VS小町(再思の道) Episode 8
妖夢:
うーん。
やっぱりそうだなぁ。
花に惑わされていたけど……
花より幽霊の方が圧倒的に多い!
花だらけと言うより、幽霊だらけだ!
???:
あら?
あの世の住人が何でこの世に?
妖夢:
誰!?
小町:
あたいは三途の川の一級案内人、
小野塚の小町。
普段は死んだ人間をあの世まで運ぶ
仕事をしているんだけど……
妖夢:
あ、ご苦労様です。
私は冥界で働いております魂魄です。
小町:
そう。もう暫くしたら冥界も大変なことになる
かもしれないな。
妖夢:
え?
何の話ですか
小町:
今は幻想郷の幽霊の量がパンク状態になって
居るんだ。
それも外の世界の幽霊で、みんな無縁の霊。
妖夢:
確かに、異常に幽霊が多いです。
これはどうしてなんですか?
小町:
外の世界で何か起きたんだろうなぁ。
何か大変な事が。
まぁ、外のことは放っておいて……
まずはこれらの霊を閻魔様の元へ
送らないといけないんだけど。
多すぎてにっちもさっちも行かないんだ、
まず船が足らん。
妖夢:
そうですか。
って、この量の幽霊を冥界に送るのですか?
小町:
そう。
妖夢:
ええ~
これは冥界が騒がしくなりそうです。
面倒だからここで少し斬って行こうかなぁ。
小町:
ああ駄目!
今ここらに居る幽霊は、まだ裁きを受けて
居ない。
正式には死んだことになっていないから、
今斬ると、二度と輪廻転生することは出来なくなる。
それの意味するところは、
外の世界の子供の数が減ると言う事だ。
妖夢:
すでに少し斬っちゃったかも。
小町:
悪い奴だ。
貴方は生まれつき半分幽霊だから、
輪廻の仕組みが理解できていない。
これは少し勉強させてやるか、
人間の苦輪と言う物を!
勝利
妖夢:
でも、冥界ではいつも幽霊を斬っているわよ?
小町:
冥界の幽霊と、冥界に送られる前の幽霊は
全然違う物だ。
冥界に送られる前の幽霊は、まだ生きている
様なもんなんだよ。
妖夢:
でも、これだけの幽霊……
斬らないでどう処理すればいいの?
敗北
小町:
最近、冥界に留まって成仏しない霊が多い
らしいな。