼女に及ぶべくもない。
: だけど、そんなぼくでも
彼女にひとつだけ勝るものがある。
: それは……人の心を解するちから。
: 「マトイを殺そう」
「殺しておくべきだ」
「殺さねば、ならない」
: ぼくが、ただのバックアップなら
間違いなく、そう言ったはずだ。
: でも、ぼくは
そんなこと、したくない。
ぼくの心は、言っている。
: マトイを殺さないで、って。
サラ : シャオ……
シャオ : ……あーあ、なんだろうねこれ。
ぜんぜん理論的じゃない。
こんなの管理者失格だよ。
: さ、雑談はおしまいだよ。
ぼくたちには、まだまだ
やることがあるんだからね。
|
A.P.239/3/28
シャオ : ○○。
どうしてぼくが、マザーシップ内に
戻らずにここにいるか、わかる?
: ……ぼくはね
みんなが頑張っている姿を
見るのが好きなんだ。
: みんなの姿を見ていると
ぼくも生きているって気が
してくるんだよね。
: ……マトイもさ
よく、会いにきてくれたんだ。
ふわふわーっとした感じでね。
: 何をしでかすかわからない
彼女の危うさや、幼さは
ほんと、見ていて飽きなかったよ。
: それに、頑張ってる彼女を……
十年前から頑張り続けている彼女w
ぼくたちは知っているし、見てきた。
: そんな、マトイや、ぼくたちの
歩んできた道の終わりが……
こんな結末で、あってたまるか。
|
A.P.239/3/31
シャオ : マトイは今どこにいるのかって?
……目下、捜索中だよ。
わかったら、ちゃんと連絡するさ。
: 彼女を元に戻すための方法も
探しているから……
とにかく、君は休んでいて。
ウルク : ……ダメだよ、シャオくん。
そういう嘘はもうやめようって
半年前に約束したじゃん。
: マトイちゃんは、惑星ナベリウスの
遺跡にいるみたいだよ。
じっと、動かずに佇んでるって。
シャオ : ウルク!
ウルク : 嘘偽りない情報公開は管理者の義務。
怒られるいわれはないよ、シャオくん。
: それに、元に戻す方法を探すって
何か見つかりそうなものなの?
: 対して○○
あなたには、何か手があるの?
>手はない……けど、助けたい
ウルク : ははっ、回答になってないよ。
>必ず、助けてみせる
ウルク : ははっ、回答になってないよ。
ウルク : でも、そういう答えが
一番、アークスっぽいと思う。
: あの人を守りたいから、守る。
かの人を助けたいから、助ける。
: みんな、根っこにある気持ちは
きっとそれだけのはずだから。
: フォトンに、強い負の意志や感情が
結びつき、間違った形で具現化したのが
【深遠なる闇】……
: ……なら、それを正すのも
フォトンなんじゃないのかな。
: 【深遠なる闇】に対抗しうるぐらい
強くて真っ直ぐでひたむきな
想いの力、なんじゃないのかな?
>信じてほしい
シャオ : ……ああ、もうほんとうに
ぼくは観測者失格だなあ。
こんな選択、論理的じゃない。
>任せてほしい
シャオ : ……ああ、もうほんとうに
ぼくは観測者失格だなあ。
こんな選択、論理的じゃない。
シャオ : ……けど。
: きっとそれこそが……
ぼくが導き出すべき、答えだ。
: ○○。
君に任せる。
: アークスの全戦力を使って
君を、マトイのもとへ
送り届けてみせる。
: 演算でもわからない……
全知すら、およばない……
不確かな未来を、君に託す!
|
A.P.239/5/1
シャオ : やあ、○○
いいところに来てくれたね。
ウルク : ……うー、頭パンクしそう。
シャオ : そんな一気に
詰め込もうとしなくても大丈夫だよ。
ちゃんと資料も用意するからさ。
ウルク : 文字情報だと目が滑るんだよー……
引き継ぎだからしっかりやりたいし
頑張って聞くから、続き!
シャオ : いや、このまま続けても効率が悪い。
いったん休憩しよう。
: ちょうど
○○に
話しておきたいこともあったしね。
ウルク : 話しておきたいこと?
シャオ : 今、ウルクに伝えていたことを含めて
○○には
きちんと説明しておきたいんだ。
: ○○。
ぼくはアークスの管理を
段階的に手放そうと思っている。
: 演算や予測は引き続き行うけど
管理については、ウルクや六芒……
アークスのみんなに任せるつもり。
: 集中管理は危ないという経験から、とか
アークスの独り立ちのために、とか
理由はいろいろあるけれど……
: 一番の理由は【深遠なる闇】の
抜本的対策を算出する演算に
集中したいから。
: 答えがあるかどうかも解らない問題さ。
けど何もしないわけにはいかない。
もう、犠牲を生みたくはない。
: 【深遠なる闇】を留めておけているのは
君の……【仮面】のおかげだ。
: 復活しかけた【深遠なる闇】を
君が押さえ込み、力をそぎ落とす。
: 力の落ちた【深遠なる闇】の内から
【仮面】が表に出てきて、その能力を
行使し、時間遡行する。
: 自分の時間を、巻き戻す。
【深遠なる闇】復活直前の状態まで。
……そこまで戻るのが、限界。
: それを繰り返しているおかげで
【深遠なる闇】はあの地に
留められているんだ。
ウルク : でもそれだと、【仮面】はずっと……
シャオ : そう。【仮面】を犠牲にし続けている。
それに、このサイクルもいつまで
保つかはわからない。
: だから、すべてを救う方法を
探すため、ぼくは徹底的に
演算を行いたいんだ。
: ……とはいえ、どうにもまだ
一波乱ありそうな感じだけどね。
アフィン : た、たたっ、大変だ!
ウルク : アフィン?
>そんなに慌ててどうしたんだ?
アフィン : あ、相棒もいるのか!
おれにもなんて説明したらいいか……
>まずは落ち着け、アフィン
アフィン : あ、相棒もいるのか!
おれにもなんて説明したらいいか……
アフィン : え、ええっとお……!
ユク姉から? いやどっかから?
出てきて? いや、生まれて?
: ああもう、なんて説明したらいいのか
おれにもよくわからないんだ!
: とにかく、こっちに来てくれないか!
見れば一発でわかるはずだから!
頼んだぜ、相棒!
ウルク : ……なんていうか
大混乱って感じだったね。
シャオ : アフィンのバイタルは問題なしだから
命に関わる問題ではないようだけど
あの慌てかたは尋常じゃないね。
: 誰も知らない、新たな未来が
紡がれはじめている。
: ……ぼくが君に託すマターボード
おそらく、これが最後かな。
: あれに変わる可能性の可視化については
いろいろ考えてるけど……
まぁそれは別件か。とりあえず。
: いつも通り、よろしく頼むよ。
○○。
|
A.P.239/5/1
シャオ : 最初のアプレンティス……
いや、アウロラという女性が
ユクリータの中から出てきたか。
ウルク : にわかには信じられないけど
実際に出てきてるんだもんね。
: それに最近、こういう
信じられないことばっかり起きてるし
あり得ない話……ではないか。
シャオ : ユクリータとリンクしていると
言われてしまった以上
下手に手も出しにくい。
: ふむ。
なかなかどうして、話の仕方を
わかっている相手じゃないか。
ウルク : 気楽に言うね、シャオくん。
問題が増えたってことなんだよ?
シャオ : 問題、とも断定できないさ。
もしかしたら彼女から
有益な情報を得られるかもしれない。
: ○○。
彼女は言ったんだろう?
自分は原初のアプレンティスだ、って。
: それはつまり、最初の最初に
フォトナーが生み出した
【深遠なる闇】を知る存在ということ。
ウルク : ……あ、そっか! そのときの
【深遠なる闇】の情報が得られれば
倒し方なんかがわかるかもしれない!
シャオ : フォトナーでも封印が精一杯だったし
過度な期待はしないけど、それでも
無駄にはならないはずだ。
: でも、その情報収集という重責を
アフィンだけに任せるのは
ちょーっと、心許ないかな。
ウルク : ……うーん、そうかもね。
いざというときに
わたわたと慌てちゃいそうだし。
シャオ : ということで、今回も頼むよ。
○○。
ウルク : 大丈夫大丈夫。
あなたならできるできる!
|
A.P.239/5/8
ウルク : うーん、人の欲望や悪意、かぁ……
それが際限ないってのには
反論できないところだねー。
: わたしにだって、多少なりとも
欲はあるしさ。
シャオ : どんな前例や教訓も、時を経れば
風化し、忘れられていく。
: フォトナーがたどった道を
アークスがたどるかもしれない
っていうのは、否定できないね。
ウルク : んー、じゃあどうする?
管理の移行、やめておく?
シャオ : アウロラが論じているのは
可能性の話で、確定の未来じゃない。
: 彼女は、フォトナーであるときに
ずっと醜い世界を見てきたから
人の可能性を信じられない。
: ぼくは、サラや君たちと触れ合い
ともに歩んできたから、人の可能性を
信じることができる。
ウルク : まーね。
【深遠なる闇】から、マトイちゃんを
救い出しちゃうくらいだもんねー。
シャオ : どうなるかわからないから
未来は楽しい。
: シオンは、そう言った。
ぼくも、そう思う。
: だからぼくたちは
思うがままに進もう。
: それが正しいか間違ってるかは
きっと未来が示してくれるさ。
: それこそが
シオンすら知り得ない
未来のかたちだよ。
ウルク : さーって、それじゃあわたしも
もう少し頑張らないとねー。
: フォトナーの轍を踏まないためにも
しっかり勉強しておかないと。
んじゃ、二人ともまたねー。
シャオ : ……ところで
○○。
: しばらくアウロラを見ていて……
いや、リリーパを回ってみて
何かおかしなところとか、なかった?
: 【深遠なる闇】の復活以降
惑星リリーパのフォトン係数が
常に高い値を示しているんだ。
: 今現在、特に何が起きているって
わけではないみたいだけど……
: 今回の件は何かの予兆かもしれない。
もうしばらく、監視を頼むよ。
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