東方花映塚 – 博麗霊夢 – Episode9

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VS映姫(無縁塚) Episode Final

???:
小町が何時まで経っても霊を運んでこないから
様子を見に来れば……

此岸は幽霊だらけ花だらけ、
挙げ句の果てに小町は巫女をお戯れ。

あ~あ。小町を最初に見たときは
もっと真面目な奴だと思ってたのに。

霊夢:
あんたは……さっきの死神のボスよね。
この花の異常はあんたらがやったんでしょ?

映姫:
今の無縁の霊達は、自分たちが死んだことに
気が付いていない。気が付きたくないの。

そういう霊は不安定だわ。
だからどうしても体を持ちたがる。

行き場を失った霊は花を拠り所にするの。
だから花が咲いたのね。

そう、今の幽霊は外の人。
死を予期できなかった無念の霊。

霊夢:
もしかして、この花全てが……
外の人間の霊って事?

映姫:
花は性格、つまり魂の質を表す植物、
だから霊とは相性が良いのよ。

向日葵には明るかった人間の霊が宿り、
彼岸花には友人のいない寂しい霊が宿る。

そして、紫の桜は……

霊夢:
そう……判ったわ。

花自体が何かする訳ではなく、行き場の失った
幽霊が増えすぎた事が、この花の異変の原因なのね。

そうと判れば、あんたらに何とかして貰わないと
困るわ。私じゃどうにもならないし。

映姫:
そう? 私達は困らないし、
貴方もそんなに困らないでしょう?

それに、幽霊だって花さえ咲かせれば、まだ
生きているつもりでいられるんだから……

少しくらい放っておいても良いじゃない。

霊夢:
そういう問題じゃないのよ!

異変を放っておくと、私がサボっている
様に見られるんだから!

つべこべ言わずに、あんたらを倒せば
元に戻るんでしょう?

映姫:
貴方は大した理由もなく大勢の妖怪を
退治してきた。

妖怪では無い者も退治した事も少なくない。

さらに巫女なのに神と交流をしない。
時には神に牙をむく事もある。

そう、貴方は少し業が深すぎる。

霊夢:
ん……

映姫:
このままでは、死んでも地獄にすら行けない

霊夢:
そ、地獄に行けなければあの世に行くまでよ

映姫:
閻魔の裁きはそんな易しいものでは無い。
決定を覆すことは不可能よ。

もし私が裁きを担当すれば、貴方は非ね。

霊夢:
失礼ね!
妖怪退治は仕事だもの、仕方が無いじゃないの

映姫:
泥棒だって人殺しだって、戦争だって、
それが仕事の人もいる。

仕事だから、は罪の免罪符にはならないのよ。

少しでも罪を減らすために、これから善行を
積む必要がある。

霊夢:
そう、
貴方を倒して花を戻してから考えるわ。

映姫:
紫の桜は、罪深い人間の霊が宿る花。

貴方はその紫の桜が降りしきる下で、
断罪するがいい!


敗北

映姫:
どう? 懲りた?

でも貴方の罪はこんなに少ない物ではないわ
もっともっと悔い改める必要がある。