VS映姫(無縁塚) Episode Final
???:
小町が何時まで経っても霊を運んでこないから
様子を見に来れば……
妖怪とお戯れで、全く仕事をしていない。
それにこんなに花が咲いてしまっている。
あ~あ。小町を最初に見たときは
もっと真面目な奴だと思ってたのに。
鈴仙:
って、貴方は何者ですか?
映姫:
私は罪を裁く者、
地獄の閻魔様よ。
鈴仙:
なんと閻魔様!
閻魔様がわざわざ此岸まで来るなんて……
もしかして非常事態ですか?
映姫:
非常事態?
そんな大層なものじゃないわ。
小町から新しい霊が送られてこないから暇
だったの。
小町は私の元に来る霊の案内担当よ。
そしたら幻想郷には幽霊だらけじゃないの
ああ、小町がサボっていたのね、と。
鈴仙:
幽霊……ですか?
そういえば花だけでなく幽霊も多いのかな?
映姫:
後で小町にはお仕置きを与えるから、
そうすれば幻想郷は元通りになるでしょう。
鈴仙:
そうですか、では私はこれで……
映姫:
うふふ、ちょっと待ちなさい。
貴方には言いたいことがあるわ。
鈴仙:
あー
やっぱり閻魔様は……
映姫:
何かしら?
説教ばっかりとでも言うの?
鈴仙:
判りました。
聞きますって。
映姫:
貴方は大きな罪を負っている。
仲間を見捨て、見殺しにし、
貴方は一人だけのほほんと暮らしている。
そう、貴方は少し自分勝手過ぎる。
鈴仙:
……
映姫:
今のまま過去の罪を精算せずに
亡くなると……
貴方は確実に地獄に堕ちるでしょう。
もし私が裁きを担当したとしても、
貴方を地獄に落とします。
鈴仙:
地獄ですって!
今は真面目に頑張っているって言うのに!
映姫:
今頑張っても、過去の罪と向き合って
居なければ全く意味がないのです。
時間だけでは罪を清算しない。
罪は裁かれて初めて清算できるのです。
その為に、私が居るのですよ。
鈴仙:
地獄には行きたくありません!
何とかならないものでしょうか。
映姫:
反省だけでは駄目、
後悔なんて以ての外。
罪を犯すとは、そんな生易しい物ではない
罪は裁き以外では清算出来ないのよ。
でも今からでも地獄に行かないようにする
方法もあるわ。
その為にはまずここで裁かれよ!
月に置いてきた仲間の恨みと共に!
敗北
映姫:
まだまだ自分の罪を直視していない。
もっともっとお灸を据えてやる必要があるわ。