Stage5 昔時の業火 (灼熱地獄跡)
霊夢:
何よここ
暑いなんてもんじゃないわ!
萃香:
(あの地霊殿はね)
(旧都が地獄でなくなった時に灼熱地獄が
あった場所に建てられたんだ)
(灼熱地獄は怨霊と間欠泉の両方を扱える
場所だからここに来たんだよ)
霊夢:
なんだって灼熱地獄だって?
このまま深く降りていって大丈夫なのかな
……また猫だ
あの猫、地霊殿からずっと付いてくるんだけど
何か嫌ねぇ
萃香:
(怪しいねぇ)
???:
じゃじゃーん
お姉さん、灼熱地獄を楽しんでるかい?
躰も魂も焦がれる業火
霊夢:
ありゃ
猫じゃなかったのか
萃香:
(いや、十分猫のままだと思うよ)
お燐:
猫は猫でも、そんじょそこらの猫と一緒にして
もらっちゃぁ困る
ここが本当の地獄であった時代から
細々と生きながらえてようやく
死体や怨霊を捕まえて操れるようになったのさ
くー、涙ぐましい努力の甲斐があった
霊夢:
何だって?
怨霊?
つまりこいつはここで仕留めておいた方が
いいって事ね
萃香:
(ほう、あんたは火の車って訳ね
ほうほう)
霊夢:
え?
まぁ確かにうちの神社は火の車だけど何で今?
お燐:
お姉さん
火の車はあたいだよ
死体を見つけちゃこの猫車で運ぶんだ
地獄までね!
お姉さんの死体も運んであげるよ!
お燐:
くー、お姉さんしびれるねぇ
その強さ、堪らないわぁ
霊夢:
何よこいつ
変な猫ね
でも、こいつを倒したから
間欠泉は元に戻るのかな?
お燐:
いやいや、間欠泉はあたいの管轄ではないね
霊夢:
じゃ、案内して
その管轄の奴がいるところまで
お燐:
あいつの所ねぇ
地底の核にいると思うけど……
うーん……お勧めしないけど
まぁ、お姉さんの強さならあるいは!
じゃんじゃん当って砕けて♪
霊夢:
何か自信が付くような不安になるような
萃香:
(大丈夫だよ
負けやしないって)
霊夢:
そりゃあんた。あんたは地底をよく知ってる
かも知れないけどさぁ
お燐:
ささ、心配要らないわ
お姉さんの骨と魂は拾ってあげるから
萃香:
(こいつに死体拾われたら、もうあの世
にも行けないよ)
(怨霊として地底を彷徨い続ける事に
なる。こりゃぁ負けられないねぇ)
霊夢:
いいよもう
何が来ても負ける筈がないわ