VS小町(再思の道) Episode 8
霊夢:
そうよね。 花の多さに惑わされてたけど……
他にも二つ異常に増えているものがあるわね。
妖精の異常な多さと……
まぁそれは花に浮かれただけだと思うけど。
???:
何を生きた人間が……
墓場でブツブツ言ってんのさ!
霊夢:
それと、異常に幽霊が多い事よ!
???:
死に急ぐ人間に最初の警告だ。
三途の川の渡し賃は法外だぞ、
神社の賽銭ごときでは渡れない。
霊夢:
渡らないわよ。お金もないし、
ってあんた誰よ。
小町:
あたいは三途の川の一級案内人、
小野塚の小町。
彼岸で、三途のタイタニックったあ、
あたいの船の事さ。
生きた人間は滅多に渡らせないが……
渡し賃さえ払えば連れていってもいい、
彼岸への豪華客船で。
霊夢:
だから渡らないってば、
お金もないし。
小町:
今なら一割引。
霊夢:
どうでも良い!
私は、花と同時に幽霊の数が異常に
増えていたので、調べに来ただけよ。
小町:
幽霊? 花?
ああ、幽霊、幽霊?
幽霊が増えただって?
霊夢:
幽霊よ。花に惑わされてたけど、
よく見たら幽霊だらけじゃないの。
小町:
ああ、なんてこと!
よく見ると彼岸花も咲いているし。
それにあの紫の桜も……
いやまあ、見なかった事にする。
霊夢:
するな、
何か知ってそうね。
小町:
じゃ、あたいはこれにて……
仕事があるんでねぇ。
霊夢:
もしかして……
あんたが霊達をちゃんと彼岸に渡していない?
あんたがサボっているから、
幻想郷は幽霊だらけなんじゃないの?
小町:
そんなに焦って何処に行く~
って彼岸に行くんだけど。
霊夢:
ちゃんと仕事をしなさいよ!
サボってばかりいないで!
小町:
判った。
仕事の邪魔をすると言うのなら。
私のタイタニックでお前さんを運んでやる。
半額サービスだ。
勝利
霊夢:
さあ、大型客船で幽霊を彼岸まで運びなさいよ
小町:
あたいを倒したって……
こんな大量の幽霊、
仕事の許容量がオーバーしてるから無理よ~
霊夢:
どうやら落ちこぼれのようね。
いいわ、あんたのボスを呼んで頂戴!
小町:
ああ、それは困るわー
???:
何サボってるの! 小町!
小町:
きゃん!
霊夢:
来たわね。あんたのボスが。
敗北
小町:
半額すら払えそうにないな。
というかお前さんはお金を持っているのか?