Stage4 誰からも好かれない恐怖の目 (地霊殿)
霊夢:
このお屋敷に怨霊を操っている
敵がいるって言うの?
萃香:
(うん、恐らくね)
霊夢:
勝手に忍び込んじゃったけど……
まぁどうせ妖怪の住処だしどうでも良いか
萃香:
(ここは地底一の嫌われ者の館なんだ
ここの主は数多くの怨霊を従えている)
霊夢:
地底一の嫌われ者ねぇ
よっぽど性格が悪いのかな
萃香:
(うんにゃ。性格は大人しいし
物腰は柔らかくて良い奴なんだけど……)
???:
……来客なんて珍しい
……なるほど、私の猫(ペット)が迷惑を
掛けてしまったようね
霊夢:
お、嫌われ者かしら?
???:
酷い言われようね
……ふーん
……私と戦う気があるようね
しかし大した理由も持っていない、と
霊夢:
よく判ったわね
確かに大した理由も持っていないわ
???:
……今、慌てて理由を考えているね
……怨霊、鬼? 温泉? 強盗!?
霊夢:
な!
何故考えている事を
さとり:
私には隠し事は一切出来ませんよ
申し遅れましたが
私はさとり、この地霊殿の主です
私の三つ目の目は、貴方の考えている事を
嫌でも教えてくれるのよ
霊夢:
考えている事が判るって?
げげげ、そりゃ嫌われるわね
萃香:
(だろ? 一緒にいたくはないわな
さ、頑張れ)
霊夢:
萃香(あんた)がここに連れてきたんでしょ?
何とかしなさいよ
さとり:
一体、誰と話しているの……?
……そう、地上に鬼がいるのね
知らなかったわ
萃香:
(流石に私の考えている事までは判るまい
遠いもんね。安全地帯だ)
霊夢:
ずるいわねぇ、仕様が無い
心を読まれる前に倒すしかないのかな
さとり:
「怨霊を操っている私を倒せば鬼も満足するわ」
ふーん
残念ながら、私を倒したところで何も
変わらないと思うけど
萃香:
(こいつ相手に長期戦はやばいね
心を丸裸にされる前にやっちゃいなよ!)
さとり:
「うーん、本当にこいつが黒幕かしら?」
と考えているのね
え?「どっちでもいいや、倒しちゃえ」
ですって?
霊夢:
ついでに早く地上に帰って温泉に入ろうと
考えてるわ!
さとり:
貴方には平和的に解決するという
心は持っていないようね
私には見えるわ
貴方の心の中に思い描いている弾幕が!
さとり:
さあ、これからが本番よ!
眠りを覚ます恐怖の記憶(トラウマ)で眠るがいい!
さとり:
出来るわね
地上の人間だと思って舐めてたわ
霊夢:
うーん
どっかで見た事のある弾幕だったけど……
萃香:
(おいおい、さっきのは私の技だよ
覚えておいて欲しいねぇ)
さとり:
貴方の心の奥底にあった技から強そうなのを
選んだの
霊夢:
え?
さとり:
あ、今もっと強い技を思い出したわね?
ふむふむ、参考にしておくわ
萃香:
(そうだ、かくかくしかじか
って伝えてよ)
霊夢:
かくかくしかじか
で、良いの?
さとり:
言葉は不要ですわ
そう、怨霊の湧く間欠泉ですか……
それなら私のペットの管轄ね
中庭を開けてあげるわ
霊夢:
中庭?
さとり:
中庭から、さらに地下深くへ潜れます
霊夢:
うへぇ
もうこれ以上地下に潜るのは嫌ねぇ
さとり:
「温泉に入るのがさらに遠くなる」
ですか……