映塚

    博麗 霊夢
    霧雨 魔理沙
    十六夜 咲夜
    魂魄 妖夢
    鈴仙・U・イナバ
    チルノ
    リリカ・プリズムリバー
    ミスティア・ローレライ
    因幡 てゐ
    射命丸 文
    メディスン・メランコリー
    風見 幽香
    小野塚 小町
    四季映姫・ヤマザナドゥ

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四季映姫・ヤマザナドゥ



Episode... A B C D E F G 6 7 8 9


EPISODE 霧の湖

 映姫 「様子を見に来ましたよ」
 ??? 「ああ!」
 チルノ 「また口うるさいのが来たね」
 映姫 「私の言ったこと、ちゃんと心がけているかしら?」
 チルノ 「いや、良くわかんなかったし」

 映姫 「まあ、妖精は良いですか。
      そんな高い精神を持っている訳でもないし」




EPISODE 妖怪獣道

 映姫 「騒々しい歌が聞こえてくるわ」
 ??? 「五人囃子の〜♪」
 ミスティア 「首取れた〜♪」
 映姫 「こら。私の言ったことを忘れたの?」
 ミスティア 「え?何時何を言ったのよ!」

 映姫 「鳥に教えを説いても時間の無駄ね」




EPISODE 幽明結界

 映姫 「この辺ね、幻想の音が聞こえてくるわ」
 ??? 「ああ貴方様は、」
 リリカ 「いつぞやの説教好きの……」
 映姫 「今日は、私の言いつけを守っているのか監視しにきました」
 リリカ 「なんだっけ言いつけって?」

 映姫 「幽霊以上に儚いのが騒霊なのです。吹けば消えてしまう位」




EPISODE 白玉楼階段

 映姫 「冥界は暢気ねぇ。彼岸は大忙しだって言うのに」
 ??? 「これはこれは、」
 妖夢 「閻魔様では無いですか。
      わざわざ冥界まで来るって事は一大事ですか?」
 映姫 「いいえ、貴方が私の教えを理解しているか見に来たのです」
 妖夢 「ええ、きっと理解しています。
      ほら、美味しいお茶を淹れる事も出来ます」

 映姫 「そんな事教えたかしら?
      いい?貴方の剣は迷いを断つ剣なの。
      迷いのない人間は悟りを開いた人間。それは成仏と同じなのです。
      今の貴方の判断で容易に成仏させてはいけません」




EPISODE 幻草原

 映姫 「小町ったら、まだまだ全然じゃない。
      何があらかた幽霊は片付きました、よ」
 ??? 「あら、」
 咲夜 「もっと部下に言ってやってください。
      花が元に戻る気配が無いんだから」
 映姫 「言っておきますわ。で、貴方は少しは優しくなりましたか?」
 咲夜 「体に良いお茶を飲むようにしました」

 映姫 「体に優しいのも良いですが、
      もっと全体的に優しくなるようにしましょう」




EPISODE 迷いの竹林

 映姫 「私は竹林でも迷うことは一切無い」
 ??? 「あ!」
 てゐ 「どっかで見たことのある顔」
 映姫 「貴方が私の言いつけを守っているか見に来ました」
 てゐ 「ああ、勿論ですとも。あれからまっとうに生きる事にしました」

 映姫 「まだ嘘ばっかり言うのね。私に裁かれる前に
      誰かに報復を受けても知らないですよ?」




EPISODE 永遠亭

 映姫 「この家に住んでいるのね」
 ??? 「ああこれは閻魔様」
 鈴仙 「どうしたのですか?何かあったのですか?」
 映姫 「貴方がきちんと私の教えを理解しているか見に来たのです」
 鈴仙 「教えって……抽象的すぎて良く判りません」

 映姫 「ふぅ、貴方は罪の念を持ち続けて生きるしかなさそうね……」




EPISODE 6 迷いの竹林

 映姫 「いつも動き回る人間を捕まえるのはやっかいよねぇ」
 ??? 「誰のことだ?」
 魔理沙 「私もそれで苦労するんだが」
 映姫 「いたいた。どうですか、私の教えを守っていますか?」
 魔理沙 「だから、嘘なんて吐いてないってば」

 映姫 「嘘を吐かない人間なんて居ないのです。
      ですから、嘘を吐かないなんて
      堂々と言える事自体が嘘つきの証拠です」




EPISODE 7 大蝦蟇の池

 映姫 「天狗がこの辺に居たはず」
 ??? 「あ、もしかして」
  「閻魔様ですか。今度は何か起こったのでしょうか?」
 映姫 「貴方が私の教えを理解しているか見に来たのです」
  「勿論です。私なりに新聞について考えました」
 映姫 「そう。では、改めて問います。新聞とは何のために存在するか」
  「新聞の記事にすることで、真実が変わる。
    変化した真実を記事にすると、また真実が変わる。
    理解せずに記事を書く事は愚かなことですが、
    その事を理解さえしていれば、新聞は事実を変える力を持つ」
 映姫 「では、貴方はどう新聞を書いていくか」
  「世を正す様に新聞を書くのです。
    事実を変え、この世を良くしていくのです」
 映姫 「惜しい、30点」
  「30点って惜しいのですか?」
 映姫 「もうちょっと深く考える事ね」

 映姫 「新聞は、事件を起こすためにあるのです。貴方は、
      自分の記事が引き起こした事件の罪も全て被る覚悟が必要です。
      何故そんな事までして記事を書かないといけないのか。
      それは、真実を変える力は、何よりも大きな力だからなのです」




EPISODE 8 再思の道

 映姫 「小町ったら、全然じゃないの。彼岸花も咲き放題じゃないの。
      何が、もうすぐ終わります、かしら?」
 ??? 「ああ済みません。済みません」
 小町 「いますぐに片付けますんでー」
 映姫 「いま、色々な人間や妖怪相手に教えを説いてきたっていうのに。
      自分の部下がこんなじゃ、説得力が無いじゃないの」
 小町 「いえいえ。これでも頑張っているのです。
      ただちょいと今年の幽霊の量が異常だっただけですんで」
 映姫 「減らず口もいい加減にしなさい?
      船の速度だって他の死神より遅いし……
      どうせ幽霊と無駄話でもしてるんでしょう?」
 小町 「いえいえ滅相もない。
      私は口数も少なくもっとも真面目な死神ですよ」
 映姫 「小町は欲が足りないのよ」
 小町 「はい?」
 映姫 「死者を運ぶときに、渡し賃を貰うでしょう?
      渡し賃が多そうな客、つまり徳の高そうな客を優先的に運べば……
      川を渡る時間も大して掛からないし、効率が良いし、儲かるし」
 小町 「あ、いや。儲ける気が無いわけではないですよ?」
 映姫 「死神がお金を稼ぐことは、生前の行いの善い者を好待遇で
      迎える事にもなる。つまり、お金を稼ぐこと、それが善行なのよ」
 小町 「はい、判ってはいるんですがー。
      まぁ、悪い奴の体験談も面白くてですねぇ」
 映姫 「無駄話をしちゃうと」
 小町 「いや、あ、まぁ」
 映姫 「貴方ももっと勉強しないとね」

 映姫 「お金を稼ぐことが善くない事の様によく言われるのは、
      徳のない人間が妬みで言うことなのです。
      働かない事が善である事は無いのです。お金の仕組みは、
      稼ぐことと使うことが善行になる様に出来ているのです」
 小町 「ええ、判っています。
      だから、神社にはお賽銭が入らないのですね?」
 映姫 「頭で判っているなら実行しなさい。不言実行です」




EPISODE FinaL 無縁塚

 映姫 「ここの桜が散るには、もうちょっと時間がかかりそうね。
      なんだかんだ言っても、幻想郷の者達は、
      外の者に比べると悪いところは少ない。ここの桜に
      宿る者の罪は、外の世界の犯罪とは無関係のものなのです。
      法律は人間が決めた約束。法で裁けない罪を私は裁くのです」
 ??? 「あら、まだ全然じゃないの」
 霊夢 「もうすぐ、もうすぐって言って。
      何時になったら桜が元通りになるのよ」
 映姫 「丁度良いところに来ましたね。
      どうですか?私の教えを理解して守っていますか?」
 霊夢 「だから、焼いて食べるようにしているわよ。色々な物を」
 映姫 「紫の桜の下は罪を持った霊でいっぱいです。
      徳のある霊から順番に彼岸に帰すので、
      ここの桜は一番最後になるでしょう。
      いえ、ここに限らず最後まで残るのは桜の花」
 霊夢 「そうなの?桜の花が一番掃除が大変なのに」
 映姫 「桜だけが残ったとき、初めて幻想郷は新たな暦を
      読み始めるでしょう。今年は六十年に一度訪れる
      『生れ変わり』の年なのです。言うなれば、幻想郷の『還暦』
      そして桜の花は死と共に再生を意味します」
 霊夢 「何で六十年に一度そういう年が訪れるのかしら」
 映姫 「よく干支なんかで言われることがありますが、
      アレは後から人間が付けた当てずっぽうです。
      六十年とは、本当は自然の状態を全て言い表す数字なのです。
      日、月、星の三精。春、夏、秋、冬の四季。
      木、水、火、土、金の五行。三精、四季、五行をかけると
      三×四×五=六十となり、六十は自然の物を全て表す
      組み合わせの数となるのです。つまり、自然は
      六十年で一度生まれ変わる。幻想郷は今年で蘇生する」
 霊夢 「そうなのかしら?
      六十年前は生まれてなかったから確かめようがないわ」
 映姫 「洞察力があればすぐに判る筈よ?六十年前にも
      この異変を見た者は、余り大騒ぎをしていないでしょう」
 霊夢 「大騒ぎしている奴も居るけどね」
 映姫 「六十年は記憶も一巡してしまうのです。それに、特殊な
      異変とかでは無いので記憶から失われやすいのでしょう」
 霊夢 「そうだったのね。どうも危険を感じない異変だと思ったわ。
      って、騙されないわよ?花が咲いている理由は
      あんたらがサボっているからでしょう」
 映姫 「幽霊が増えた理由が、六十年に一回くらい起こるのです。
      花はその結果です。地震、噴火、津波、戦争。
      何かは判らないけど」
 霊夢 「何にしてもあんたらが頑張れば元に戻るはず!」