VS映姫(無縁塚) Episode Final
てゐ:
桜だー……
静かだし、この辺ならやっと休めそうね。
ちょっとこの桜の色は気持ち悪いけど……
???:
この桜は紫色に咲く桜。
許される事のない罪の色。
静かに眠るは後悔の念。
貴方もこの紫の桜の下で眠ると言うの?
てゐ:
もー。
ちょっと休ませてよ。
鈴蘭と彼岸花の毒にやられたんだってばさー
???:
花の乱れは、私の部下の責任だけど……
毒は貴方の軽率な行動の所為。
てゐ:
偉そうね。
私と貴方、どういう関係があるっていうのよ。
映姫:
私は死後に罪を裁く者。
生前の悪行は全て私が管理してますがゆえ。
てゐ:
あ、これはこれは閻魔様では無いですか。
失礼しました~
いま、誰も弔わない無縁塚で、私一人だけでも
と思ってお参りに来ていたところです。
それでわたくしめに何の用でしょうか?
映姫:
調子の良い妖怪兎だこと
てゐ:
まさか~
私は何時だって人の言うことを良く聞く、
幻想郷で最も賢くて可愛い兎、
って呼ばれてるんです。
映姫:
狡賢くて空世辞を言う兎の聞き間違いです
妖精の悪戯とは異なり、貴方の場合は
程度の低い詐欺なのです。
そう、貴方は少し人を騙しすぎる。
てゐ:
……
映姫:
このままでは、貴方は私が裁く前に
誰かに皮をひん剥かれるでしょう。
そうでなくても、貴方は裁判では
非常に不利になる。
てゐ:
えぇそんなー
何とかならないのですかぁ閻魔様~
映姫:
少しでも反省する気があるのならば、
これから私の裁きを素直な気持ちで
受け入れるのです。
天国か地獄か。
貴方が行きたいのは、さあ、どっち?
敗北
映姫:
まだまだこの程度では罪は消えません。
勿論死んだふりも無駄ですよ?