Stage3 高速の廃墟と巨人 (高速浮遊艇)
???:
妖精やら人間やら有象無象が
寄ってたかって……宝物庫狙いなの?
霊夢:
宝物庫?
この船の何処が?
???:
問答無用!
賊の類の質問に答える気は無い
???:
いやはや、あの拳を見て逃げ出さない
人間がおったとは……
霊夢:
この船は、本当に宝船なの?
何にもないけど……
あ、逃げた
???:
何が目的なのかしら
宝物? それとも姐さんの力が目的?
霊夢:
私の目的は、この船の目的を知る事よ!
???:
ふむ
案ずる事は無いわ
この船のように見える物は、霊験あらたかなる
かの建物を近代的に改造した物
一輪:
ここが宝物で満たされた時、姐さんが
悲願の大復活を遂げる事が出来るのです
霊夢:
大復活って
何か、残念な響きね
一輪:
それまで、誰にも邪魔させない
霊夢:
その姐さんって……
やっぱり妖怪?
一輪:
妖怪なんてレベルの御方じゃないわ
霊夢:
うーむ、復活前に倒した方が良さそうね
一輪:
……え?
何だって、この巫女が……?
雲山が、貴方が飛宝の破片を集めていると
言っているわ。本当?
霊夢:
何の話?
一輪:
雲山が嘘を吐く筈が無いわ
空を飛ぶ破片を集めているんでしょ?
霊夢:
もしかして、邪魔になっているのなら
願ったり叶ったりで
一輪:
あはは、ネズミの代わりに集めて
貰って有難う! 全て頂くよ!
一輪:
素晴らしいわ
今の世にもこんな人間が居たなんて
霊夢:
妖怪に褒められても嬉しくとも
何ともないわよ
一輪:
まあ、姐さんの足下にも及ばないけど
霊夢:
その姐さんとやらを復活させるのは拙そうね
私の手に負えない奴だったら困る
一輪:
ああ、中に入るって言うの?