昼間の幽霊 Ghost Buster 2nd Day 13:00 博麗神社
霊夢:
なんか、つかみ所が無いわ。
いつの間にか覆われてた妖霧は……
出現元も方向も種類もわからない。
何だか霧というか、空間というか……。
こういう妖気の敵と遭遇した事って、
余り無いわね。
完全に妖気が霧散しているわ……。
誰の仕業なのかしら? 目的は何なのかしら?
何にしても、この妖霧に気が付かなかったのも、
この終わらない宴会騒ぎの所為よねぇ。
木の葉を隠すなら木の葉隠れ。
誰も文句の言わない宴会騒ぎも、
やっぱり妖霧が怪しいわね。
妖夢:
お前が犯人、か?
霊夢:
多分違うと思うけど。
妖夢:
そうだよな。霊夢って感じでもないし。
霊夢:
一体何の話よ。
妖夢:
どうも最近の宴会は胡散臭くてねぇ。
ここまで妖気が多くても、何故か誰も気に止めないし。
参加者の誰かが悪い事企んでいる気がするんだけどなぁ。
それでちょっと探りに来たんだけど……。
霊夢:
あー?奇遇ね、私も同じ事思って動いてるのよ。
でも私には、目星を付けた犯人が居るのよねぇ。
妖夢:
そうなの?
実は私も目星を付けたのが居るんだけど……。
霊夢:
それはそれは奇遇ね。
妖夢:
ほら、目の前目の前。
霊夢:
あら、私も出かける手間が省けたわ。
私も「妖霧」が怪しいと思ってたのよね。
霊夢:
さぁ、尻尾を出して!
あんたでしょ? 幻想郷をおかしな妖霧で包んで
みんなの気をおかしくしていたのは!
妖夢:
私はやってない~。
霊夢:
まぁいいや、共犯者、ってことで。
犯人二人目ね。
妖夢:
犯人は霊夢じゃなかったの?
霊夢:
私ならうちの神社じゃなくて、
あんたんちで宴会させるわよ!