理不尽な要求
Stage B−1 霧の湖
チルノ 「何だか妖精界隈が騒がしいね。
これは何かが殺気立っている感じ」
??? 「あ、いたいた。ねえちょっと協力してくれない?
私達、誰かに宣戦布告されたの」
チルノ 「あ、お前!騒がしいのはお前かー!」
サニー 「な、なによ」
チルノ 「そうだ、忘れもしないぞ。
この間、私の家を壊していっただろ?
だから宣戦布告したんだ!いま思い出したけど」
サニー 「もしかして私達に宣戦布告を出したのって……」
チルノ 「あたいだよ!死ぬが良い!」
サニー 「なーんだ、魔理沙さんじゃなかったのか。ざんねん」
チルノ 「思い出したが吉日。今日があたいの開戦記念日だ!」
チルノ 「大したことないね。やっぱり、日の光はいつか凍り付くんだ。
さーってと、他の二人も倒しに出かけるか。
あたいの家を壊したことを後悔させてやる」
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光の妖精はいずこに
Stage B1−2 魔法の森(夕方)
チルノ 「あいつらのアジトはたしか森だったね。
自慢だけど、この森で迷わなかったことなど無い!」
??? 「一際大きな生体反応があると思ったら、あなただったのね。
サニーから聞いたわよ。攻撃しかけられたって」
チルノ 「見つけたぞ!覚悟しろ!」
スター 「妖精同士の闘いって訳?まあ、それも暇つぶしって事かしら?」
チルノ 「ふん、単なる暇つぶしだと思うなよ?これは戦争だ!」
スター 「戦争が暇つぶしじゃなければなんなのかしら?」
チルノ 「よ、妖精つぶし、かな?」
スター 「だいたい、妖怪が起こす異変だってみんな暇つぶし。
だけど、あなた一人で奮起したって暇つぶしになるかしら」
チルノ 「無敵の妖精ここにあり!あたいをなめると火傷するよ!」
チルノ 「これで残すは後一人。何処に行ったんだ?」
スター 「今日は、みんな別行動だったからねぇ。
でも、今度会うときは……!」
チルノ 「別行動ではないってね。
追いかけっこなんてやってられないよ。次こそは根絶やしだ!」
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夜桜の下の月明かり
Stage B1−3 春の小径(夜)
ルナ 「ふふふ、見つけたわ!」
チルノ 「よーしお前で、えーと、いち、にー……確か三人目だ!死ねい!」
ルナ 「残念だったね、夜は私の天下。貴方の快進撃もここまでよ!」
チルノ 「夜更かしだっておちゃのこさいさい!面白い事は睡魔も破るよ!」
ルナ 「これは手強い……」
チルノ 「逃がすもんか!」
チルノ 「そろそろ観念しな!
あたいを敵に回した事を後悔するがいい!」
ルナ 「おっと、もう追いついてきたの?
でも、もう安心。あなたに勝ち目はないわ」
チルノ 「負け惜しみは聞くにたえないねぇ」
サニー 「待たせたね!」
スター 「さあさあ戦いましょう!」
チルノ 「や、やっと三人そろったか!これで思う存分戦えるってもんだね」
ルナ 「ごめんなさいね。私達には仲間が居るの」
サニー 「三人寄れば──」
スター 「文殊も知恵のこぼれよ!」
チルノ 「二人が増えた程度、なんて事も無い。
誰かが言ってたよ!五まではごさの範囲内だって」
サニー 「私達の協力が誤差かどうか」
ルナ 「満身で感じるがいいわ!」
チルノ 「面白くなってきたねぇ。
あたいは、万年御神渡りのチルノだよ!
まとめて相手してやる!かかってこい!」
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忘れん坊の旅路
Stage B2−2 春の小径(夕方)
チルノ 「えーっと、あいつ等の家って何処だっけ?
忘れたって平気さ〜、全ての道は何処かに通じるもん!」
??? 「サニーから聞いたわよ。
突然ボコボコにされたって何のつもり?」
チルノ 「ほれいた!
あたいの家を壊した怨み、凍り付く恐怖で返してやる」
サニー 「あらら、壊したこと(そんなむかしのこと)忘れてたわ。
ま、まあ、落ち着いて周りを見てみない?
ほら、こんなに桜が綺麗よ?」
チルノ 「ほんとだ!」
サニー 「そんな昔のこと忘れて今夜は夜桜なんてどう?」
チルノ 「こんなに桜が綺麗じゃ、
気分が高揚するってもんよ!さあ、弾幕を手に取れい!」
チルノ 「楽勝だね!」
サニー 「サニーがやられるだけあるわね。これは退散するしか……」
チルノ 「こんな時、頭の良い奴はわざと逃してやるのさ。
わざと逃して……えーっと、何をするんだろう?」
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真夜中の森
Stage B2−3 魔法の森(夜)
スター 「もうそろそろ来ると思ってたわ。氷の妖精さん」
チルノ 「やっぱりそうだ!おまえらの本拠地は森だったね!知ってたよ!」
スター 「まあ、取り敢えず戦ってみたかったわ。取り敢えずね」
スター 「あいやこれまで!」
チルノ 「逃がすもんか!」
チルノ 「この戦争、短いようで短かったね。
お前を倒したら終戦宣言だよ!」
スター 「あなたの動きは手に取るように判る。
ここまで誘き寄せられたことに気付かないなんて馬鹿ねぇ」
サニー 「そうよそうよ」
ルナ 「そうよそうよ。やってしまいましょう」
チルノ 「おっと、もう倒したはずの……
一対二でやろうっていうの?卑怯者〜」
スター 「一対三よ」
サニー 「でも、私達は三人で一つ」
ルナ 「だから今までが一対三分の一だったのよ」
チルノ 「えーと。つまり、今まではあたいが卑怯者だったの?」
スター 「そうよ!卑怯者め!」
サニー 「そうよそうよ!」
ルナ 「いやまあそうでもないと思うけど」
チルノ 「じゃあ改めて一対一って事で宣戦布告するよ!
あたいはバナナで釘が打てる氷の妖精!
正々堂々がウリの天下無敵の妖精だい!」
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