精大戦争

    ルートA 魔法の森
    ルートB 霧の湖
    ルートC 春の小径
    EXTRA 夜桜街道

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ルートC 春の小径



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桜舞い散る春の弾幕
Stage C−1 春の小径


 チルノ 「あはは、桜の花びらを凍らせる事などぞうさも無い。
       で、何処に何しに出かけてたんだっけ……?」
 ??? 「大きな反応があると思ったら、あなただったのね」
 チルノ 「あ、お前!えーっと、お前に何か用事があったような」
 スター 「暇だったら、私達に協力しない?」
 チルノ 「協力?」
 スター 「人間社会を恐怖に陥れるのです。私達妖精の手で」
 チルノ 「なにそれ面白そう!」
 スター 「先日、誰かに宣戦布告を突きつけられたの。
       でも、こっちから奇襲すれば勝ったも同然でしょ?」
 チルノ 「あー、思い出した!
       あたいがお前達に宣戦布告したんだ!死ねい!」
 スター 「え?ちょっ、ま」
 チルノ 「ここで会ったが百年目。
       家を壊していった怨み、はらさでおくべきか!」

 チルノ 「えーっと、あいつら三人だったよね。
       残り二人も絞めておかないと平等じゃないよね。
       妖精社会の輪を乱す輩は成敗されるがいい!」



三妖精の本拠地
Stage C1−2 魔法の森(夕方)


 チルノ 「この辺じゃなかったかなぁ。あいつらの住処。
       まあ、全ての道はあたいに通じるもん。迷ったって問題ない!」
 ??? 「あ、こっちにやってきた。スターから聞いたわ。
       攻撃を仕掛けられたって。どういうつもりかしら?」
 チルノ 「つまりも何もないよ!おまえらが家を壊していったんじゃないか。
       これは戦争だ!戦争はだんまくだ!」
 サニー 「え、家を壊したのって冬よ?今更何を言ってるの?」
 チルノ 「ちょっとの間、忘れてただけだよぉ」
 サニー 「私達は妖精の力を集めて、
       人間社会に壮大ないたずらを仕掛けたいと思っているの。
       あなたに力があろうとも、私達三人には敵わないでしょう?
       だから協力しなさい。私達の旗の元に!」
 チルノ 「ふん!家を壊されたのは留守にしてたからじゃん。
       あたいは妖怪とも戦ったことがあるんだ。
       お前ら文化系妖精とは訳が違う!」

 チルノ 「どうだ、まいったか!」
 サニー 「あいたたた、ここはひとまず撤退ね……今度会うときは必ず!」
 チルノ 「必ず土下座するってね。
       さて、後一人は何処に居るのかな。
       もしかして、あたいが留守にしている湖に……」



湖上大戦
Stage C1−3 霧の湖(夜)


 ルナ 「待ってたわ。サニーとスターの二人がお世話になったようで」
 チルノ 「えっへっへー、早速だけど死んで貰うよ!」
 ルナ 「夜は私の天下、
     そんなに簡単にやられる訳がない!(言ってみたかった)」

 ルナ 「これは手強い……」
 チルノ 「逃がすもんか!」

 チルノ 「いつまでもこそこそ逃げてんじゃないよ!」
 ルナ 「おっと、もう追いついてきたの?」
 チルノ 「お前も仲間の元へ送り込んでやる!」
 ルナ 「言われなくても、仲間の元にね!」
 チルノ 「え?そうなの?」
 サニー 「待たせたね!」
 スター 「今度こそのしましょう!」
 チルノ 「や、ほんとだ」
 ルナ 「私達は、三人で一つ」
 サニー 「一本の矢は簡単に折れても三本束ねれば」
 スター 「三倍早く矢が尽きるわ!」
 チルノ 「ずるいずるい!一対三でやろうって言うの?」
 ルナ 「そうよ!」
 チルノ 「あたいも三人でやれば……
       分け前が三分の一になるのか。そんなの嫌だよ!」
 スター 「どんなに強欲でも勝てなければ報酬はゼロ」
 ルナ 「妖精は力が弱いんだから勝負は数が決め手よ!」
 チルノ 「やっぱりあたいは一人でいい。一人で十分強い!
       一本ずつ折るより、三本まとめて折った方が早く折れる筈だよ!」



湖に月が出る
Stage C2−2 霧の湖(夕方)


 チルノ 「胸騒ぎがしたから戻ってきたらこの騒ぎ。
       この妖精達のはしゃぎっぷり!
       これは殺気だった奴がいる証拠ねー!」
 ??? 「あ、見つけちゃった。スターが攻撃されたって聞いたわ。
       どうしたの?そんなに殺気だって」
 チルノ 「ほれ見つけたぞ!妖精センサーは伊達じゃない!」
 ルナ 「で、何だってスターに攻撃を仕掛けたの?」
 チルノ 「えーと、ほら冬に家を壊していったの、お前らでしょ?
       その怨みだ!凍え死ね!」
 ルナ 「冬?家?えーっと。
     随分と昔の話を……もう桜の季節よ?」
 チルノ 「ふ、冬の時に攻撃しかけてもよかったんだけどー。
       冬じゃ勝負にならないからね!
       冬はあたいの天下だよ!春もだけど!」

 チルノ 「手応え無いね!」
 ルナ 「これは手強い……ひとまず作戦を練らないと」
 チルノ 「大体、普通の妖精(なかま)を攻撃したって
       あたいに敵う奴なんかいないんだ。
       まあ、さくっと三人虐めて花見の準備でもさせようっと」



妖精達の騒がしい夜
Stage C2−3 魔法の森(夜)


 サニー 「のこのこと出てきたな!二人の仇だ!」
 チルノ 「そうだそうだ。お前ら森に住んでるんだったね!」
 サニー 「余裕をかましていられるのも今のうちよ!」
 チルノ 「お前で最後だ!いざ、勝負!」

 サニー 「くっ!やるわね!」
 チルノ 「逃がすもんか!」

 チルノ 「そろそろ観念しな!
       出てこい!日光の妖精(なまえわすれた)よ!」
 サニー 「たかが留守の間に家を壊した位でそんなに怒るなんて」
 チルノ 「家なんて大したもんじゃないけど、
       舐められたままで我慢できるかってんだ。
       この怨み、三倍にして返してやるよ!」
 ルナ 「お待たせ」
 スター 「さあさあ戦いましょう!」
 チルノ 「さ、三倍だと……?」
 サニー 「三倍にして返されるのなら」
 ルナ 「私達だって三倍しても問題ないよね」
 スター 「三倍くらいじゃないと釣り合いが取れないよねー」
 チルノ 「そ、そうだね。
       その位でようやく釣り合いが取れるってもんよ」
 サニー 「そうこなくっちゃ。これで思う存分戦えるわ」
 チルノ 「思う存分戦えるのはお互い様だね。
       今までは手加減してやったけど、今度は本気で行くよ。
       寒の戻りの春の夜に、お酒が切れて凍り死ぬがよい!」