EPISODE 1 霧の湖
ミスティア 「生水飲むと〜おなかを壊す〜♪湖飲むと〜三途河〜♪」
??? 「なんだなんだ?」
チルノ 「騒がしいのがやって来たね」
ミスティア 「もしかして妖精?私の歌は人間を呼ぶ為にあるのよ!」
チルノ 「湖の上で誰を呼ぼうとしたの!」
ミスティア 「ここはハズレ。人間居ないし、余り楽しくない」
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EPISODE 幽明結界
ミスティア 「お空の上はマッハの時代〜♪文明開化の味がする〜♪」
??? 「珍しいねぇ」
リリカ 「こんな小鳥が雲の上までやってくるなんて」
ミスティア 「あれ?妙に晴れてると思ったら雲の上じゃん。
通りで羽が冷たいと思ったわ〜♪」
リリカ 「音楽で勝負して負けたいのね?」
ミスティア 「こんな雲の上じゃあ、人間が通りそうも無いじゃないの」
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EPISODE 妖怪獣道
ミスティア 「もういーくつねるとー、おーしょうがつー♪」
??? 「気の早い歌が聞こえてくる……」
妖夢 「まだ春だから、結構寝ないと正月は来ないわ、
ってどこから歌が聞こえるのかしら?」
ミスティア 「いいや、人間は一回寝ればお正月!」
妖夢 「む。化け物のたぐいね!」
ミスティア 「この道で一回眠れば、
もう次の正月まで眼を覚ますことはないわー」
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EPISODE 妖怪獣道
ミスティア 「何をおっしゃる、うっさぎさん〜♪」
??? 「誰……?」
鈴仙 「何か、歌声のような会話の様な声が聞こえたけど……」
ミスティア 「地上を這う生き物は、空を飛ぶ生き物には敵わないよ」
鈴仙 「小鳥の襲撃!?」
ミスティア 「人間通らないなぁ……」
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EPISODE 幻草原
ミスティア 「ヒトッ、ヒトッ、ヒトをッ!人間を〜さらえぇ♪」
??? 「春よねぇ」
咲夜 「妖怪もおかしな妖怪ばっかね」
ミスティア 「人間を喰うのは妖怪の務め!さてはあんた人間ね?」
咲夜 「残念、妖怪を退治するメイドでした」
ミスティア 「メイドかぁ、残念。さらうなら人間が良いなぁ」
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EPISODE 迷いの竹林
ミスティア 「タラッタラッタラッタ、うさぎのダンス〜♪」
??? 「タラッタラッタラッタ、可愛いダンス〜♪」
てゐ 「えらく陽気な化け鳥が現れたもんね」
ミスティア 「兎はお呼びでない」
てゐ 「兎の歌を歌ってたじゃないの」
ミスティア 「何処まで飛んでも景色が変わらなーい」
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EPISODE 迷いの竹林
ミスティア 「悲しみに包まれて妖精郷はぁ〜、肥沃な黒土で覆われた〜♪」
??? 「ロックだな」
魔理沙 「でも、少し五月蠅いぜ」
ミスティア 「五月蠅い五月蠅いも静かなうちよ〜」
魔理沙 「五月蠅い黙れ!」
ミスティア 「歌が静かじゃ、お経の方がマシってもんよ!」
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EPISODE 6 迷いの竹林
ミスティア 「この辺も行き飽きたわね〜♪」
??? 「おかしいわ」
霊夢 「何処に行っても異変に大差ないなんて……って、鳥?」
ミスティア 「そう、何処に行っても大差ないのか〜」
霊夢 「もう、鳥とか妖精とか兎とか……そんなんばっかだわ!」
ミスティア 「何処に行っても大差ないのなら、
普段は行かない所に行っても面白そうね〜。
普段は人間は居ないから行かないんだけど」
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EPISODE 7 無名の丘
ミスティア 「翼が傷つき倒れても〜♪ここでは寝るな〜鈴蘭の夢〜♪」
??? 「騒々しいわね」
メディスン 「お花畑に歌いながらやってくる奴なんて、
変態か変質者位よね」
ミスティア 「歌の邪魔をする奴が多すぎるぅ。
歌い続けないと死んじゃうんだから仕方がない」
メディスン 「嘘ばっかり。そんな訳ないじゃん。
それに、そういう事言う奴はもっと儚い歌を歌うもんよ。
何よその激しい歌は。何よその元気な歌は」
ミスティア 「歌は元気の元。悲しい歌なんか歌って
感傷的になってるんじゃないわよ。
自殺したくなる様な歌なんて以ての外!」
メディスン 「でもー疲れるわー貴方の歌」
ミスティア 「じゃ、元気が回復する歌を歌うわ。鈴蘭の毒が〜♪」
メディスン 「歌うな!」
ミスティア 「傷ついた翼にまわる〜……って、あ、あれー……」
メディスン 「ふふふ、ようやく毒がまわってきたようね。
毒を受けやすい大きな翼と、
ちょこまか動く無鉄砲さがあだとなる。
さぁ、鈴蘭の丘で毒の優しさに包まれて眠りなさい!」
ミスティア 「ささ、早く脱出しないとー!ここは毒だらけで危険よー!」
メディスン 「貴方は、何しに来たのかしら?
私が誰かも関係無いのかしら?」
ミスティア 「関係無い!」
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EPISODE 8 太陽の畑
ミスティア 「向日葵ぐるぐる向日葵ぐるぐる、
向日葵ぐるぐる大当たり〜♪」
??? 「そこで鳥はスパイシーに焼き上がる〜♪」
ミスティア 「誰よ!人の歌の続きを取るなんて」
幽香 「あらごめんなさい。あまりにも気持ちよさそうに
歌っていたから続きを歌っちゃったわ」
ミスティア 「スパイシーに焼き上がるのは人間よー。
って何で続きがスパイスって判ったの?」
幽香 「うふふ。古からの言い伝え。貴方の歌う歌は、
貴方の内から出るのではなく幽かな声を歌にしているだけ。
だから、続きくらいすぐに判ってしまうわ」
ミスティア 「何をー?これは私の作った歌よー?」
幽香 「その証拠の次の歌の続きも予想できるわよ?
向日葵ぐるぐる向日葵ぐるぐる……」
ミスティア 「そりゃ、サビはループだからね」
幽香 「ほら、周りを見て、向日葵はぐるぐると……」
ミスティア 「うわぁ!向日葵が向日葵がー」
幽香 「さあ、もう一度歌の続きを思い出すのよ。
貴方の運命はそこに書いてある」
ミスティア 「ここも駄目だ〜早く脱出しないと〜!」
幽香 「貴方は、何しにここに来たのかしら?」
ミスティア 「気持ち良く歌って飛んでいるだけなのに〜」
幽香 「どういう状態で歌っていると、霊の声を拾ってどんどんと……
貴方の手に負えない相手に出くわすでしょう。
いってらっしゃいね」
ミスティア 「脱出だ〜」
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EPISODE FinaL 無縁塚
ミスティア 「さくら〜、さくら〜♪
じんじゃもつかもみわたすかぎり〜♪」
??? 「罪を憎んで人を憎まず」
映姫 「紫の桜は果てしなく長い時間をかけて
罪から人を解放するのでしょう。
降りしきる桜の花、これは、
罪人が多すぎる、と桜が泣いているのです」
ミスティア 「かすみかくもか〜彼岸ににおう♪」
映姫 「人の話も聞きなさい!
人が良いことを言っているのだから」
ミスティア 「あれ?誰か居たの?」
映姫 「ここの桜は普段なら今の季節には咲きません。
それに、ここは無縁の塚。
この桜はお花見に使われることは無いのです。
貴方の歌は、ここでは決して相容れない雑音なのですよ」
ミスティア 「何よ。何処に行ってもまともに歌えやしない。
陽気さが無くて何が花の異変なのよ」
映姫 「貴方は、自分の歌が持つ力を理解していない。
歌は、時に霊を鎮め、時には活性化する。
そう、貴方は少し混沌を呼びすぎる」
ミスティア 「……」
映姫 「このまま何も考えず歌い続ければ、
周りの霊達もおかしくなるでしょう。
それは、未曾有の大罪に繋がるかも知れない」
ミスティア 「せ、説教って訳?そんなの頭を素通りよ!」
映姫 「でしょうね。貴方は鳥、鳥の頭は小さいのですから。
少しお灸を据えてあげましょう。降りしきる紫の桜の下で、
鎮魂歌の一つでも歌えるようになるがいい!」
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