Stage2 雲に潜む一つ眼の化生 (春の雲)
???:
ちょっと待って
速いわ~
霊夢:
何か用?
???:
用っていうか~
空飛ぶ人間が珍しかったからさぁ
いや、変な意味じゃないよ?
ただちょっと興味を持っただけ
霊夢:
なんだ、ただの化け傘ね
どうしたの?
小傘:
最近、暇なのよねぇ
傘が一人で動き始めても誰も驚かないし
まぁ貴方も驚いてくれてないみたいだけど
霊夢:
なんで化け傘相手に驚かなきゃいけないのよ
小傘:
あ~あ、昔は良かったわねぇ
夜は私達、妖怪の天下だったのに
霊夢:
今は昼……
小傘:
私がちょっと驚かしただけで
みんな腰を抜かしていたわ
霊夢:
はいはい、懐古怪談話はいいから
ちょっとそこをどい……
小傘:
今は少し痛い目に遭わせないと
驚いてくれないのよねぇ!
小傘:
うらめしや~
霊夢:
はいはい、恨めしんでも結構よ
小傘:
しくしく
私達、妖怪って何なのかしら
霊夢:
さあ嗜好品(おさけ)のような物かしら?
さて、船が目の前ね