東方花映塚 – リリカ・プリズムリバー – Episode9

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VS映姫(無縁塚) Episode Final

リリカ:
そういえば、桜の音はまだ聴いていなかったわ

花の異常さに惑わされて、春の花をすっかり
忘れてたわー

???:
彼岸桜に彼岸花。

いつもは静かな無縁の塚に
同時に咲かない花が咲く。

彼岸花は死の悼みを訴えるでしょう。
彼岸桜は断罪の曲を奏でるでしょう。

こんな所に珍しい程、はっきりした騒霊達が
現れたものね。

リリカ:
また、達ってー
今日は一人だってば。

???:
あら、じゃあ後ろの二人は何なのかしら?

???:
あ?
言っちゃ駄目じゃないの~

???:
折角、隠れてついてきてたのに……

リリカ:
って!?
姉さん達何時の間に後ろに!?

ルナサ:
最初からずっと見ていたわ。

メルラン:
面白そうな事してたから内緒でね。

???:
ほら、かしましい三人の霊達。
こんな墓場でもライブを行うのですね。

リリカ:
何よー

付いてきてるんなら最初から
言ってくれれば良いのに!

ルナサ:
危なくなったら出るつもりだったわよ。

メルラン:
そうそう。
今みたいにね。

リリカ:
今みたいに?

???:
ここの霊は外の世界の人間の霊。
今は花を拠り所とする。

貴方達は生まれつきの霊。
拠り所だった物は既に無い。

そう、貴方達は少し自己が曖昧過ぎる。

リリカ:
……

???:
このままでは、貴方達は暴走するか、
消えてしまうかのどちらかでしょう。

貴方達を裁くことは無いかもしれないけど、
見捨てるのも可哀想……

ルナサ:
貴方は一体?

映姫:
私は死んだ者の罪を裁く者、
そう地獄の裁判長。

貴方達はこれからももっと演奏を楽しみ
たいのであれば、

私の忠告を聞くしかないのですよ。

リリカ:
何を言ってるのかしら。
姉さん、こんな奴の事聞く必要もないよ。

メルラン:
そうそう。
忠告とか言って、何かの詐欺か宗教だからね!

ルナサ:
そう、ね。

映姫:
拠り所のない霊は非常に不安定です。

貴方達は楽器を拠り所にしているようで
実は違う。

貴方達の拠り所は貴方達を生んだ人間。
そして、その人間はもう居ない。

消えたくなければ、
まずは、自分の存在理由を考え直すのです!


敗北

映姫:
後ろの二人は攻撃に迷いがあるようね。
ならば、少しは可能性があるという物です。

この世は迷いの世。
その迷いが繋ぎ止めることになるでしょう。