STAGE 4 視界ゼロの邂逅 White Blizzard Out of Season
(魔法の森上空(推測) )
舞:
ん? そこの妖精
どうしたの?
チルノ:
今度の相手はお前かー!
最強の名を賭けて戦え!
舞:
ぷぷぷー
妖精(おまえ)が力を得ているのは
誰のお陰だと思ってるんだか
???:
力がみなぎるわー!
成美:
何故だろう、こんなに魔力が
溢れ出てくるなんて……
妖精で試し打ちしてみたい!
舞:
あはははは
そこで二人でつぶし合ってなー
それじゃあ僕は帰るねー
チルノ:
む、何言ってるんだか
全然判らなかったけど
より強い奴が現れたって
ことで良いんだよね
成美:
季節外れの吹雪で見えない
かも知れないけど
ここは魔法の森なのよ
チルノ:
だから?
成美:
誰であろうとも
魔法を専門とする私に敵う筈が無い
チルノ:
馬鹿め!
頭カサカサの馬鹿め!
勝負は強い方が勝つに決まってる
だから勝つ!
成美:
もの凄い自信ねぇ
地蔵(わたし)は無仏の時代に衆生を
救済する為にこの世に居るんだけど
妖精はその対象じゃ無かったね
残念無念、また来世ー!
成美:
こ、この妖精
出来る!
チルノ:
よっわ
力が次から次へと溢れ出るぜー
成美:
そうか、私にいつも以上の力が
宿っていると思っていたけど
貴方にも同じように不思議な力が
宿っているのね
ドーピング同士の戦いなら
妖精のその力も頷けるわ
チルノ:
そんなこたぁない
これは正真正銘本来の実力だ
成美:
本当を言うとね
私の魔法は生命操作なの
本気を出せば生命力の塊である妖精を
無力化できたはずなのに
何故か貴方には効かなかったわ
チルノ:
何が言いたいの?
成美:
つまり、今の貴方は妖精の力以外で
動いている……
んっ!?
貴方の背中に扉があるわ!?
チルノ:
あたいの背中がどうしたって?
……あっ!?
成美:
妖精が消えた……!?
背中を触ったら吸い込まれるように……
……
……ま、妖精は救済対象じゃ無いしね
見て見ぬ振り、見て見ぬ振り