Stage1 蛍火の行方
蛍の灯りはいつもより激しく見えたのは気の所為か。
今宵は永い夜になるだろう。
魔理沙:
ああ、月が綺麗だな。
アリス:
えっ、あんたにはそう見えるの?
魔理沙:
ふん、綺麗じゃないか。
こういう月ってなんていったっけ?待宵?
アリス:
呑気で良いわね。
月見が楽しめて、人手が足りてたら……
あんたなんか絶対に連れ出さないわよ。
???:
月の見える夜は楽しまないと駄目じゃない。
リグル:
ねぇ。お二方。
魔理沙:
楽しんでるぜ。私はな。
アリス:
あら、私も楽しんでるわよ。
魔理沙、あなた以上はね。
リグル:
さっきといってる事が違うじゃん。
アリス:
違うの。
私が楽しんでるのは月見じゃなくて、
魔理沙:
蛍見、だろう?
アリス:
惜しいわね。あなたにしては。
リグル:
……来ないのなら私から行くよ!
アリス:
蛍狩よ。
魔理沙:
蛍狩って蛍を捕まえる事であって、
やっつける事じゃないぜ。
アリス:
私は捕まえる気だったのに、あんたが
潰したんでしょ?
魔理沙:
ったく、やれやれだぜ……
私は蛍を避けただけだ。勘違いするな。