VS映姫(無縁塚) Episode Final
チルノ:
ここなら変な奴は居ないかな?
ちょっと遊ぼうっと。
って、ここって墓場じゃないの?
まあいいや、桜が綺麗だしー
???:
陰気を嫌う妖精がこんな所にやってくるなんて
珍しいわね。
チルノ:
ああ、また誰かが邪魔しに来た~
たまには一人で遊ばせてよ。
???:
あら失礼。
チルノ:
何処に行っても、誰かがやって来るのよ~
やっぱり花に浮かれた所為?
映姫:
遊べる場所を求めて、うっかり無縁の塚まで
やってきたと言う訳ね。
チルノ:
来たことがない方へ移動してきただけよ
桜が綺麗だったけど、墓場じゃないの!
映姫:
人間はいつかは死ぬのです。
死者は墓場に入る必要は無いけど……
生きている者が死者の死を認めるために
墓場が必要なのです。
そう、墓場とは生者の為の施設なのですよ。
チルノ:
なんだか知らないけど墓場の番人みたいな
奴も居るし、墓場なんか居たくないし。
もう帰る!
映姫:
うふふ、待ちなさい。
私は墓場の番人ではありません。
別件で此岸まで訪れただけですが……
ここに罪深い妖精を見かけたから
放ってはおけません。
チルノ:
番人じゃなきゃ何?
ここは墓場だから……もしかして!
映姫:
幽霊でもありませんよ?
貴方は妖精なのに強い力を持っています。
でも、そのお陰で自分のテリトリーを
外れる事が多い。
そう、貴方は少し迷惑をかけすぎる。
チルノ:
……
映姫:
そのままでは、貴方は自然の力で元に
戻れないダメージを負うかも知れない。
チルノ:
そんな事は無いってば、
最強だし!
映姫:
すなわちそれは死、という意味です。
貴方が死ねば、きっと私達が貴方を裁く。
その時は、天界に行くか、地獄に行くか……
まだそこまでは判らないけどね。
チルノ:
そんな……人間みたいな事を……
そ、そんな脅しは効かないよ!
映姫:
小川のせせらぎ、鳥の鳴き声、虫の歌。
自然だって死ぬときは死ぬのです。
永遠は自然界に存在しないと思いなさい。
貴方は、
少し力を持ちすぎたことを自覚せよ!
敗北
映姫:
私に負けるのは当然です。
でも、それでは意味が無いのです。
貴方が理解するまで続けましょう。