東方花映塚 – チルノ – Episode9

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VS映姫(無縁塚) Episode Final

チルノ:
ここなら変な奴は居ないかな?
ちょっと遊ぼうっと。

って、ここって墓場じゃないの?
まあいいや、桜が綺麗だしー

???:
陰気を嫌う妖精がこんな所にやってくるなんて
珍しいわね。

チルノ:
ああ、また誰かが邪魔しに来た~
たまには一人で遊ばせてよ。

???:
あら失礼。

チルノ:
何処に行っても、誰かがやって来るのよ~
やっぱり花に浮かれた所為?

映姫:
遊べる場所を求めて、うっかり無縁の塚まで
やってきたと言う訳ね。

チルノ:
来たことがない方へ移動してきただけよ
桜が綺麗だったけど、墓場じゃないの!

映姫:
人間はいつかは死ぬのです。
死者は墓場に入る必要は無いけど……

生きている者が死者の死を認めるために
墓場が必要なのです。

そう、墓場とは生者の為の施設なのですよ。

チルノ:
なんだか知らないけど墓場の番人みたいな
奴も居るし、墓場なんか居たくないし。

もう帰る!

映姫:
うふふ、待ちなさい。
私は墓場の番人ではありません。

別件で此岸まで訪れただけですが……

ここに罪深い妖精を見かけたから
放ってはおけません。

チルノ:
番人じゃなきゃ何?
ここは墓場だから……もしかして!

映姫:
幽霊でもありませんよ?

貴方は妖精なのに強い力を持っています。

でも、そのお陰で自分のテリトリーを
外れる事が多い。

そう、貴方は少し迷惑をかけすぎる。

チルノ:
……

映姫:
そのままでは、貴方は自然の力で元に
戻れないダメージを負うかも知れない。

チルノ:
そんな事は無いってば、
最強だし!

映姫:
すなわちそれは死、という意味です。
貴方が死ねば、きっと私達が貴方を裁く。

その時は、天界に行くか、地獄に行くか……
まだそこまでは判らないけどね。

チルノ:
そんな……人間みたいな事を……
そ、そんな脅しは効かないよ!

映姫:
小川のせせらぎ、鳥の鳴き声、虫の歌。

自然だって死ぬときは死ぬのです。
永遠は自然界に存在しないと思いなさい。

貴方は、
少し力を持ちすぎたことを自覚せよ!


敗北

映姫:
私に負けるのは当然です。
でも、それでは意味が無いのです。

貴方が理解するまで続けましょう。