A.P.238/5/22
アキ : ○○くん。
聞こえてるかな、私だよ。
: 急なお願いで申し訳ないんだが
少し手伝って欲しいことがある。
: 私だけでなんとかなるかも
しれないが……不安があってね。
: 龍祭壇で待っている。
よろしく頼むよ。
A.P.238/5/25
>アキから通信が来そうだ
アキ : ○○くん。
どうだろう、そろそろ着きそうかな?
: ……なんだい? 私からの通信が
そんなに意外だったのかな。
: 通信がくるような気がしていた?
……デジャヴというやつかな。
: それはさておき、私はすでに
現地で準備をしている。
キミも準備が整い次第来てくれるかい。
: それじゃ、よろしく頼んだよ。
>CLEARANCE OF THE PAST 過去の清算
>サラの催促があるに違いない
サラ : ……あ、やっと通じた!
○○!
今どこ、ちゃんと来てくれてる!
: ん? どうしたのよびっくりして。
: あたしから通信がありそうな気がして
実際あったからびっくり?
: そんなことあたしに言われてもね。
デジャヴってやつでしょ、それ。
: 時間の捉え方があいまいな人ほど
よく起こるとか聞いたことあるけど
あたしにはよくわからないわ。
: ……って、そうじゃない!
約束よ、約束。ちゃんとこっちに
向かってきてくれてるんでしょ?
: すっぽかされたら大変だからね。
念のための確認連絡でした。
: それじゃ、待ってるから。
>CALCULATION OF THE FUTURE 未来の演算
|
A.P.238/5/25/11:30
アキ : ……やあ、待っていたよ。
来てくれてよかった。
: 今回の出撃は
レラ君からの協力要請さ。
: 彼女が仕えている老龍族……
ロのカミツを探して欲しいとのことだ。
: いつもならば、この惑星の
どこにいるのかわかるのに
何故か感じ取れないらしい。
: 連絡も取れず、いつもいる場所にも
いない、と混乱して大騒ぎでね。
: 龍祭壇のどこかにいるのは
間違いないそうだが……
ゆっくりもしていられない。
: この近辺で、多数のダーカー反応も
確認されているみたいだ。
: よもや龍族の長が、とは思うが
レラ君の不安は早めに取り除いて
あげたいからね。
: しかし、このタイミングでの
ダーカー出現とは……
奴らは何が狙いなんだろうか。
: この龍祭壇に、何か奴らの
狙っているものがあるのか。
はたまた、現れたのか……
: これ以上、龍族に迷惑を
かけるわけにはいかない。
二度と、あんなことは……
: ……っと、失礼。
そんな思案よりも、ロのカミツを
探し出すことが優先だね。
A.P.238/5/25/12:00
クーナ : ……ああ。
○○さん。
お久しぶりです。
: これでも完全に隠行してるんですが……
やはりあなたは気付きますね。
アキ : ……? どうしたんだい
○○くん。
虚空に向かって話しかけて……
クーナ : ほら、あれが正しい反応ですよ。
任務中ではなかったので
別に構いませんけど……
アキ : キミは、暴走龍のときの……!
今のは気配遮断……?
いや、そんなレベルじゃない……
: フォトンを喰わせ、その身を隠す。
創世器……透刃マイの先天能力か!
クーナ : ……ずいぶんとお詳しいんですね。
アキ : キミこそ、わかっているのか?
使い続ければ続けるほど、無尽蔵に
フォトンを喰らい続けるそれのことを!
クーナ : ……説教は無用です。
こうでもしないと生き残れない世界で
生きてきたんですから。
: もちろん、ただで死ぬ気もありません。
わたしはあいつと
そう約束したんだから……
: ……でも、未熟ですね、わたし。
割り切ったはずなのに
気付くとここに来てしまう……
: ハドレッドがまだ
ここにいるんじゃないか、って……
アキ : ……龍族は、肉体が死んでも
意識……魂は死なずに残ると聞いた。
キミの感覚は間違いとも言い切れない。
クーナ : ……!
じゃあ、ハドレッドは……!
アキ : だが、それはあくまで龍族の話。
アークスによって造られた
造龍に適応されるかは、わからない。
クーナ : ……先程のマイの件もそうですが
随分詳しいんですね、貴方は。
アキ : ああ、当然だ。
ハドレッド……造龍の誕生には
私の研究も利用されているのだからな。
クーナ : ……どういうことか
説明してもらえますか。
アキ : わかっている。もちろんだ。
キミたちには聞く権利がある。
: 状況が状況だ。落ち着いてとは
いかないが、道中で良ければ話すよ。
私の知ること、全てをね。
クーナ : ……わかりました。
○○さんの
連れでもありますし、信用します。
: ただし、返答次第では……
アキ : ああ、私だって研究者だ。
恨まれることも命を狙われることも
最初から、覚悟の上さ。
A.P.238/5/25/12:30
アキ : そう睨まなくても話すさ。
休憩がてらと考えれば
丁度良い頃合いだろう。
: 昔々の話。
私がまだ、アークスの研究部……
虚空機関に所属していたころの話だ。
クーナ : 虚空機関……研究室、所属。
アキ : そう、研究部、研究室、暗部……
いろいろな風に呼ばれているね。
まあ、それはどうでもいい。
: 若い私は、何よりもまず
実績を求めていた。
: より強い肉体を、より強い存在を……
その結果、行き着いたのが龍族の研究。
昼夜を問わず、調査を繰り返したよ。
: 大きな声では言えないような
非道な研究なども行っていた。
: 全てはアークスの発展に
つながると信じて、ね。
クーナ : ……研究者はいつもそう言う!
: わたしたちモルモットには
何の慰めにもならない、言い訳を!
アキ : ……わかっている。言い訳だ。
だから、現実はそうはならなかった。
: 私の研究成果を利用して
人工的な龍族の作成が行われていると
知ったときは、愕然としたよ。
: 実験の情報開示を求めた。
総長を問い詰めもした。
だが、全ては無駄だった。遅かった。
: そして私は……全ての責任を
取るでもなく、逃げ出した。
逃げることしか、できなかった。
: わかったかな。
今、私の行っている龍族への対応は
贖罪にもならない贖罪なんだ。
: 命を粗末にすることが許せないと
声高に叫んでおきながら、この様さ。
まったく、我ながら、反吐が出る……
A.P.238/5/25/13:00
クーナ : ……龍族の守人?
この気配、ダーカーの影響を
受けているみたいですね……
: ……!
貴方、何を呆けているんです!
アキ : 私が龍族にこだわる理由は……
彼らに、私自身を罰して欲しいから
なのかもしれない。
: そう、受けたかったのは
彼らからの感謝ではなく、咎への罰。
だからきっと、ここで私は……
(クーナ、アキを突き飛ばす)
アキ : キミたち……
クーナ : ……ふっざけるんじゃない!
: 研究者はいつもそうだ!
数値だけで答えを知った気になる。
: 目を逸らすな、ここから!
勝手に、わたしたちを
無かったことにするな!
: あんたたちに好き勝手にいじられた。
けど、わたしは、生きている!
ハドレッドだって、生きていた!
: この先にハドレッドがいるのなら……
ううん、例え居なくても
何かがわかって、前に進めるのなら!
アキ : ……ああ、そうだね。
識るために動く、それが研究者の
根本的な行動原理だ。
: この先で、この結果で
何が起きるのか見届けずに去るなんて
無責任にも程がある。その通りだ。
A.P.238/5/25/13:30
ロ・カミツ : 〔○○〕
〔そして、頼もしきアークス達〕
アキ : この声は……そうか、これが
レラ君の使える老龍族……
ロ・カミツ : 〔此度の感謝を伝えたい〕
〔どうかそのまま
奥へと参られよ〕
アキ : ようやく会うことが出来た……
龍族の長たる老龍族、ロのカミツ。
ロ・カミツ : 〔コのレラより聞いている〕
〔彼女が世話になっているようだ〕
アキ : いや、私は……
ロ・カミツ : 〔あの子は若く、鮮烈な光〕
〔どうか、これからも傍で
その生き方を見守って欲しい〕
アキ : しかし、私は過去、龍族に対して……
ロ・カミツ : 〔龍は死なない〕
〔その魂は輪廻し、新たな肉体へ
宿り、空へと飛び立っていく〕
: 〔この場は、その魂の集う場所〕
〔故に、我らの所業について
貴方が気にすることはない〕
: 〔過去に囚われず、光を見て
前に進むこと〕
〔貴方に望むのは、それだけ〕
アキ : ……まいったな。
全て見透かされているんじゃ
反論の余地もないじゃないか。
クーナ : 龍族の長……ロ・カミツ!
質問があります!
: 龍は死なないと、今仰りましたね!
では……人の手によって造られた
龍もまた、死なないのですか?
ロ・カミツ : 〔貴方は……そうか。
〔かの哀しき龍に縁ある存在か〕
: 〔たしかに龍は死なない。
意識はこの星の内に流れ
輪廻と転生を繰り返していく〕
: 〔だが、造られし龍はその限りではなく
その意識を感じることも、できない〕
クーナ : そう……ですか……
ロ・カミツ : 〔しかし、かの哀しき龍は
最後に真の安寧を得た〕
: 〔それは、貴方と
○○の
行いが紡ぎ出した、結末であろう〕
: 〔別れを悲しむでなく
出会えたことを喜ぶべきだ〕
〔かの龍の想いを、忘れぬように〕
クーナ : ……はい。
コ・レラ : 〔カミツ様ー!〕
: 〔ご無事でしたか!〕
〔ご無事ですね!〕
〔よかった!〕〔よかった!〕
ロ・カミツ : 〔心配させたな、コのレラ〕
アキ : レラ君がここに来たということは……
ロ・カミツ : 〔然り。脅威は去ったということ〕
〔貴方たちの尽力に、改めて感謝する〕
: 〔○○〕
〔貴方とは、いずれ、また〕
A.P.238/5/25/14:00
クーナ : ……それでは、わたしはこれで。
アキ : 待った。
その……いいのか、私を見逃して。
: 私はいわば、キミやキミたちが
苦しむことになった原因の一つだ。
: この場で裁きを受けるのも
当然と思っている。
抵抗する気もない。
クーナ : ……はぁ。
だから、研究者は嫌いなの。
: 昔のコトをずーっとひきずって
悪いことをしたって佇んでばかりで……
空気が悪いったらありゃしない。
: ここで貴方を手にかけても
貴方が楽になるだけでしょう?
誰がそんなことしてやるもんですか。
: もし、少しでも罪悪感を覚えてて
何かしらの形で罪を償いたいなら……
そうね。
: ウワサのアイドルのライブにでも行って
その見ているだけで辛気くさくなる
仏頂面を、笑顔に変えてきなさい!
アキ : ……そうか。
彼女はそれでも、私に
笑って生きろと言うんだな。
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| CALCULATION OF THE FUTURE ▲ |
A.P.238/5/25/10:00
サラ : 来たわね。
それじゃ行きましょ、こっちよ。
: どこに行くのか? 誰が居るのか?
いいじゃない、そんなの。
向かった先でわかるんだから。
: 人づてに聞くより、見た方が早いわ。
時間もあんまりないし、急ぐわよ。
A.P.238/5/25/10:30
サラ : やっぱりダーカーが多いわね……
アイツの存在に反応して
現れたのかな。
: だとしたら、龍族にはとんだ迷惑ね。
完全にとばっちりじゃない。
: いや、だから先にいろいろ
交渉させられたのか……
: こういった襲撃を予見してて
なお行動に移るって
やっぱりアイツ、タチ悪いわね。
: ん、どうしたの?
これから会うヤツはどんなヤツかって?
: 見ればわかるわよ……って
そういう回答じゃないわよね。
欲しいのは。
: んー、そうねー……
見た目はガキよ。ちびっこいやつ。
: すっごく生意気な
万人のイラッとする要素を詰め込んだ
高飛車の塊。
: えらそーにふんぞり返ってるくせに
自分では何もしようとしないの。
そのくせ、注文だけはやたらと多い。
: あー……なんか話してるだけで
いらいらしてきた。
: 雑談は一旦ここまで。
先を急ぎましょう。
A.P.238/5/25/11:00
サラ : ちょっと休憩しましょうか。
時間はないにはないんだけど
少しは向こうも焦らしてやらないと。
: いっつも顎で使われてばかりじゃ
ストレス溜まるだけだからね。
: ……ん?
何でそんなヤツの言うことに
従ってるのか、って?
: んんん……
……利害が一致してるから、かな。
ほとんど強制だったんだけど。
: それに、恩もあるしね。
マリアにも、アイツにも。
: そうじゃなきゃ、やってらんないわよ。
こっちの都合お構いなしで
頭の中に話しかけてきたりするし。
: だから、貴方がアイツに会う前に
徹底的に株を下げておいてやるんだ。
: アイツが、姿に見合わないほどの
えらそーなこと言っても
半笑いで受け流されちゃうぐらいにね。
A.P.238/5/25/11:30
ロ・カミツ : 〔……シャオ。
○○と
貴方の縁者が来たようだ〕
シャオ : ありがとう、カミツ。
こんな場まで用意してもらって。
ロ・カミツ : 〔気にする必要はない。
恩には恩、それが龍の礼儀。
では、またいずれ……〕
シャオ : うん、朗報を待っていてほしい。
: ……さて、お疲れ様、サラ。
ちなみに道中の発言。
ぼくには全部筒抜けだからね。
サラ : 知ってる。
全部聞こえるように喋ってた。
シャオ : ほんと君は良い性格に育ったよね。
サラ : それはどうも。
模範となる方々に
囲まれてたからかしら?
シャオ : っと、このままサラと問答してると
ぼくの株がさらに下がっちゃうね。
……あー
サラ : そのあとの言葉を続けたら
一生軽蔑してやるわよ。
シャオ : なんだよ、こういうことを言うのが
人間っぽい振る舞いだって
ぼくに教えたのは君じゃないか。
サラ : そ、そんなことより!
早く! 説明!
そんなに時間ないんでしょ!
シャオ : はいはい。まったくうちの縁者は
いちいちうるさくてかなわないね。
それじゃ、改めて……
: ○○さん。
はじめまして、ぼくはシャオ。
シオンがいつも世話になってるね。
: ぼくは……そうだな
わかりやすく言えば
シオンの弟みたいなものだよ。
: そして、彼女の解放を目的としている。
: わざわざ呼び出してごめんなさい。
ルーサーに気付かれずに、君に
会うには、これしかなかったんだ。
: カミツにも無理を言ったし
龍族にも迷惑をかけちゃったけど
……ようやく、会えた。
: シオンが見初めた、貴方に。
: 気付いているかもしれないけど
今のあのアークスの形は、まずい。
ルーサーの傀儡に等しい状態だ。
: それでも、ぎりぎり組織の形を
保っているのは、シオンのことを
ルーサーが理解できていないから。
: 彼女が、人間の言葉を使わないのは
自分をルーサーに理解させないためさ。
: そのせいで、君たちにも伝わりにくい
表現になってしまっている。
それについては、ぼくからも謝る。
: でも、気付いているかな?
彼女の言葉に、少しずつ意味が通って
きてしまっていることに。
: 人間に、寄ってきているということに。
: それは、ルーサーの理解が
深まってしまうということでもある。
あまり、時間の猶予は無いんだ。
: だから、ぼくは動くし、サラも動かす。
貴方も、動いて欲しい。
: アークスという組織を
正しい状態に戻すために。
サラ : ウソみたいって思うでしょ?
実際あたしもそう思うし、関係ないって
言いたいんだけど、ウソじゃない。
: こいつは気にくわないし偉そうだし
思わせぶりでむかつくことが多いけど
今の話だけは、本当よ。
シャオ : ……サラ、知ってる? ぼくの精神は
君との対話で成長したものだから
君は自分自身に石を投げてるんだよ。
サラ : あたし、あんたを傷つけるためなら
自分が傷つくのも厭わないの。
シャオ : 見上げた自己犠牲精神だね。
よし、今度から君の睡眠中に
頭の中で子守歌を歌ってあげよう。
サラ : あたし、コアに入れるのよ?
そんなことしてきたら、あんたを
子守歌よろしく永眠させてやるわ。
シャオ : ……はぁ、だめだね。
また話が逸れちゃったよ。
信憑性もどんどん薄れていっちゃう。
サラ : 誰のせいよ。
シャオ : 少なくとも
○○さんの
責任でないことは確かだね。
: いきなりこんなことを言われても
なかなか信用できないと思う。
: だから、一つ証拠を示させてほしい。
ぼくたちになら、結末を変えられる
という証拠を。
: ……これでよし。
あとは、ナベリウスの奥地にある
遺跡の指定ポイントに行くだけ。
: かのダークファルスが復活した時。
復活したあの日あの時の結末を
ばれないように少しだけ、変える。
: 前日に、サラやマリアに会っただろう?
あそこが、目標とする場所だ。
: 大丈夫、時間合わせはぼくがやる。
貴方が今まで自然にやってきたことを
今度は意識的に行うだけの話だよ。
: そこで貴方は、一つの歴史改変を行う。
はたからみれば、ちっぽけだけど
大きな一歩になる、改変だ。
サラ : シャオ、そろそろ時間。
シャオ : うん、わかったよ、サラ。
: それじゃ、ぼくが喋れるのはここまで。
信じる信じないは、君に任せるよ。
: ……でも、信じてる。
ぼくは、君を信じてる。
>A STEP TOWARD THE FUTURE 終わりの始まり
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