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Radical   Discovery 



       ゼノ
                   CV:木村良平
  ヒューマンの男性ハンター。
  エコーとは幼馴染で長い付き合いらしく、
  彼女のお節介には手を焼いているようだ。
  【巨躯】との戦いで迎えた死の運命を
  プレイヤーの歴史改変によって覆される。
  マリアのもとで修行し、適性クラスの
  レンジャーで六芒均衡入りを遂げる。



001-015. EP1
016-021. EP2
022. 十年前のダークファルス (シップ:マターボード)
023. 命がけのじゃれあい (採掘場跡:マターボード)




 十年前のダークファルス  
 A.P.239/2/28
 ゼノ : ……十年前の話?
      なんだよ藪から棒に。
      まあいいや、えーっと……
    : 十年前と言えば、あれだな。
      オレが師匠に出会った頃だな。
      いやー、師匠はすごかったぞ……
    >じっと見つめる
 ゼノ : ……ああもう、わーってるよ。
      ちゃんと話すからそう見つめるな。
      師匠に睨まれてるみたいだ。
    >メルランディアの名を出す
 ゼノ : ……その名前
      本人から聞いたのか?
      つまりは、そっちの話か。

 ゼノ : つっても、十年前の話ねえ……
    : おっ、ちょうどいいところに
      おいエコー、エコーちょっと来い。
 エコー : 何よ、ゼノ。
       あたし、やらなきゃいけない
       事務手続きがあるんだから、手短にね。
 ゼノ : お前さ、十年前のこと 
      何か覚えてるか?
 エコー : 十年前のこと?
       ゼノは研修をよくサボってて
       怒られまくってたわね。
 ゼノ : なんでそういう余計な事ばっかり
      覚えてるんだよお前は。
      ま、いいや、サンキュな。
 エコー : はいはい。
       今度の打ち合わせはサボらないでよ。
       きみもゼノを反面教師にしてね。
 ゼノ : ま、十年前の記憶なんてあんなもんだ。
      正直、オレもよく覚えてないぜ。
      こう、霞がかかってる感じでな。
    : ただ、忘れられないこともある。
      オレと、ゲッテムハルトにとって
      絶対に忘れられないことだ。
    : 十年前に現れたダークファルスと
      一度交戦してるんだよ、オレたちは。
      市民救助の手伝い中に、な。
    : つっても、当時のオレは狙撃担当。
      正直言えば、一番安全な場所にいた。
    : ……そこで、仲間が倒れていくのを
      見ていることしか、できなかった。
    : 結局、生き残ったのはオレと
      ゲッテムハルト、それに当時まだ
      子供だった、メルフォンシーナさ。
    : ……あ、そうか。
      お前さんはもう聞いてるんだよな。
      メルランディアって言った方がいいか。
    : ゲッテムハルトと、戦場に迷い込んだ
      メルランディアを逃がすため
      姉のメルフォンシーナが犠牲になった。
    : あとは、知っての通りさ。
      オレは銃を捨てた。ゲッテムハルトは
      おかしくなっちまった。
    : そして、メルランディアは
      メルフォンシーナになろうとした。
    : 以上、先輩の過去語りでした。
      ちゃんちゃん、ってな。
      面白くもなんともない話だろ?
    : ん? その時対峙した
      ダークファルスについて?
    : ……そう簡単に忘れやしねえよ。
      すさまじい威圧感の、バケモノだ。
    : 子供みたいな容姿をして
      ふざけた振るまいしてたくせに……
      尋常じゃなかったぜ、あれは。
    : どうしてそんなびっくりしてるんだ?
      子供の格好をしたダークファルスなんて
      いまさらだろ?


 命がけのじゃれあい  
 ゼノ : ○○!
      いいところに!
      姐さん見てないか!
    : ……よし
      ここには居ないっぽいな!
      おいエコー、こっちなら……
 エコー : ……ぜ、ゼノ、ゼノ!
       上、上っ!
 ゼノ : 上……?
      ってうわったあっ!?
 マリア : ふむ、威力は申し分なし。
       一度で壊れないあたりも
       なかなかの調整だ。
     : シグもやる気出せば
       なかなかやるじゃないか。
       なあ、そう思わないかい、ゼノ坊。
 ゼノ : こっ、殺す気か! 姐さん!
 マリア : 大丈夫、ラビュリスの出力は落ちてる。
       一撃じゃ死にゃしないよ。
 ゼノ : ……まず殺意を否定してくれよ。
 マリア : それよりゼノ坊。
       あんた最近ずいぶん
       腑抜けてるらしいじゃないか。
     : 師としては、ここらで一度
       渇を入れてやらなきゃ、と思ってね。
 ゼノ : 嘘つけ、単に新生ラビュリスを
      試してみたいだけだろうが!
 マリア : おや、よくわかってるじゃないか。
       だったら取り繕う必要もないね。
 エコー : 元から取り繕っても
       いなかった気がするんだけど……
 マリア : ぴーちくぱーちくうるさいね。
       いいから試運転に付き合いな。
     : そっちにだってナナキがあるだろ?
       それに二対一にしてやってるんだ。
       破格の条件じゃないか。
 エコー : え……あたし頭数に入ってるの!?
 マリア : おっと、アンタの参加はダメだよ。
       さすがに三対一になると分が悪い。
       一人には逃げられちゃうからね。
 エコー : 二人相手なら逃がす気なし!?
       ちょっとゼノ、冗談じゃすまなさそうな
       雰囲気なんだけど!
 ゼノ : いいかエコー、こういうときの
      姐さんに何を言っても無駄だ。
      こういうときは……
 エコー : こういうときは……?
 ゼノ : 一目散に逃げる!
 エコー : 一目散にって……
       ちょ、ちょっとゼノ、待ってよっ!
 マリア : ……いいねえ、鬼ごっこかい。
       そういう趣向、アタシは好きだ、よっ!






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