STAGE 3 神獣泳ぐ桜色の海 Sea of Spring Pink (博麗神社の夜桜)
霊夢:
こうしてみると
神社(うち)の上空も大概だったわね
少し春っぽいかなーとは思っていたけど
これは……異常よねぇ
???:
あれ?
神社で戦闘ですかー?
あうん:
私が神社を見張っていましたが
ちょっと妖精が興奮状態なくらいで
これといって危険な侵入者は
なかったですよ
霊夢:
えーっと
あんた誰だっけ?
あうん:
嫌だなぁ
コマ犬の高麗野(コマノ)ですよぉ
霊夢:
……コマ犬なんて居たっけ?
あうん:
ええ、ひっそりと神社とか
お寺とかを見守っていました
というわけで
神社(ここ)は私が見張ってますんで
侵入者の心配はありませんから
安心して出かけてきてくださいな
霊夢:
っていうか、どう考えても
アンタが侵入者じゃない!
アンタが何者なのか
じっくり調べてやるわ!
あうん:
ひどーい
私はただ、神社を
守っていただけなのに
霊夢:
どうやら、嘘は吐いていないようね
あうん:
今までも簡単な敵から
神社やお寺を守ってきたんですよ
ボランティアって奴?
霊夢:
そう、全然気が付かなかったわ
ごめんね
あうん:
いーえ、気付かれないように
貢献するのが楽しいのよ
でも、今回は何故か居ても立っても
居られなくて表に出てきちゃった……
桜に浮かれてたのかなぁ?
自分でも判らないや
霊夢:
……しかしコマ犬かぁ
アンタも四季異変とは関係なさそうねぇ
後、残った季節は一つしか無いんだけど
そこも期待できない気がする……
勘が鈍ったのかなぁ
ここまで全く異変の手掛かりがないなんて
それとも、今まで戦った奴らの
何処かに何か重大な見落としが……?
あうん:
これからまた出かけるんですね
神社の留守はお任せ下さいなー
霊夢:
(妖精に山姥、コマ犬……)
うーむ……まさかねぇ
いや、しかし……