東方鬼形獣 – バックストーリー

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――賽の河原。
大小様々の石が無数にあるだけの、荒寥とした場所である。
ここでは幼くして亡くなった子供達の霊が、石を積み上げる仕事をしている。
決して居心地の良い場所とは言えなかった。

霊夢 「地獄に行くにはここを通るしかないのかぁ」

彼女と同行しているはずの動物霊は、何も喋らない。

霊夢 「何とか言ったらどうなの」

動物霊は霊夢に憑依した後は喋ることはなかった。

霊夢 「まあしょうがない、地獄に行けば判るものね」

三途の川を渡って、あの世から動物霊が次々とやってきていた。
動物霊達は、どうやら幻想郷を力で支配しようとしているようである。
霊夢に憑いている動物霊は、元々幻想郷の動物霊であり、地獄の動物霊達の裏切り者だという。
人間と一緒に地獄に行って、幻想郷に攻め入るのをやめさせたいのだという。

動物霊の言う事は本当かどうか判らない。
だが、動物霊が幻想郷に攻め込んできているのは事実なのだ。
霊夢は動物霊の力を借りて、地獄へと乗り込む選択をした。