VS文(大蝦蟇の池) Episode 7
妖夢:
やっぱりおかしいわ。
ずっと花に気を取られていたけど……
!? 誰?
さっきからコソコソ付いてくるのは!
???:
あ、見つかっちゃいました?
でも怪しい者じゃありません。
妖夢:
怪しくないですか。
それは良かったです。
文:
貴方に密着取材させていただいてます。
何か面白そうな事をしていたので。
妖夢:
密着取材……って無許可で後ろから付いてくる
物なのかしら?
文:
先に言ったら面白い事をしないかも知れない。
じゃないですか。だからこっそりと密着。
妖夢:
そんなに面白いことはしないけど……
今は花の異変について調査していたの。
文:
花ですか。
確かにさっきからふらふらしているようですが
でも核心をつこうとしないんですね?
妖夢:
核心?
文:
ほら、貴方なら既に気付いていると
思いましたが……
妖夢:
何の話?
文:
いや良いのです。貴方はそのまま記事に
なりそうなことをしていただければ。
妖夢:
巫山戯た奴も居たもんね! 何か知ってそうな
顔して。天狗ってみんなそうなの?
文:
何も巫山戯てませんってば。
我々天狗は、幻想郷をずっと見守って来た
のです。
我々天狗程、幻想郷を見てきた者も居ない。
我々天狗程、幻想郷に詳しい者も居ない。
でも、私は真実を見る観察者なだけで、
幻想郷を創るのは貴方達なのです。
では、再び密着取材の方に戻らせて頂きます
後ろの方から見守ってますので。
妖夢:
ちょっと待て!
言いたいことだけ言って隠れないの!
勝利
妖夢:
教えて欲しいの。
この花について何か知っていることを。
文:
うーん。
教えちゃうと記事になりそうも無いけど……
妖夢:
記事にしなくてもいいから。
文:
貴方ならすぐに気が付くと思ったのですけど、
咲いているのは花だけですか?
もっと増えているものに気が付きませんか?
妖夢:
ああやっぱりそこなのね……
面倒な事になりそうねぇ……
敗北
文:
天狗は物知りであると同時に、
強い力を使う智慧があると心得るのです。