STAGE 2 紅い山の孤独 Red Mountain Loneliness (紅葉した山)
???:
なんだ?
ここはうちのなわばりだべ
霊夢:
あー?
なわばり?
ネムノ:
そうだ、よそ者が
勝手に入ってくるな
霊夢:
なわばり、ってこの辺は天狗の
支配下だと思っていたけど……
あんた天狗じゃなさそうね
何者なの?
ネムノ:
誰でもいいべ
これ以上ここに留まるというなら
お前が越冬用の保存食になるだけだ
ネムノ:
あんた強いな
何者なんだ?
霊夢:
え、えーっと、博麗神社で
巫女をやっています
ネムノ:
巫女?
ふーん、知らんな
でも強いやつは嫌いではない
うちに寄っていくか?
霊夢:
そうか、聞いたことがあるわ
人知れず山の中に住んでいて
社会を持たず、他所とも関係を持たない
超閉鎖的で生態不明の妖怪
もしかして、あなたは山姥(やまんば)でしょ
ネムノ:
そう呼ばれることもあるな
で、秋の日は釣瓶落としだ
山の秋はすぐに寒くなるぞ
ささ、お茶でも飲んでいくべ
霊夢:
遠慮しておくわ
まだ長生きする予定なので……