サラ : ……ここにもいない。
まったく、どこ行っちゃったのかしら。
: あ、○○。
貴方、マリアを見なかった?
: この前から行き先告げずに
どっか行っちゃうことが多くて
困ってるのよ。
: シャオもシャオで、最近はずっと
ウルクにつきっきりだし……
まったくもう。
>寂しいの?
: ばっ……
さ、寂しくなんかないわよ!
>心配しなくても大丈夫だよ
: ばっ……
し、心配なんかしてないわよ!
: マリアが一人でいなくなった時は
最後はきまってこっちへ
面倒なことが回ってくるのよ。
: 寂しいとか、心配してるとか
そういう理由じゃないからね。
勝手に勘違いしないでよね。
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A.P.239/1/29
クラリスクレイス : おお、貴様か!
貴様もここの調査に来たのだな!
私もヒューイと共に調査中だ!
ヒューイ : 黒の民を刺激するとよくないから
なるべくハルコタンに行くな、と
指示を受けて、やむなくな!
: まあ、オレたちの影響力を考えれば
仕方のないことだな、うん!
決して邪魔者扱いされたわけではない!
クラリスクレイス : 帰れ馬鹿ども! 邪魔だ! って
カスラには言われたぞ?
ヒューイ : 気にするな!
あいつはひどい奴だからな!
: ……聞かれてないよな。
サラ : 貴方たち、うるさいわよ。
ヒューイ : おわぁっ!
……って何だ、君か。
カスラかと思ったぞ。
サラ : あの性悪メガネと
一緒にしないで欲しいわね。
: ……あ。
貴方は、クラリスクレイス……
クラリスクレイス : 誰だ貴様?
私、会ったことないよな?
: ……でも、なんでだ?
なんか、懐かしい気がする。
サラ : ……ごめんなさい。
あたし、用事があるから。
クラリスクレイス : ……なあヒューイ。
私、あいつに何か悪いことを
してしまったのか?
ヒューイ : 大丈夫だ、クラリスクレイス。
……お前も彼女も、何も悪くない。
サラ : ……ごめんなさい。
気にしていないって言ったのは
あたしなのに、情けないわね。
>やっぱり、クラリスクレイスは……
サラ : そう。
あの子はあたしを元に作られたの。
……髪の色まで、昔のまんまよ。
>気にするな
サラ : あたしもそのつもりだった。
……けど、やっぱり無理ね。
: あの子はあたしを元に作られた……
なくしたはずの髪の色まで
昔のあたしにそっくり。
サラ : あたしは、あたしの不幸なら
いくらでも受け止められる。
: けど、あたしがいたせいで
あの子は生まれて、苦しんで……
……そう考えると、ちょっと、ね。
: あの子は……あの子たちは
利用されるためだけに生み出されて
苦しめられて……捨てられて……
: あたしが、ルーサーの甘言なんかに
乗ってしまったから……
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クラリスクレイス : だから、私はこっちに行きたいと
さっきから何度も言ってるだろう!
サラ : だから、そっちは遠回りだって
あたし何度も言ってるでしょ!
クラリスクレイス : 遠回りとかどうとか関係ない!
私の直感が訴えてるんだ。
こっちがいい、と!
サラ : その直感に従った結果
この前は道に迷ったじゃない。
だからダメ、指示に従いなさい。
クラリスクレイス : やーだ、やーだー。
こっち行く、こっち行くんだー!
サラ : この……子供みたいに駄々こねるな!
クラリスクレイス : あ、○○。
ちょうどいいところに。
サラ : わがまましか言わない
このお馬鹿さんに
貴方からも言ってやってくれない?
クラリスクレイス : わがままはサラの方だろう!
貴様からも言ってやれ! さあ!
>こういうときは、姉は譲るものだよ
サラ : ……それじゃ
クラリスクレイスの言う方に
行ってみましょうか。
>妹のお願いは聞いてあげないと
サラ : ……それじゃ
クラリスクレイスの言う方に
行ってみましょうか。
クラリスクレイス : ……いや、ここは私が譲るぞ。
サラの指示通りに進んでみよう。
サラ : そんなこと言わずに、ね。
いいことありそうなんでしょ?
クラリスクレイス : いやいや、いやいやいや。
サラの指示が正しいはずだろう。
ここは私が折れることにする。
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A.P.239/5/3
サラ : あ、○○。
ちょうどいいところで会えたわね。
: あたし? 調査よ、調査。
【深遠なる闇】の復活もあって
ダーカーの活動も活発化してる。
: ひまがあったら、あちこち出回って
情報集めておくべきだと思ってね。
……大丈夫、適度に休んでるから。
: そういう貴方こそ、無理してない?
貴方もマトイも、無茶しすぎるから
心配なのよね。
: まあもっとも、その無茶のおかげで
マトイは助けられたわけだけどさ……
: 【深遠なる闇】は復活してしまった。
けど、ナベリウスに縫い止められてる
おかげで、なんとか食い止められてる。
: いわゆる、小康状態ね。
相手はとんでもない脅威だけど
発生予測ができるから、なんとかなる。
: 体勢を整えて、しっかり準備も出来たら
シャオは、貴方やマトイをしばらく
休ませてあげたい、って考えてるみたい。
: ま、それについてはあたしも
そうするべきだと思ってるわ。
: ためこんでいたダーカー因子を
【仮面】が持っていってくれたとはいえ
……尋常ではなかったんだから。
: きっちり休んで、身体を調べて
万全の状態に戻してほしいと、思うの。
: ……働き過ぎよ。貴方も、マトイも。
少しは身体をいたわって休んで欲しいわ。
: ……あ、マトイで思い出した。
貴方に聞きたいことがあったんだ。
>聞きたいこと?
: 実は、お姉ちゃん……じゃなくて
マトイに何かあげようかな、って思ってて。
: ……あれ、なんでそこでヘンな顔するの?
あたし別にヘンなこと言ってないでしょ?
>マトイが喜びそうなプレゼント?
: ……よくわかったわね。
: 別に何かを記念して、ってわけじゃないけど
戻ってきたお祝い、というかなんというか
……まあ、そんな感じなのよ。
: ……ずっと昔に助けてもらったお礼も
ちゃんとしてなかったし。
: ……マトイの性格的には
その気持ちだけで嬉しい、とか
言ってくれそうなんだけどさ。
: ……あー、ごめん。
聞いておいてなんだけど
答えはいらないかも。
: 多分こういうのって、自分で考えて
プレゼントするのが重要だと思うから。
もうちょっと、考えてみる。ごめん。
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