Stage1 蛍火の行方
蛍の灯りはいつもより激しく見えたのは気の所為か。
今宵は永い夜になるだろう。
レミリア:
咲夜、別に付いて来いとは言ってないわ。
咲夜:
何言ってるのですか、私は心配してるのですよ。
また、さっきみたいな虫が現れたら……
???:
現れたら、って時は現れるのよ!
リグル:
さぁ、現れたわ。
そのお嬢様を渡して貰おうかしら!
咲夜:
現れたら……、虫が可哀相でしょ?
五分の虫にも一分の魂でしたっけ?
レミリア:
八割減ね。
リグル:
もしかして、物騒な話?
咲夜:
いえ、殺生な話。
レミリア:
良いのよ、私は人間以外には興味が無いから。
咲夜:
興味が無いから心配なのですよ。
人間なら食料で済むかも知れないけど、
それ以下だと……。
はぁ、無慈悲にも程があります。
リグル:
ひぇぇ
咲夜:
あーあ。
最近、蛍も増えてきて綺麗ですね。
レミリア:
咲夜、その感嘆符と内容が合っていないわ。
咲夜:
途中で話題を変えたのですよ。お嬢様。
レミリア:
後半しか伝わらなかったわ。
何が言いたかったのかしらね。