STAGE 5 童子は狂気を跳ね踊る Into Crazy Back Door (後戸の国)
文:
やっと重要参考人を見つけました!
それではインタビューをします
舞:
あれ!?
さっきの天狗!? 何故ここに……
文:
地蔵の背中からやってきました
舞:
あちゃー、扉開きっぱなしだったかー
里乃:
もー、舞ったら
おっちょこちょいなんだから
天狗なんて引き入れてどうするのよ
絶対に怒られるわよ
舞:
いやー失敗したわー
でも僕は怒られるとは思わないよ
僕らの仕事は天狗を退く事だからね
ここでやっつけちゃえば良い
文:
天狗を退く仕事……?
貴方達は一体何者なの
舞:
僕は丁礼田 舞
里乃:
私は爾子田 里乃にしだ さとの
障碍(しょうがい)神の二童子よ
本質的には貴方と同類ね
文:
障碍神……
何か聞いた事があったような
里乃:
障碍神……
それは物事を妨げる神である
舞:
僕らは天狗と同じような
行動を取って、天狗を退くのさ
文:
私はただ、四季異変のインタビュー
したかっただけですが
戦うしかなさそうね
舞:
その場がここになるとは
予想外だったが……
とくとみよ!
僕らが二童子の秘儀「天狗怖(おどし)」だ!
文:
ふん、口ほどにも無い
舞:
これは手強い
予想外だな
里乃:
舐めてかかってたわね
文:
私は貴方達と敵対する
必要がありません
四季異変の情報さえ
手に入れば良いのですが
舞:
四季異変?
あれは僕達がやったわけじゃ無いよ
文:
え?
そうなんですか?
里乃:
私達は背後で踊ることで
対象の潜在能力を無限に引き出せるの
舞:
僕達は普段隠れていた奴らの
可能性を見つけだすと共に
天狗の様な障碍の妖怪を退くという
使命を受けてやったのさ
里乃:
四季異変は私達の踊りの結果
暴走した妖精や精霊、神霊達の仕業よ
文:
メモメモ……
つまり、まとめると
貴方達は使命を受けて
あちこちの妖怪に力を与えていた
その副作用で妖精達が暴走して
自然がおかしくなった……と
つまり四季異変の犯人は
貴方達じゃないですか
里乃:
ごめんちょっと待って
……え?
……判りました
舞:
何?
お師匠様から連絡?
里乃:
お師匠様が私達を呼んでるわ
多分怒られると思う
舞:
げー!
嫌だなぁ
文:
居なくなってしまった
四季異変を起こしている犯人は
見つけることが出来たけど……
障碍(しょうがい)神ねぇ……何か天狗の歴史で
聞いた事がある気がするなぁ