A.P.239/2/27
　メルフォンシーナ　：　○○様。
　　　　　　　　　　　　お元気そうで、なによりです。
　　　　　　　　　　　　私に何かご用ですか？
　　　　　　　　　　：　十年前……
　　　　　　　　　　　　姉さんがいなくなった時の話ですか。
　　　　　　　　　　：　……ええっと。
　　　　　　　　　　：　すみません、言えないわけではなく
　　　　　　　　　　　　その、記憶に霞がかかっていて……
　　　　　　　　　　　　はっきりと思い出せないんです。
　　　　　　　　　　：　覚えているのは、市街地に
　　　　　　　　　　　　ダークファルスが現れて
　　　　　　　　　　　　ゲッテムハルト様と姉さんが……
　　　　　　　　　　：　……っ。
　　　　　　　　　　　　すみません……冷静に振り返るには
　　　　　　　　　　　　まだ、もう少し時間がかかりそうです。
　　　　　　　　　　：　その時現れたダークファルス？
　　　　　　　　　　　　どんな姿をしていたか？　
　　　　　　　　　　　　……ヘンな事を聞くんですね。
　　　　　　　　　　：　はっきりとは思い出せませんが
　　　　　　　　　　　　たしか……
　　　　　　　　　　：　子供のような姿、だったかと。
　　　　　　　＞それは本当か？
　　　　　　　　　　：　は、はい、少なくとも
　　　　　　　　　　　　大人ではありませんでしたよ。
　　　　　　　＞大人の女性ではなく？
　　　　　　　　　　：　は、はい、少なくとも
　　　　　　　　　　　　大人ではありませんでしたよ。

　A.P.239/3/7
　メルランディア　：　○○様。
　　　　　　　　　　　ご無沙汰しております。
　　　　　　　　　　　先日は、ご迷惑をおかけしました。
　　　　　　　　　：　私ですよ。
　　　　　　　　　　　メルランディアです。
　　　　　　　　　：　おかげさまで、すっきりしました。
　　　　　　　　　　　自分でも驚くほど、ショックを
　　　　　　　　　　　受けていないんです。
　　　　　　　　　：　もっとも、引きずってないといったら
　　　　　　　　　　　まだ嘘になってしまいそうですが……
　　　　　　　　　　　ようやく、前を向ける気がします。
　　　　　　　　　：　姉さんの名前を借りるのももう終わり。
　　　　　　　　　　　メルフォンシーナは、もうおしまい。
　　　　　　　　　：　私は、私の名で……
　　　　　　　　　　　メルランディアとして、生きていく。
　　　　　　　　　　　未来を見て、生きていきます。
　　　　　　　　　：　……あのダークファルスに
　　　　　　　　　　　ううん、ゲッテムハルト様に
　　　　　　　　　　　そう、言われてしまいましたからね。
　　　　　　　　　：　……ありがとうございました。
　　　　　　　　　　　○○様。
　　　　　　　　　　　あの時も、そして今も。
　　　　　　　　　：　私の力なんて微々たるものですが
　　　　　　　　　　　それでも、力になれることがあったら
　　　　　　　　　　　いつでも仰ってください。