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Radical   Discovery 



       テオドール
                   CV:岡本信彦
  元ニューマンの男性テクター。
  親友であるウルクの死を聞いて以後、
  ルーサーと手を組んで破壊の力を得た。
  しかしプレイヤーの歴史改変によって、
  マザーシップでウルクの生存を確認、
  ここに彼の孤独な戦いは終わった。
  現在はウルクの尻に敷かれている。



001-009. EP1
010-012. EP2
013. 彼女はいつもやりたい放題 (シップ:マターボード)
014. 役目を得た彼女と彼 (シップ)
015. 彼女が寂しそうな理由 (浮上施設:マターボード)
016. テオの想い、ウルクの想い (シップ:マターボード)




 彼女はいつもやりたい放題  
 ウルク : やっ、○○
       見てくれたかな?
       アークスシップの新しい装いを。
     : これ、わたしプロデュースなんだ。
       やっぱ、リフレッシュというなら
       見た目から変えていかないとね!
     : 次はなにやっちゃおうかなー?
       あれもいいなー、これもいいなー。
 テオドール : ……アークスの設備や運営について
         シャオ君から一任されてからは
         ウルクはずっとこんな感じですよ。
       : 権限を越えないレベルでやりたい放題。
         毎度毎度付き合わされるこっちは
         もうくたくたです。
     >大変だね
 テオドール : はは、まったくです。
         ……でも、彼女は笑ってるから
         これでいいんだと思います。
     >楽しそうだね
 テオドール : そう見えますか?
         ……そうですね。彼女も笑ってるし
         きっと、これでいいんだと思います。

 テオドール : 笑っている彼女と一緒にいれば
         ……僕も、楽しいですからね。


 役目を得た彼女と彼  
 テオドール : ○○さん
         どうも。
       : ウルクは今、アークスシップ内の
         設備改良について相談に行ってます。
       : そろそろ戻ってくるとは思いますが……
         多分、その後もすぐにどこかへ
         飛び出して行っちゃうと思いますよ。
       : なにせ、今の彼女は
         水を得た魚のように
         生き生きしてますからね。
 ウルク : なになに二人とも、わたしの話?
       でもごめん、次の予定も決まってて
       資料整理とかしなきゃいけないの!
 テオドール : ……そういうと思って
         資料はもう整理しておいたよ。
         医療チームの稼働状況についてでしょ?
 ウルク : おっ、さすが!
       察しがいいねテオ!
     : 福利厚生をきちんとするのも重要だけど
       それを支えるチームのフォローも
       しっかりやらないと、だからね!
 テオドール : そうやって、みんなのために
         頑張るのはいいけど、過労とかに
         なったらどうするの?
 ウルク : んー……過労かあ……
       テオやあなたは、今のわたしが
       倒れそうって思う?
     >まったく思わない
 テオドール : ……まあ、実はぼくも
         同じ意見なんですけど。
     >ちょっと危ないかな?
 テオドール : ……うーん、ぼくの見立てだと
         まだ大丈夫なようには
         見えますけど。

 ウルク : なら、まだ大丈夫でしょ。
     : 確かに、わたしはちょっと
       無理しちゃうことが多いけど
       テオが大丈夫と思うなら、大丈夫だよ。
     : 逆に、二人が「危ない!」って思ったら
       わたしもしっかり休むからさ。
       それまでは、頑張らせてほしいかな。
     : だから、テオも
       ○○も
       わたしのこと、ちゃんと見ててよね?


 彼女が寂しそうな理由  
 テオドール : ……あ
         ○○さん。
         奇遇ですね、こんなところで。
       : 僕はちょっと、自主的に
         調査していることがありまして。
         ここならあるいは、って……
 マリア : ……残念だけど、ここにも
       アンタが望んでいるような情報は
       ないみたいだよ、テオドール。
 テオドール : ……マリアさん。
         僕が望んでいる情報を
         ご存じなんですか?
 マリア : 大方、デューマンからニューマンに
       戻るための方法、とかだろう?
       そんなの、目を見りゃわかるよ。
     : いいじゃないか、デューマン。
       死ぬわけでもないんだし、能力も高い。
       一体何が不満なんだい?
 テオドール : ……ウルクが、時々寂しそうに
         僕を見るんですよ。
       : 僕がニューマンのときには
         見せなかったような、顔で。
 マリア : アークスのえぐい真実を知っても
       顔色一つ変えなかった
       あの嬢ちゃんが……ねえ。
 テオドール : それに……ほら、僕は
         他のデューマンの人とは違う
         後天的な存在ですから……
       : やっぱり、その……みんな
         不気味なんじゃないかな、って。
 マリア : ……はー、なるほど。
       その後ろ向きさを見切ってるんだね
       あの嬢ちゃんは……
     : おいテオドール。
       キャストがどうやって
       生まれてるか、知ってるかい?
 テオドール : ……え、それは
         生まれつき身体の弱い子を
         生き残らせるために……
 マリア : はー……アンタバカか。
       フォトナーが、その程度の理由で
       新しい種族を作るわけないだろ。
     : 確かに、身体の弱いヤツのために
       利用することもあるだろうが……
       それも才能があればこそ、だ。
     : 基本的には、生来のフォトンの才に
       身体が耐えきれないヤツが
       キャストに、なってるんだよ。
     : アークスが、遺伝子レベルで
       身体を弄くり回されているのは
       周知の事実。
     : 時々、というか結構な割合で
       とんでもない才能を持った子供も
       生まれてきてたんだよ。
     : その才能が強すぎて、身体の方が
       持ちそうにないって子供もたくさんね。
     : だから、肉体が耐えきれないと
       わかった時点で、機械の身体に
       移し替えて、才能を効率的に利用する。
     : 肉体を移し替えることで
       多少、才能の減衰はあっても
       戦力になるのなら、それでよし。
     : ……それがキャストの始まりだ。
       わかるだろ? これだって
       やってるのは後天的な種族変更だ。
     : さて、ここで質問その2だ。
       テオドール、アンタ、アタシら
       キャストを不気味に思うかい?
 テオドール : ……いえ。
         そんなことは、まったく。
 マリア : なら、アンタも同じだ。
       だからもう気にするんじゃない。
     : あの嬢ちゃんはね、アンタが
       そんなことでウジウジしてるから
       ずっと心配してるんだよ。
     : そんなくだらないことを
       気にしてるヒマがあるなら
       あの嬢ちゃんのそばにいてやりな。
     : 身体がどれだけ強かろうが
       才能がどれだけあろうが
       結局の所、心が一番重要なんだ。
     : わかったね?
       わかったなら、駆け足で戻る!

 マリア : ……ああいう、ウジウジとしてて
       女心を解さないヤツを見てると
       どうしても、説教したくなるね。
     : ま、アタシの知る
       最大最強の朴念仁に比べれば
       まだまだ全然マシってところだけど。
     : 誰のことかって?
       ……さてね、それはアンタの
       想像にお任せするよ。


 テオの想い、ウルクの想い  
 テオドール : あ、どうも、こんにちは。
         ○○さん。
         ……すみませんが、声は控えめで。
       : もう少しだけ
         寝かせておいてあげたいんです。
       : 部屋に戻って寝ればいいのに
         「誰か相談に来るかもしれない」って
         言って聞かなくて……
       : それで、ちょっと目を離したら
         このとおり、ですからね。
       : やることを決めたら、一切迷わずに
         突っ走ってみせる。
         ほんと、昔から変わらないですよ……
       : ……時々、申し訳なくなるんです。
         僕の弱気が、彼女の足かせに
         なってるんじゃないか、って。
       : 彼女は、僕にあわせるために
         何か我慢をしてしまってるんじゃ
         ないか、って……
     >そんなことはない
 ウルク : ……なるほど、テオは
       そんなことを考えてたんだね。
     >直接聞いてみればいい
 ウルク : ……なるほど、テオは
       そんなことを考えてたんだね。

 テオドール : って、う、ウルク!?
         いつから起きてたの!?
 ウルク : ……わりと最初から。
       くっだらないこと考えてるなーって
       心の中でため息つきながら聞いてたよ。
     : 我慢するのなんて当たり前じゃん?
       テオはわたしじゃないんだし
       わたしだって、テオじゃないもの。
     : いろいろ我慢しながらも
       それ以上に一緒にいたいって思うから
       一緒にいるんだよ? わかる?
 テオドール : それぐらいは、わかってるけど……
 ウルク : いーや全然わかってないね。
       そんなわかってないテオのために
       もっとはっきり言ってあげよう。
     : わたしはね、テオと
       一緒にいたいから、一緒にいるの。
     : よろしい? わかる?
       これ以上のことを女の子に
       言わせたら失格だよ?
 テオドール : ……う、うん。
         十分、わかった。
 ウルク : まったくー、あんまり
       人前で恥ずかしいこと
       言わせないでよ。ねえ?
     : ……ま、一番我慢してたのは
       今さっきなんだけどさ。
 テオドール : え? ウルク、何か言った?
 ウルク : なーんでーもなーいでーす!
       さ、テオ、行くよー!






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