STAGE 3 神獣泳ぐ桜色の海 Sea of Spring Pink (博麗神社の夜桜)
文:
見事な桜ねぇ
神社は暴走した妖精や妖怪に
乗っ取られているようだけど
霊夢は留守かな
のんきなもんね
???:
天狗のブン屋ー?
暴力取材ならお断りだよ
今すぐ出て行ってー
文:
あれ?
貴方はいったい……
あうん:
私は神社の守護神
コマ犬の高麗野(こまの)だよ
巫女が留守の間は
私が侵入者を追っ払っているの
文:
コマ犬、ですか
そんなの居ましたっけ
まあ良いです
お話をお聞かせ頂きたいのですが
あうん:
おーい、侵入者を追っ払っている
って言ってるでしょ
それ以上神社に居るつもりなら
容赦しないよ!
文:
では、この異常な桜について
お話をお聞かせ下さい
あうん:
暴力はんたーい
文:
暴力で追い返そうとした奴が
何を言っているんですか
あうん:
しょうがないなぁ
で、桜の話だっけ?
それとも暴走している妖精の話?
文:
ええ、何か諸々の異常に関して
気付いたことが無いかと
あうん:
残念ながら私が知っていることは
何も無いの
本当に無いわ
文:
そうですか……
確かにそんな顔してますね
先の山姥も何にも情報を
持っていなかった
こんな幻想郷を覆うくらいの異変なのに
全く首謀者の手掛かりが無いなんて
思ったより陰湿で用意周到な
奴の仕業かも知れないわね!
千年に一度の大スクープの予感だわ!