Stage5 白玉楼階段の幻闘
The girl lived in the world after death.
They were a half of a phantom and human…
願わくは 花の下にて
春死なむ
その如月の望月のころ
???:
あなた、人間ね
ちょうどいい
あなたの持ってるなけなしの春を
すべて頂くわ!
魔理沙:
大分暖かくなってきたな
???:
みんなが騒がしいと思ったら
妖夢:
生きた人間だったのね
魔理沙:
私が死体なら騒がないのか?
妖夢:
騒がない
人間がここ白玉楼に来ることは
それ自体が死のはずなのよ
魔理沙:
私はきっと生きてるぜ
妖夢:
あなたは、その結界を自分で越えてきた
その愚かさに霊が騒がしくもなろう
魔理沙:
で、ここは暖かくていいぜ
妖夢:
それはもう、幻想郷中の春が集まった
からね
普通の桜は満開以上に満開だわ
魔理沙:
死体が優雅にお花見とは洒落てるな
妖夢:
それでも西行妖(さいぎょうあやかし)
は満開には足りない・・・
魔理沙:
さいぎょうあやかし?
妖夢:
うちの自慢の妖怪桜よ
魔理沙:
それは見てみたい気もするぜ
妖夢:
ともかく、あとほんの僅かの春が集まれば
この西行妖も満開になる
あなたが持ってきたなけなしの春が
満開まであと一押しするってものよ
魔理沙:
しかし、折角集めた春を渡すつもりなど
あるわけも無いぜ
妖夢:
満開まであと一押し!
魔理沙:
いっそのこと、私がお前の集めた春を
全て奪って
その妖怪桜を咲かせてやるぜ
妖夢:
私の集めた春は渡しやしない
魔理沙:
私もな
妖夢:
・・・妖怪が鍛えたこの楼観剣に
斬れぬものなど、殆ど無い!
魔理沙:
さぁ、その妖怪桜まで案内してもらおうか
妖夢:
どの道、西行妖が満開になるんだったら
それでもいいんだけど
なんか納得いかない
魔理沙:
誰が、満開にするなんていったんだ?
私は花見がしたいだけだぜ