VS映姫(無縁塚) Episode Final
ミスティア:
さくら~、さくら~♪
じんじゃもつかもみわたすかぎり~♪
???:
罪を憎んで人を憎まず。
映姫:
紫の桜は果てしなく長い時間をかけて
罪から人を解放するのでしょう。
降りしきる桜の花、
これは、罪人が多すぎる、
と桜が泣いているのです。
ミスティア:
かすみかくもか~彼岸ににおう♪
映姫:
人の話も聞きなさい!
人が良いことを言っているのだから。
ミスティア:
あれ?
誰か居たの?
映姫:
ここの桜は普段なら今の季節には咲きません。
それに、ここは無縁の塚。
この桜はお花見に使われることは無いのです。
貴方の歌は、ここでは決して相容れない雑音
なのですよ。
ミスティア:
何よ。
何処に行ってもまともに歌えやしない。
陽気さが無くて何が花の異変なのよ。
映姫:
貴方は、自分の歌が持つ力を理解していない
歌は、時には霊を鎮め、時には活性化する。
そう、貴方は少し混沌を呼びすぎる
ミスティア:
……
映姫:
このまま何も考えず歌い続ければ、
周りの霊達もおかしくなるでしょう。
それは、未曾有の大罪に繋がるかも知れない。
ミスティア:
せ、説教って訳?
そんなの頭を素通りよ!
映姫:
でしょうね。
貴方は鳥、鳥の頭は小さいのですから。
少しお灸を据えてあげましょう
降りしきる紫の桜の下で、
鎮魂歌の一つでも歌えるようになるがいい!
敗北
映姫:
紫の桜が散っていく……
少しずつ、罪が許されていく……