VS文(大蝦蟇の池) Episode 7
霊夢:
こんな所に池なんて有ったっけ?
滅多に山の中には入らないしねぇ……
それにしても、蓮の花ですら満開ねぇ。
ほんと、どうしちゃったのかしら。
???:
神社に人影が無くなってから数時間、
ついに巫女が動き始めたと思って探しても、
なかなか見つからないから何処に向かっている
のかと思いきや、
やっと巫女を発見したわ!
こんな山奥で!
さ、記事にするわよー。
霊夢:
やっとの事で、怪しい妖怪発見。
???:
ほら、私のことは気にせず続けて良いですよ?
さあ。
霊夢:
続けるって言っても……
当ても無く飛んでいただけだし。
どうして花がこんなに咲いてるのかなぁ、
と思ってふらふらしていただけよ。
???:
花ですか……
それは記事にはなりそうにないです。
霊夢:
って、あんたは誰?
文:
遅すぎます……
私はしがない天狗の新聞記者です。
今までも、貴方達の面白い行動は
全て記事にして来ました。
ですから、我々天狗は貴方達の事を
良く知っているのです。
霊夢:
記事にって、最近存在すら見ていないわねぇ。
新聞。
文:
では、先ほども言いましたが続けて頂いて
構いませんよ?
こっそり記事にしますので。
霊夢:
そうね。
思い出したわ。
今、妖怪退治をしている途中だったの。
文:
はあ、
霊夢:
妖怪を見つけたら理由もなく退治している
途中だったのよ。
勝利
霊夢:
妖怪退治を仕事としている私の前に
のこのこと現れる方が悪い。
文:
うーん。
隠し撮りしてれば良かったです……
霊夢:
あ、そうだ、あんた、新聞記者なんでしょ?
ってことは情報通なんでしょ?
さあ、この花の異変について判っている事を
教えなさい!
文:
あ、はい。花ですね。
それは花を見れば判ります。
貴方は花以外に
別の異変を感じ取れませんか?
霊夢:
言われなくてもうすうす気づいていたわ。
文:
じゃ、訊かないでくださいよ。
霊夢:
うん、ようやく目的地が見えてきたわね。
私の勘で。
敗北
文:
私と戦っても、
記事にも何にもなりませんよ。