STAGE 2 紅い山の孤独 Red Mountain Loneliness (紅葉した山)
???:
なんだ?
天狗がなんでここにいる?
ここには入ってこない約束だべ
文:
おっと申し訳ございません
ここは貴方の縄張りでしたね
ネムノ:
判ってて入ってきたと
言うのなら問題だなぁ
文:
ちょっと取材に来たのです
この辺が秋の中心地みたいですので
是非お話をお聞かせ頂きたいと思いまして
ネムノ:
この山はあんたらのだけの
もんじゃない
不可侵条約を一方的に破棄するのが
天狗達(あんたら)のやり方だって言うんだな
じゃあ、うちはうちの
やり方でお前を迎えてやるぞ
山姥(やまんば)のやり方でな!
文:
ちょっと止めましょう
私は貴方に対し
何の敵意もありません
山姥(あなたたち)の脱依存主義も自然主義も
尊重しております
私が来た理由は
お話を伺いたいだけなんですが……
ネムノ:
あっはっは
天狗という奴はやはり喰えない奴だな
人を武力で脅しておいて
何がお話を伺いたい、だ
気に入った
取材でも何でも受けてやる
文:
有難うございます
私は知っていましたよ
貴方達が本当は友好的な種族であることも
ネムノ:
それで、取材ってなんだべ
文:
今年の秋に関して
何か気付いたことはありませんか?
ネムノ:
んー、何かあったのか?